マックさん
レビュアー:
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読める展開に、読める犯人。それなのに、こんなに面白い!
とても人の良いウィザースプーン警部補だが、刑事としての素質は限りなく低く、同僚刑事に過去の活躍を怪しまれてもいる。
そんな彼が何故今まで難事件を解決することができたのか。
それは家政婦のジェフリーズ夫人率いる使用人たちが彼に気付かれないように情報を集めて推理し、それとなく彼を解決へと導いてきたから!
シリーズ第1弾の今回は、嫌われ者の医者が毒キノコ入りのスープを飲んで殺された事件。
ご近所にことごとく嫌われている被害者は、もちろん使用人にも嫌われている。
証拠品や有力な証言が出てくる度に、それを素直に受け取り見当違いの捜査を繰り返すウィザースプーン警部補と、それを見て推理の道筋を修正していくジェフリーズ夫人とのやりとりは、何度繰り返されても飽きることなく微笑ましいから不思議だ。
にしても、何やら怪しげな人物が多すぎる!
被害者自身が胡散臭いから、自然とそういう人間が寄ってくるんだろうか。
それとも、単純にそうしないとミステリーが盛り上がらないからか?
よくある展開なのに面白いのは、それぞれのキャラが魅力的だからだと思う。
今では考えられないような杜撰な捜査(解剖医は酷いな)も、本書が何十年も前の作品だとすれば理解できる。
これは続編が楽しみだ。
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なかなか時間が取れませんが、本を読むのは好きです。
どんどん読書時間を取って、読んでいきたいと思っています。
色々なジャンルの本を読んでいきたいと思っているので、
皆様の感想を参考にさせて頂こうと思います。
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- 出版社:東京創元社
- ページ数:285
- ISBN:9784488200046
- 発売日:2015年05月11日
- 価格:950円
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