アリーマさん
レビュアー:
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こんな本、つい読んじゃったワタシが悪い。すべてはそこに尽きる。ははは。と、笑ってごまかしてみる。
まずは「殉愛」というタイトルがスゴイ。
「純愛」に重ねているんですね。
ははは。これは濃いな。
ダメだこんなもん読んじゃ、といいつつ、ついつい読んでしまった。
内容は「やしきたかじん」という人物がガンで死亡する前後数年の評伝で、その当時の愛人で死ぬちょっと前に妻になった「さくら」という女性との関わり合いがノンフィクションとして描かれている。
どうもこの女性が毀誉褒貶の激しい人だったので、彼女の行動を正当化するために出版されたのが本書らしい。対立する主人公の娘やマネージャーたちなどは、真っ向から敵役として散々にこき下ろされている。中立性はゼロ。
でも主軸は、たかじんとさくらの「愛の記録」だ。
60歳を超えたたかじんが、30歳ちょっとのさくらと知り合って、初めてのキッスを交わしたり、「ハニー」と呼び合いながら幼児語で語りあったりする。そんな「どーでもいいぜっ!」と叫びたくなるような一部始終が、びっくりするほど安っぽい稚拙な文章で、綿々と且つダラダラと書き飛ばされていく。内容の信憑性やノンフィクションとしての価値以前の問題だ。
全編がとにかくそんな調子で、実話系週刊誌のゴシップ話を女性週刊誌向けにストーリー化して書き連ねたような話が延々続く。こんなもんを数時間読むのも、何かの縁だし人生の修行のうちなのだろう。やれやれ。
実はこの本を「読んだ」とつぶやいたら、友達が「で、どうだった?」と聞くので、ごく正直に「徹頭徹尾クダラン本だった」と報告したところ「タイトルだけでそこを判断できないオマエが悪い」と謗られたのである。いやもうホントその通り。何がどうあろうとこんな本、つい読んじゃったワタシが悪い。すべてはそこに尽きる。ははは。と、笑ってごまかしてみる。
百田尚樹氏の本は、以前に読んでとても面白かったものが数冊あったのだけれど、今後はもう触らないことにしよう。せっかく何冊かいい本を書いても、こういうことになるとすべてが台無しだよね、と残念に思う。
だから、くりかえすけどこんなもん、読んだワタシが悪いのである。
それだけだ。トホホ。
「純愛」に重ねているんですね。
ははは。これは濃いな。
ダメだこんなもん読んじゃ、といいつつ、ついつい読んでしまった。
内容は「やしきたかじん」という人物がガンで死亡する前後数年の評伝で、その当時の愛人で死ぬちょっと前に妻になった「さくら」という女性との関わり合いがノンフィクションとして描かれている。
どうもこの女性が毀誉褒貶の激しい人だったので、彼女の行動を正当化するために出版されたのが本書らしい。対立する主人公の娘やマネージャーたちなどは、真っ向から敵役として散々にこき下ろされている。中立性はゼロ。
でも主軸は、たかじんとさくらの「愛の記録」だ。
60歳を超えたたかじんが、30歳ちょっとのさくらと知り合って、初めてのキッスを交わしたり、「ハニー」と呼び合いながら幼児語で語りあったりする。そんな「どーでもいいぜっ!」と叫びたくなるような一部始終が、びっくりするほど安っぽい稚拙な文章で、綿々と且つダラダラと書き飛ばされていく。内容の信憑性やノンフィクションとしての価値以前の問題だ。
全編がとにかくそんな調子で、実話系週刊誌のゴシップ話を女性週刊誌向けにストーリー化して書き連ねたような話が延々続く。こんなもんを数時間読むのも、何かの縁だし人生の修行のうちなのだろう。やれやれ。
実はこの本を「読んだ」とつぶやいたら、友達が「で、どうだった?」と聞くので、ごく正直に「徹頭徹尾クダラン本だった」と報告したところ「タイトルだけでそこを判断できないオマエが悪い」と謗られたのである。いやもうホントその通り。何がどうあろうとこんな本、つい読んじゃったワタシが悪い。すべてはそこに尽きる。ははは。と、笑ってごまかしてみる。
百田尚樹氏の本は、以前に読んでとても面白かったものが数冊あったのだけれど、今後はもう触らないことにしよう。せっかく何冊かいい本を書いても、こういうことになるとすべてが台無しだよね、と残念に思う。
だから、くりかえすけどこんなもん、読んだワタシが悪いのである。
それだけだ。トホホ。
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食い意地と悪性活字中毒に、ベイスターズ愛と猫愛をぶっかけて、隙間にフィギュアスケートを押し込むと、もうほぼエネルギーは残らないダメ中年。日々標高の上がる積読山がコワイです。
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- 出版社:幻冬舎
- ページ数:416
- ISBN:9784344026582
- 発売日:2014年11月07日
- 価格:1728円
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