たけぞうさん
レビュアー:
▼
最速の探偵は、かわいいじゃねえか、ちくしょう。
シリーズ第二作。語り部は親切守、警備員だ。
第一作は「掟上今日子の備忘録」、語り部は隠館厄介だった。
ぬぼーっとした小心者の一般男子が、脳内思考全開で物語をつなげていくという
スタイルが同じなので、語り部が違っていることは、書評を書くまで気がつかなかった。
ぶっ飛んだ天才型の少女と、平凡な没個性のふりをした一般男子という、
西尾維新さんの得意の組み合わせ。
いやー、面白かった。
守は現代美術館の警備員。何人かで持ち場を分担している。
警護エリアにある一枚の絵を通じて、三人との出会いがある。
一人目はもちろん掟上今日子さん。
いつも同じ絵の前に立ちどまり、一時間も眺めては帰っていく。
総白髪なので守の記憶にしっかり残る。
徐々にほほ笑ましく思うようになり、いつの間にか心待ちにしていた守。
六時間も立ちっぱなしの職務のなかで、数少ない楽しみになっていた。
ところが。
ある日突然、今日子さんが絵の前を素通りしたのである!
えっ? どうして。。
混乱し、思わず声をかけてしまったら物語が動き出した。
二人目は小学生くらいの男の子。
絵の前にすわると、スケッチブックを取り出して驚異的な早さで模写を始める。
三人目は老人。
杖をつき、体を引きずりながら絵の前に現れる。しかも顔は憤怒の形相だ。
なんで? 何がいったい、どうしたんだ?
守の頭のなかがぐるぐる回りながら謎に巻き込まれていくのである。
シリーズ二作目にして一つ発見した。
掟上今日子さんは行動派だ。ホームズばりの奇人的動きをする。
そこが魅力的なのである。
謎解きは、上から目線になりやすいジャンルだからこそ、特異なキャラクター像で
中和してくれている。完全にはまってしまった。
蛇足だけど、この巻の凶器は利用不可能である。
僕も持っていて知っているからね。言葉尻では凶器になりそうだけれど絶対に無理。
とはいえ、面白かったからまあいいか。
第一作は「掟上今日子の備忘録」、語り部は隠館厄介だった。
ぬぼーっとした小心者の一般男子が、脳内思考全開で物語をつなげていくという
スタイルが同じなので、語り部が違っていることは、書評を書くまで気がつかなかった。
ぶっ飛んだ天才型の少女と、平凡な没個性のふりをした一般男子という、
西尾維新さんの得意の組み合わせ。
いやー、面白かった。
守は現代美術館の警備員。何人かで持ち場を分担している。
警護エリアにある一枚の絵を通じて、三人との出会いがある。
一人目はもちろん掟上今日子さん。
いつも同じ絵の前に立ちどまり、一時間も眺めては帰っていく。
総白髪なので守の記憶にしっかり残る。
徐々にほほ笑ましく思うようになり、いつの間にか心待ちにしていた守。
六時間も立ちっぱなしの職務のなかで、数少ない楽しみになっていた。
ところが。
ある日突然、今日子さんが絵の前を素通りしたのである!
えっ? どうして。。
混乱し、思わず声をかけてしまったら物語が動き出した。
二人目は小学生くらいの男の子。
絵の前にすわると、スケッチブックを取り出して驚異的な早さで模写を始める。
三人目は老人。
杖をつき、体を引きずりながら絵の前に現れる。しかも顔は憤怒の形相だ。
なんで? 何がいったい、どうしたんだ?
守の頭のなかがぐるぐる回りながら謎に巻き込まれていくのである。
シリーズ二作目にして一つ発見した。
掟上今日子さんは行動派だ。ホームズばりの奇人的動きをする。
そこが魅力的なのである。
謎解きは、上から目線になりやすいジャンルだからこそ、特異なキャラクター像で
中和してくれている。完全にはまってしまった。
蛇足だけど、この巻の凶器は利用不可能である。
僕も持っていて知っているからね。言葉尻では凶器になりそうだけれど絶対に無理。
とはいえ、面白かったからまあいいか。
お気に入り度:









掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
ふとしたことで始めた書評書き。読んだ感覚が違うことを知るのは、とても大事だと思うようになりました。本が好き! の場と、参加している皆さんのおかげです。
星の数は自分のお気に入り度で、趣味や主観に基づいています。たとえ自分の趣味に合わなくても、作品の特徴を書評で分かるようにしようと務めています。星が低くても作品がつまらないという意味ではありません。
自己紹介ページの二番目のアドレスは「飲んでみた」の書評です。
三番目のアドレスは「お絵描き書評の部屋」で、皆さんの「描いてみた」が読めます。
四番目のアドレスは「作ってみた」の書評です。
よかったらのぞいてみて下さい。
この書評へのコメント
 - コメントするには、ログインしてください。 
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:講談社
- ページ数:402
- ISBN:9784062194501
- 発売日:2015年04月23日
- 価格:1404円
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。






















