有坂汀さん
レビュアー:
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本書はケニアの地を拠点に添乗員として世界中を駆け巡りながら、彼の地で伝統的な暮らしを営む本物のマサイ戦士・ジャクソンと「第二夫人」として結婚した永松真紀さんによる手記です。赤裸々な内容にビックリ。
永松真紀。僕が彼女の存在を知ったのは毎回放送を楽しみにしているTBS系列のバラエティー(個人的には教育番組であると思っているが)『クレイジージャーニー』の2015年6月25日放送でゲストに取り上げられ、マサイ族の生活と、その性生活(これは本書の中でも言及されている)に至るまでのあけすけ振りにすっかり魅了され、後にDVD化された『クレイジージャーニー』に収録している映像を見返して、本書の存在を知り、手に取って読んだ次第でございます。
永松氏がその魅力に惹かれて29歳で移住したケニアの地は一筋縄ではいかないもので、恋愛、結婚、離婚を経て永松氏が出会ったのはサバンナの真ん中にある小さな村で伝統的な暮らしを営む本物のマサイ戦士・ジャクソンでした。
日本人とマサイ戦士とのカップルはそれはもう山あり谷ありの日々でありまして、カルチャーショックが立て続けに発生するわけです。牛を何よりも大切にするマサイの結婚祝いにも「結納物」として渡され、さらに家は女が建てるものであり、永松氏もコンクリにトタン屋根の家を建てたとか。
シャワーもトイレも、電気すらもなく、戦士として認められるにはライオンや象を殺さなくてはならない。その日々は遠い異郷の地のことながら、どこかほほえましいものとして楽しく読むことが出来ました。
本書を読む前にこれは知ったのですが、永松・ジャクソン夫妻が僕の住んでいるところに講演に来たことがあるらしく、それを知った僕は
「あぁ、行っておけばよかったなぁ!」
と人知れず地団太を踏んだものでした。
永松氏のマネは容易には出来ないものの、こういう人生も「アリ」なんだなぁと、参考として読む文にはいいと思います。なお、本書は文庫化に際し、新たに一章が追加されております。
永松氏がその魅力に惹かれて29歳で移住したケニアの地は一筋縄ではいかないもので、恋愛、結婚、離婚を経て永松氏が出会ったのはサバンナの真ん中にある小さな村で伝統的な暮らしを営む本物のマサイ戦士・ジャクソンでした。
日本人とマサイ戦士とのカップルはそれはもう山あり谷ありの日々でありまして、カルチャーショックが立て続けに発生するわけです。牛を何よりも大切にするマサイの結婚祝いにも「結納物」として渡され、さらに家は女が建てるものであり、永松氏もコンクリにトタン屋根の家を建てたとか。
シャワーもトイレも、電気すらもなく、戦士として認められるにはライオンや象を殺さなくてはならない。その日々は遠い異郷の地のことながら、どこかほほえましいものとして楽しく読むことが出来ました。
本書を読む前にこれは知ったのですが、永松・ジャクソン夫妻が僕の住んでいるところに講演に来たことがあるらしく、それを知った僕は
「あぁ、行っておけばよかったなぁ!」
と人知れず地団太を踏んだものでした。
永松氏のマネは容易には出来ないものの、こういう人生も「アリ」なんだなぁと、参考として読む文にはいいと思います。なお、本書は文庫化に際し、新たに一章が追加されております。
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有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。
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- 出版社:新潮社
- ページ数:295
- ISBN:9784101392714
- 発売日:2014年04月28日
- 価格:680円
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