書評でつながる読書コミュニティ
  1. ページ目
詳細検索
タイトル
著者
出版社
ISBN
  • ログイン
無料会員登録

風竜胆さん
風竜胆
レビュアー:
古典芸能を楽しむためには、ある程度の知識が必要なようです。
 最近少し歌舞伎や文楽などの古典芸能に興味を持っている。地方住まいなので、実際の舞台を観に行くということはなかなか難しいので、もっぱらテレビで放映されるのを視るだけなのだが、ちょっと困ったことがある。興味は確かにあるのだが、どうにも途中で飽きてしまうのだ。テレビでは、全体のごく一部しか放映しないことが多いが、それでも、少し視ていると、それ以上注意力が続かない。

 一番の原因は、何をやっているか良く分からないということだろう。話の筋も、言っていることも良く分からない。いったい、どこをどのように楽しめば良いのか。そんな折見つけたのがこの「通になれる 古典芸能を楽しむ本」(日本博学倶楽部:PHP文庫)だ。

 本書には、「落語」、「歌舞伎」、「能」、「狂言」、「文楽」の5つの古典芸能について、その成り立ち、特徴、見どころ、代表的演目から、上演場所、チケットのとり方まで幅広く説明されている。これは、私のような古典芸能ビギナーにとっては、最適の入門書だろう。

 落語はともかく、他の4つは、ビギナーにはなかなか敷居が高い。その大きな原因は、これらの古典芸能は、ある程度の知識がないと楽しめないということにあるのではないだろうか。しかし、本書を読んでおけば、基本的な事は分かるので、訳も分からずに観ている状態から脱出して、見どころを楽しめるようになるだろう。日本人の教養として、この程度は、是非知っておきたいものである。
お気に入り度:本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
掲載日:
投票する
投票するには、ログインしてください。
風竜胆
風竜胆 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2798 件)

昨年は2月に腎盂炎、6月に全身発疹と散々な1年でした。幸いどちらも、現在は完治しておりますが、皆様も健康にはお気をつけください。

参考になる:27票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

  1. 風竜胆2014-02-15 10:06

    昨日は、Eテレの「にっぽんの芸能」で文楽「伊賀越道中双六」を視ていました。一人で、登場する人形たちの語りわけから、場面の説明まで入る義太夫節はすごいですね。
    人形も、まるで生きているようです。でも最近は、主遣いの人が顔を出していることが多いので、登場人物が多いと、ちょっと気になります。

  2. ぽんきち2014-02-15 11:19

    > 文楽「伊賀越道中双六」

    これ、年末に通しでテレビ放映してまして(関西のみ)。録画して見たのですが、とっても長かったです(^^;)。
    http://www.nhk.or.jp/osaka/bunraku/

    この演目は幸いにもこんなサイトがあったので、あらすじや詞章を参照しながら見ました。
    http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc16/iga/ajiwau/index.html

    実際の文楽の舞台は一度しか見てないのですが、字幕が出て、イヤホンガイド(有料)もありました。
    歌舞伎のときもそうでしたが、イヤホンガイドは(特に自分のような初心者には)いいなぁと思いました。

    文楽は補助金も減額されちゃいましたけど、古典芸能、頑張っていってほしいです・・・。

  3. 風竜胆2014-02-15 11:42

    >ぽんきちさん
    関西では、通しでテレビ中継ですか。それは羨ましいw
    昨日放映されたのは、1時間しかなかったので、なんとか視ることができましたが、これが通しだと、字幕やイヤホンガイドがないとつらいでしょうね。でも、この本や、放送大学で履修した「舞台芸術への招待」のおかげで、ある程度興味を持って視ることができました。

  4. あずま2014-02-15 12:38

    個人的に歌舞伎が好きだし、能楽堂で上演される同好会レベルの能を見ても楽しめる
    タイプではありますが(本職の演者による能は恥ずかしながら見たことが…orz)
    テレビで放送されると、どれだけ好きな演目でも直ぐに飽きてしまいます。

    舞台というのはテレビ放映では魅力が存分に発揮できない芸能なのかもしれませんね。

    面白そうな本の書評、ありがとうございます。自分も探してみよーっと。

  5. 風竜胆2014-02-15 12:42

    >あずまさん
    テレビ放映だと、一部分だけということも多いので、なんだかよく分からないということも多いのかもしれませんね。でも、あの舞台だけ見て、話が分かる人はそう多くはないでしょうから、やはり古典芸能を楽しむには、事前の勉強が大切なのかもしれません。

  6. No Image

    コメントするには、ログインしてください。

書評一覧を取得中。。。
  • あなた
  • この書籍の平均
  • この書評

※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。

『「通」になれる 古典芸能を楽しむ本 落語・歌舞伎から能・狂言まで』のカテゴリ

フォローする

話題の書評
最新の献本
ページトップへ