三太郎さん
レビュアー:
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著者は地域の中規模の本のチェーン店の店長さんだった。近所に全国チェーンの大型店舗が出来て店が閉店するまでの奮闘記。
僕の奥さんが珍しくネット古本店で購入した本。2010年に上梓され2013年に文庫化されたのでちょっと昔の本になります。
著者は大学生で書店のアルバイトになり卒業後に書店に就職し、店長を務めてから2009年に退職したとのこと。
なかなか尖った内容で店長である著者は常に怒っているようです。毎日のようにある雑誌と書籍の入れ替えで、僕が思うより本屋さんは忙しいようなのです。
本の前半は中高生の万引き(だいたいマンガ)との闘いや、書籍の入れ替えや伝票の整理などで早出して終電まで残業の毎日が綴られます。
中ほどで黒船襲来!ではなくて、全国チェーンの大型店舗が近隣に開店し、顧客が劇的に減少します。その後の筆者は書店を辞めたいと知人に泣き言を言ったり、異業種への再就職の誘いがあったり、でも結局閉店の最終日まで店長を務めます。そして店舗の明け渡しを終えた時に書店を退職し、この本を執筆時点ではまだハローワーク通いだったようです。
閉店直前にライバル書店の店長から転職のお誘いを受けたりしたのですが、著者は本屋で働くことには燃え尽きちゃったみたいです。
著者は店長時代から、お客の依頼を受けて依頼者の頼りない情報を元にプライベートで本を探し回ったことがあり、退職後も当時の常連さんのために本を探すことを続けているとか。本が絶版の場合には古書店や新古書店(ブックオフのことかな)も回って探すとか。ただし収入にはならないようですが。著者は今でも本好きですが、本好きなら本屋にはならない方がよいと考えているようです。
僕は本屋巡りは学生時代から好きですが、読書量はそんなに多くはなく読む分野も限られています。実店舗では紀伊国屋や丸善などの大型店舗かブックオフ、それに仙台市内に新しくできた古書店を廻っていますが、マンガ、雑誌と実用書は興味がなく、新刊は新書版を中心に見て回ります。ハードカバーの本も滅多に手に取りません。最近はハードカバーの小説は最寄りの図書館で借りるようになりました(高価だし買うと置く場所にも困るし)。中小規模の書店を訪れる機会はあまりありませんね。
でももし、著者が考えるような主張の強い品揃えの書店が近所にあったら、ちょっと覗いてみたくなるかもしれません。
著者は大学生で書店のアルバイトになり卒業後に書店に就職し、店長を務めてから2009年に退職したとのこと。
なかなか尖った内容で店長である著者は常に怒っているようです。毎日のようにある雑誌と書籍の入れ替えで、僕が思うより本屋さんは忙しいようなのです。
本の前半は中高生の万引き(だいたいマンガ)との闘いや、書籍の入れ替えや伝票の整理などで早出して終電まで残業の毎日が綴られます。
中ほどで黒船襲来!ではなくて、全国チェーンの大型店舗が近隣に開店し、顧客が劇的に減少します。その後の筆者は書店を辞めたいと知人に泣き言を言ったり、異業種への再就職の誘いがあったり、でも結局閉店の最終日まで店長を務めます。そして店舗の明け渡しを終えた時に書店を退職し、この本を執筆時点ではまだハローワーク通いだったようです。
閉店直前にライバル書店の店長から転職のお誘いを受けたりしたのですが、著者は本屋で働くことには燃え尽きちゃったみたいです。
著者は店長時代から、お客の依頼を受けて依頼者の頼りない情報を元にプライベートで本を探し回ったことがあり、退職後も当時の常連さんのために本を探すことを続けているとか。本が絶版の場合には古書店や新古書店(ブックオフのことかな)も回って探すとか。ただし収入にはならないようですが。著者は今でも本好きですが、本好きなら本屋にはならない方がよいと考えているようです。
僕は本屋巡りは学生時代から好きですが、読書量はそんなに多くはなく読む分野も限られています。実店舗では紀伊国屋や丸善などの大型店舗かブックオフ、それに仙台市内に新しくできた古書店を廻っていますが、マンガ、雑誌と実用書は興味がなく、新刊は新書版を中心に見て回ります。ハードカバーの本も滅多に手に取りません。最近はハードカバーの小説は最寄りの図書館で借りるようになりました(高価だし買うと置く場所にも困るし)。中小規模の書店を訪れる機会はあまりありませんね。
でももし、著者が考えるような主張の強い品揃えの書店が近所にあったら、ちょっと覗いてみたくなるかもしれません。
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1957年、仙台に生まれ、結婚後10年間世田谷に住み、その後20余年横浜に住み、現在は仙台在住。本を読んで、思ったことあれこれを書いていきます。
長年、化学メーカーの研究者でした。2019年から滋賀県で大学の教員になりましたが、2023年3月に退職し、10月からは故郷の仙台に戻りました。プロフィールの写真は還暦前に米国ピッツバーグの岡の上で撮ったものです。
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- 出版社:新潮社
- ページ数:338
- ISBN:9784101278711
- 発売日:2013年08月28日
- 価格:620円
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『傷だらけの店長: 街の本屋24時』のカテゴリ




















