はるほんさん
レビュアー:
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おじいちゃぁぁぁぁぁぁあああんん!!!(|||゜Д゚)
普段あまり手に取らない翻訳本だが
ヒーローが87歳のジジィという一点に惹かれて思わず購入。
泣く子も黙る殺人課の敏腕刑事バック・シャッツ
───だったのは30年も前で、
今は速度を下げたランニングマシンを走るのがやっと。
抗凝血剤を飲んでいるので身体中も痣だらけだし、
そろそろ痴呆も心配なお年頃だ。
だが始末の悪いことに、魂だけは昔のままなのだ。
へらず口とちょっぴりお下劣なスラングを吐きながらも、
その操作術を心得ているやさしき老妻と
息子の忘れ形見である孫になだめられつつ、
「年相応の老後」を送っていた、───のだが。
ここで刑事と言う過去だけでなく
主人公がユダヤ人であるという歴史を絡めているところが面白い。
収容所時代にバックを死の寸前まで追いやった将校を
金に目がくらんで逃がしてやったのだ、と危篤状態の友が自白する。
友に悪態をつきながら、バックは病院を立ち去る。
しかしナチの隠された財宝を巡り、
バックは否が応にも「年相応の老後」から引きずり出されてしまう。
だがその身体はどうしたって87歳の老体であり、
長年の刑事のカンも、痴呆症状との見極めが必要だ。
協力者である孫のアドバイスにも
ぐーぐる?なにそれおいしいの?的にサッパリ訳が分からない。
敵はナチかモサドか警察か、はたまた寄る年波か。
愛するものは拳銃と煙草。そして妻。
気骨と食後の薬を携えて
チョイ悪ジジィ、孫同伴で運命の決着をつけるべく立ち上がる──。
いやもうこれは設定勝ちだ。
この恐らくヒーロー史上最高齢のタフガイに
惚れていいのか介護の心配をしていいのか、心がザワザワする。
ジジィクールだぜ!そこに痺れる憧れるッッッッ!
ああああでも足元気を付けて!ソコで転ばないで!
ちゃんと薬飲んだの!?おじいちゃぁぁぁぁああんんん!!!(|||゜Д゚)
いやもう違う意味で最初から最後までクライマックス。
これ映画になったら(既になる予定があるらしく、続巻も決定しているのだとか。
脚本はハリポタのライオネル・ウィグラムだとか)
始終席から立ち上がったり座ったりして、そわそわしてまうわ。
老人スキーの秘孔をずぼずぼ刺す作品である。
ただ惜しいのは、翻訳作品だから仕方ないのだが
バックの言葉遣いにどうもニヒルさより幼稚さが出てしまう。
読める人は原著で読んだ方がいいと思われ。
決め台詞でうんことか言われても、ねぇ?(苦笑)
こうなると誰がバックを演じるのかも、むしろ楽しみ。
ショーンコネリーは引退しちゃったし
やっぱ作中でも出てきたクリントイーストウッド?
ハリソンフォードはちょっと「若い」か?
スタローン映画のエクスペンダブルズなんか目じゃないなコレ。
っていうか続巻がでるってことは、このジジィまた立ち上がるのか!?
めっちゃ楽しみだけど、めっちゃ心配。もう90歳ですがな!
おじいちゃぁぁぁぁぁぁああんん!!!(|||゜Д゚)
ヒーローが87歳のジジィという一点に惹かれて思わず購入。
泣く子も黙る殺人課の敏腕刑事バック・シャッツ
───だったのは30年も前で、
今は速度を下げたランニングマシンを走るのがやっと。
抗凝血剤を飲んでいるので身体中も痣だらけだし、
そろそろ痴呆も心配なお年頃だ。
だが始末の悪いことに、魂だけは昔のままなのだ。
へらず口とちょっぴりお下劣なスラングを吐きながらも、
その操作術を心得ているやさしき老妻と
息子の忘れ形見である孫になだめられつつ、
「年相応の老後」を送っていた、───のだが。
ここで刑事と言う過去だけでなく
主人公がユダヤ人であるという歴史を絡めているところが面白い。
収容所時代にバックを死の寸前まで追いやった将校を
金に目がくらんで逃がしてやったのだ、と危篤状態の友が自白する。
友に悪態をつきながら、バックは病院を立ち去る。
しかしナチの隠された財宝を巡り、
バックは否が応にも「年相応の老後」から引きずり出されてしまう。
だがその身体はどうしたって87歳の老体であり、
長年の刑事のカンも、痴呆症状との見極めが必要だ。
協力者である孫のアドバイスにも
ぐーぐる?なにそれおいしいの?的にサッパリ訳が分からない。
敵はナチかモサドか警察か、はたまた寄る年波か。
愛するものは拳銃と煙草。そして妻。
気骨と食後の薬を携えて
チョイ悪ジジィ、孫同伴で運命の決着をつけるべく立ち上がる──。
いやもうこれは設定勝ちだ。
この恐らくヒーロー史上最高齢のタフガイに
惚れていいのか介護の心配をしていいのか、心がザワザワする。
ジジィクールだぜ!そこに痺れる憧れるッッッッ!
ああああでも足元気を付けて!ソコで転ばないで!
ちゃんと薬飲んだの!?おじいちゃぁぁぁぁああんんん!!!(|||゜Д゚)
いやもう違う意味で最初から最後までクライマックス。
これ映画になったら(既になる予定があるらしく、続巻も決定しているのだとか。
脚本はハリポタのライオネル・ウィグラムだとか)
始終席から立ち上がったり座ったりして、そわそわしてまうわ。
老人スキーの秘孔をずぼずぼ刺す作品である。
ただ惜しいのは、翻訳作品だから仕方ないのだが
バックの言葉遣いにどうもニヒルさより幼稚さが出てしまう。
読める人は原著で読んだ方がいいと思われ。
決め台詞でうんことか言われても、ねぇ?(苦笑)
こうなると誰がバックを演じるのかも、むしろ楽しみ。
ショーンコネリーは引退しちゃったし
やっぱ作中でも出てきたクリントイーストウッド?
ハリソンフォードはちょっと「若い」か?
スタローン映画のエクスペンダブルズなんか目じゃないなコレ。
っていうか続巻がでるってことは、このジジィまた立ち上がるのか!?
めっちゃ楽しみだけど、めっちゃ心配。もう90歳ですがな!
おじいちゃぁぁぁぁぁぁああんん!!!(|||゜Д゚)
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歴史・時代物・文学に傾きがちな読書層。
読んだ本を掘り下げている内に妙な場所に着地する評が多いですが
おおむね本人は真面目に書いてマス。
年中歴史・文豪・宗教ブーム。滋賀偏愛。
現在クマー、谷崎、怨霊、老人もブーム中
徳川家茂・平安時代・暗号・辞書編纂物語・電車旅行記等の本も探し中。
秋口に無職になる予定で、就活中。
なかなかこちらに来る時間が取れないっす…。
2018.8.21
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この書評へのコメント
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- 出版社:東京創元社
- ページ数:384
- ISBN:9784488122058
- 発売日:2014年08月21日
- 価格:1123円
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