yukoさん
レビュアー:
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エドとナイジェルが帰ってくるの??? ・・・『開かせていただき光栄です』の続編は、前作よりもずっとずっと悲しい悲しい物語でした・・・
前作、『開かせていただき光栄です』から五年。
自分たちが側にいると、ダニエル・バートン先生が、愛弟子、エドとナイジェルのことを思い出して悲しいだろうと、アルたちは、バートン先生のもとを離れ、盲目の判事、ジョン・フォールディングのもとで、犯罪摘発情報新聞『ヒューアンド・クライ』の編集、発行をおこなっていました。
彼らの元に、情報提供を求める広告依頼が。
閉鎖された坑道の中で死体が発見された・・・
死体を発見した者は、それを、
「天使が舞い上がってきた・・・」
と言ったのです。
その死体の胸元には、肌に直接、
<ベツレヘムの子よ、よみがえれ!>
<アルモニカ・ディアボリカ>
と書かれていました。
取材に行く編集者のアル、ベン、クラレンス。
バートン先生に遺体を解剖してもらおうと、持ちかえった遺体は・・・
前作のラストで、エドとナイジェルが死者として生きていくと去っていったのですが、
二人の近況が続編でわかるのに、なんと悲しい物語だったのでしょう・・・
今作では、ナイジェルの過去、彼の生い立ちを軸に、
貧しく社会の底辺で生きている人間と、
金と権力で己の欲望のままに彼らをないがしろにするような人間たち、
という両者の対比と、
法に縛られる治安判事という立場でありながら、法に背くか、法に従うか、二者択一の選択に苦しむサー・ジョンの苦悩が描かれています。
正直言うと、
ナイジェルがエドを思っていたのなら、そもそもの前作からああいう行動をとるべきではなかったのではないのか、と疑問に思うのだけれど、
愛情も、常識も、普通の生活も、家族も、何も知らずに生まれ育ったナイジェルには、そういう生き方しか仕方なかったのでしょうか・・・
登場人物の誰もが、
守りたい人のために、そこまで献身的になれることに、悲しみはさらに増してしまって。
今回のラストは、前作よりもさらに悲しい結末。
アンが言います。
「遠くて、顔が見分けられませんわ」
ダニエル・バートン先生が涙しているのが想像できちゃう・・・
もう、バートンズが揃うことは叶いません・・・
自分たちが側にいると、ダニエル・バートン先生が、愛弟子、エドとナイジェルのことを思い出して悲しいだろうと、アルたちは、バートン先生のもとを離れ、盲目の判事、ジョン・フォールディングのもとで、犯罪摘発情報新聞『ヒューアンド・クライ』の編集、発行をおこなっていました。
彼らの元に、情報提供を求める広告依頼が。
閉鎖された坑道の中で死体が発見された・・・
死体を発見した者は、それを、
「天使が舞い上がってきた・・・」
と言ったのです。
その死体の胸元には、肌に直接、
<ベツレヘムの子よ、よみがえれ!>
<アルモニカ・ディアボリカ>
と書かれていました。
取材に行く編集者のアル、ベン、クラレンス。
バートン先生に遺体を解剖してもらおうと、持ちかえった遺体は・・・
前作のラストで、エドとナイジェルが死者として生きていくと去っていったのですが、
二人の近況が続編でわかるのに、なんと悲しい物語だったのでしょう・・・
今作では、ナイジェルの過去、彼の生い立ちを軸に、
貧しく社会の底辺で生きている人間と、
金と権力で己の欲望のままに彼らをないがしろにするような人間たち、
という両者の対比と、
法に縛られる治安判事という立場でありながら、法に背くか、法に従うか、二者択一の選択に苦しむサー・ジョンの苦悩が描かれています。
正直言うと、
ナイジェルがエドを思っていたのなら、そもそもの前作からああいう行動をとるべきではなかったのではないのか、と疑問に思うのだけれど、
愛情も、常識も、普通の生活も、家族も、何も知らずに生まれ育ったナイジェルには、そういう生き方しか仕方なかったのでしょうか・・・
登場人物の誰もが、
守りたい人のために、そこまで献身的になれることに、悲しみはさらに増してしまって。
今回のラストは、前作よりもさらに悲しい結末。
アンが言います。
「遠くて、顔が見分けられませんわ」
ダニエル・バートン先生が涙しているのが想像できちゃう・・・
もう、バートンズが揃うことは叶いません・・・
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仕事のことで鬱状態が続いており全く本が読めなかったのですが、ぼちぼち読めるようになってきました!
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- 出版社:早川書房
- ページ数:464
- ISBN:9784152094223
- 発売日:2013年12月19日
- 価格:1995円
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