たけぞうさん
レビュアー:
▼
文豪たちを題材にした愛らしい漫画。
これは一読の価値がありますよ。
知っているようで知らない文豪たちのあれこれを、漫画の力でつっこんでいます。
国語の授業で習うし、聞きかじりも多い作家さんたち。
そう、いつの間にか読んだ気になっているのが文豪とよばれる存在です。
つまり「読んだ気になる指数高め=文豪」の定義でいいのではないかと、、、
勝手な意見ですが。
取り上げられる文豪は十五人です。
昭和初期前後の、夏目漱石や太宰治を筆頭としたあのころの人たちです。
名作に引っかけた三篇のお遊びも楽しいですね。
RPGになぞらえたり、もし桃太郎をあの文豪が書いたらとかのお題でまとめています。
太宰治の桜桃忌。お墓のあるお寺で開かれているとは知りませんでした。
マイクを準備し、しゃべりたい人が手を挙げて語り合うスタイルです。
あなたなら自分の心のうちを見せてもいいと、うっかり思わせてしまう作家。
ものすごくよく分かりました。このセリフだけですっきりです。
中原中也と小林秀雄の関係は小耳にはさんでいましたが、
漫画になるとくっきりしてきますね。
一面的な解釈になりそうで怖く感じるくらいです。
中島敦は苦手感があったので、ガイドしてもらい感謝です。
逆に、樋口一葉や梶井基次郎は、自分の印象とずれている感じがしました。
そんな捉え方の違いが分かるくらい、しっかり描けています。
ほかの文豪たちの話も、自分ではとらえきれていなかった部分を
肉付けしてもらったという感じです。
最近の作品はさくさく読めるという評価が目につく場合がありますが、
長く楽しむには多面的な解釈の余地が必要だとあらためて思いました。
川端文学のエロ解釈部分とか、谷崎文学の偏執愛、三島文学の背徳の美など、
自分が苦手としていた部分について漫画できっかけをもらった気がします。
いつか読めるといいなという気持ちにさせてもらえました。
知っているようで知らない文豪たちのあれこれを、漫画の力でつっこんでいます。
国語の授業で習うし、聞きかじりも多い作家さんたち。
そう、いつの間にか読んだ気になっているのが文豪とよばれる存在です。
つまり「読んだ気になる指数高め=文豪」の定義でいいのではないかと、、、
勝手な意見ですが。
取り上げられる文豪は十五人です。
昭和初期前後の、夏目漱石や太宰治を筆頭としたあのころの人たちです。
名作に引っかけた三篇のお遊びも楽しいですね。
RPGになぞらえたり、もし桃太郎をあの文豪が書いたらとかのお題でまとめています。
太宰治の桜桃忌。お墓のあるお寺で開かれているとは知りませんでした。
マイクを準備し、しゃべりたい人が手を挙げて語り合うスタイルです。
あなたなら自分の心のうちを見せてもいいと、うっかり思わせてしまう作家。
ものすごくよく分かりました。このセリフだけですっきりです。
中原中也と小林秀雄の関係は小耳にはさんでいましたが、
漫画になるとくっきりしてきますね。
一面的な解釈になりそうで怖く感じるくらいです。
中島敦は苦手感があったので、ガイドしてもらい感謝です。
逆に、樋口一葉や梶井基次郎は、自分の印象とずれている感じがしました。
そんな捉え方の違いが分かるくらい、しっかり描けています。
ほかの文豪たちの話も、自分ではとらえきれていなかった部分を
肉付けしてもらったという感じです。
最近の作品はさくさく読めるという評価が目につく場合がありますが、
長く楽しむには多面的な解釈の余地が必要だとあらためて思いました。
川端文学のエロ解釈部分とか、谷崎文学の偏執愛、三島文学の背徳の美など、
自分が苦手としていた部分について漫画できっかけをもらった気がします。
いつか読めるといいなという気持ちにさせてもらえました。
お気に入り度:







掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
ふとしたことで始めた書評書き。読んだ感覚が違うことを知るのは、とても大事だと思うようになりました。本が好き! の場と、参加している皆さんのおかげです。
星の数は自分のお気に入り度で、趣味や主観に基づいています。たとえ自分の趣味に合わなくても、作品の特徴を書評で分かるようにしようと務めています。星が低くても作品がつまらないという意味ではありません。
自己紹介ページの二番目のアドレスは「飲んでみた」の書評です。
三番目のアドレスは「お絵描き書評の部屋」で、皆さんの「描いてみた」が読めます。
四番目のアドレスは「作ってみた」の書評です。
よかったらのぞいてみて下さい。
- この書評の得票合計:
- 34票
| 読んで楽しい: | 14票 |
|
|---|---|---|
| 参考になる: | 17票 | |
| 共感した: | 3票 |
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。
この書評へのコメント

コメントするには、ログインしてください。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:文藝春秋
- ページ数:159
- ISBN:9784163757506
- 発売日:2012年10月21日
- 価格:998円
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。
























