efさん
レビュアー:
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エピソード満載。図像集としてだけではなく。
タイトル通り、ギリシャ・ローマ神話、北欧神話、聖書世界、アーサー王伝説、各ファンタジーやファンタジーに登場する生物などの図像集です。
採用されている図像は、古典絵画や装飾写本、挿絵などから採られている豪華カラー大判画集となっています。
著者の海野さんはこの手の図像に関する本を沢山出していらっしゃいますが、どれも良心的な本です。
本書も類書同様、大変良い造りになっていると思います。
まず、採られている図像ですが、ご承知の通り、神話や伝説をモチーフとした画像は多く、沢山の画家が同じモチーフの作品を残しています。
ですから、どの作品を採るかはかなり悩ましい問題で、この本を見ても、「あっ、こっちを採りますか。私ならあれの方が良いなぁ。」というところはどなたが読んでもおそらくあることでしょう。
そこは、まぁ、趣味の問題ということで。
ですが、全般的に見て大変私の趣味に合っており、何と言ってもラファエル前派の絵を沢山採ってくれているのでこれは個人的には大変うれしいところです(ラファエル前派は大好きなのです)。
また、単なる画像集には終わっていません。
神話や伝説の有名なエピソード、登場人物を個別に取り上げ、それぞれにちなんだ絵を紹介してくれていますので、色々なエピソードを通覧できるガイド・ブック的な楽しみ方もできる本だと思います。
例えば、あぁ、この神様ってこういう風に描かれていたのかとか、このエピソードってこの神話からの話だったんだという具合です。
多くは有名なエピソードなのですが、中には初めて知ったというお話もありました。
例えば、ギリシャ・ローマ神話に登場するセレス(デメーテルとも重ねられます)という女神がいるのですが、セレスは豊穣の神でもあり、朝食などで食べる『シリアル』という言葉は『セレス』という女神の名前が由来なのだそうですよ。
神話や伝説の世界を美麗な絵画で堪能できる、大変良い本だと思いました。
採用されている図像は、古典絵画や装飾写本、挿絵などから採られている豪華カラー大判画集となっています。
著者の海野さんはこの手の図像に関する本を沢山出していらっしゃいますが、どれも良心的な本です。
本書も類書同様、大変良い造りになっていると思います。
まず、採られている図像ですが、ご承知の通り、神話や伝説をモチーフとした画像は多く、沢山の画家が同じモチーフの作品を残しています。
ですから、どの作品を採るかはかなり悩ましい問題で、この本を見ても、「あっ、こっちを採りますか。私ならあれの方が良いなぁ。」というところはどなたが読んでもおそらくあることでしょう。
そこは、まぁ、趣味の問題ということで。
ですが、全般的に見て大変私の趣味に合っており、何と言ってもラファエル前派の絵を沢山採ってくれているのでこれは個人的には大変うれしいところです(ラファエル前派は大好きなのです)。
また、単なる画像集には終わっていません。
神話や伝説の有名なエピソード、登場人物を個別に取り上げ、それぞれにちなんだ絵を紹介してくれていますので、色々なエピソードを通覧できるガイド・ブック的な楽しみ方もできる本だと思います。
例えば、あぁ、この神様ってこういう風に描かれていたのかとか、このエピソードってこの神話からの話だったんだという具合です。
多くは有名なエピソードなのですが、中には初めて知ったというお話もありました。
例えば、ギリシャ・ローマ神話に登場するセレス(デメーテルとも重ねられます)という女神がいるのですが、セレスは豊穣の神でもあり、朝食などで食べる『シリアル』という言葉は『セレス』という女神の名前が由来なのだそうですよ。
神話や伝説の世界を美麗な絵画で堪能できる、大変良い本だと思いました。
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幻想文学、SF、ミステリ、アート系などの怪しいモノ大好きです。ご紹介レビューが基本ですが、私のレビューで読んでみようかなと思って頂けたらうれしいです。世界中にはまだ読んでいない沢山の良い本がある!
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- 出版社:パイインターナショナル
- ページ数:296
- ISBN:9784756244017
- 発売日:2013年09月23日
- 価格:2940円
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