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ぷるーと
レビュアー:
特異な才能を持つ子どもたちにまつわるダークファンタジー。
主人公は、ジェイコブ・ポートマンという少年。彼は、幼い頃祖父エイブラハムが語るちょっと奇妙な話が大好きで、それが本当のことだと信じていた。大きくなって祖父の話を疑うようになり祖父との距離をとるようになったが、ある日祖父の元を訪れると、家のそばの森の中で祖父は大怪我を負っており、ジェイコブは人の形をした奇妙な生き物を目撃した。
瀕死の祖父は、「島に行け」と繰り返し言った。「そこならおまえは安全だ」と。さらに幾つかのヒントを与えて、祖父は死んだ。

祖父の死にあまりにもショックを受けていることと、その際に森で見た怪物の話をしたことで正気ではないと思われたジェイコブは、両親に精神科医の元へ連れて行かれたが、医者は落ち着きを取り戻すためにも祖父が言い残した島に行ってみてはどうかと勧め、ジェイコブは父親とウェールズの島に行った。

ジェイコブは、目的の地を見つけだし祖父が語っていた子どもたちと出会って、ナチから逃げていたポーランドのユダヤ人である祖父がその島の孤児院に受け入れられたのは自分の特異な才能を持っていたからで、その孤児院は同じように特異な才能を持っていたり異形だったりする子どもたちを守る場所だったと知った。

特異な子どもたちと、彼らを守る種族。そして、その特異な子どもたちを見つけては殺す怪物。怪物は進化し、子どもたちの能力を欲しがるようになっていた。祖父はその怪物を見ることができるという才能を持っていたため、安全な孤児院を出て生きることを決め、結婚してからも頻繁に旅に出ていたのだ。(特異な子どもたちを探し、安全な孤児院に届けるため)

ジェイコブに怪物が見えたということは、ジェイコブもまた特異な子どもたちの仲間だったということだ。そして、ジェイコブを追ってきた敵が、島の子どもたちを脅かす。
ジェイコブが先頭にたって敵と戦うのだが、いろいと問題を残したままでの終わりとなっており、これはきっとまだまだ話が続くのだろう。
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ぷるーと
ぷるーと さん本が好き!1級(書評数:2923 件)

 ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
 よろしくお願いします。
 

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