波津雪希さん
レビュアー:
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内なるものに支配されそうになる少女を解き放ったのは、駄目男だった。
 耳の奥から「どしんどしん」と重い音に悩ませ続けられる島子。
この音が聞こえてくると逃げ出してしまうのは、当然の事。
島子にとって嵐が静まるまで、身を隠しているのと同じことなのでしょう。
そんなことを常日頃から行っていると周りの人達からは、変人扱い
されてしまい、不当な差別を受けるしかない状況に追い込まれてしまい
遂には家出をしてしまいました。
こればかりは対処法がなく、雨の中で出会った駄目男の電気ちゃんに
拾われ、人生の山を転げ落ちる印象を受けました。
未成年を誘惑する輩は多いのですが、駄目男の電気ちゃんは
自分の邪魔をされるまで、島子に手を出さなかったことが
奇跡のように思えます。
駄目男の電気ちゃんに手を出されてことが、島子の内なるものを
追い出すことになったのは、不幸中の幸いだったのでしょう。
災いを為すものに対抗するだけの人脈を作れたのは、島子自身の
力ではなく、駄目男の人脈だったのは、ちょっと意外でした。
ハッピーエンドかどうかは、読み手の捉え方によると思いますが
私的には、島子の新たな人生の出発点だと思っています。
この音が聞こえてくると逃げ出してしまうのは、当然の事。
島子にとって嵐が静まるまで、身を隠しているのと同じことなのでしょう。
そんなことを常日頃から行っていると周りの人達からは、変人扱い
されてしまい、不当な差別を受けるしかない状況に追い込まれてしまい
遂には家出をしてしまいました。
こればかりは対処法がなく、雨の中で出会った駄目男の電気ちゃんに
拾われ、人生の山を転げ落ちる印象を受けました。
未成年を誘惑する輩は多いのですが、駄目男の電気ちゃんは
自分の邪魔をされるまで、島子に手を出さなかったことが
奇跡のように思えます。
駄目男の電気ちゃんに手を出されてことが、島子の内なるものを
追い出すことになったのは、不幸中の幸いだったのでしょう。
災いを為すものに対抗するだけの人脈を作れたのは、島子自身の
力ではなく、駄目男の人脈だったのは、ちょっと意外でした。
ハッピーエンドかどうかは、読み手の捉え方によると思いますが
私的には、島子の新たな人生の出発点だと思っています。
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- 出版社:毎日新聞社
- ページ数:168
- ISBN:9784620107981
- 発売日:2013年09月21日
- 価格:1365円
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