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波津雪希
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人生の岐路に立った人たちを描いた小説です。
 『風待ちのひと』は『今はちょっと、ついていないだけ』に
似ている内容でした。
『今はちょっと、ついていないだけ』は敗者復活を描き
『風待ちのひと』は人生の岐路を描いた小説です。

 『海沿いの町』という紙を掲げた中年女性をヒッチハイクしたら
丁寧に扱うと、ドライブインで髪を切ってくれると言う。
中年女性は某企業のキャラクターペコちゃんに似ていると言う。
またペコちゃんに似ている中年女性と関わるとあたから幸せが
舞い込んでくると言う。
こんな都市伝説のような話が伝わっていた。

 美鷲に母親が無くなったことで住まいの整理のために来ていた
須賀哲司は『美鷲の干物』と書かれた車を借りたことから
車の持ち主、舞と知り合いのペコちゃんこと福井喜美子を
車に乗せてから始まる縁。
須賀哲司は体調不良のため会社を休暇中。
福井喜美子は亡くしたこと子供と失踪して大阪で倒れた
夫の供養のために美鷲戻ってきたところだが、福井喜美子自身
幸福とは思えない状況。

 須賀哲司は家庭崩壊しているのに妻が美鷲に遣って来て
ちょっかいを出すが福井喜美子は、戦うでもなく
須賀哲司の母親の遺品整理のためのお手伝いさんとしての
対応。どうして、こんなに複雑な人間関係なのでしょうか。
とても二人ともハッピーになれそうもないところに奇跡が
起こりました。
須賀哲司の娘が母親に反発したことで奇跡が起きました。
これぞマジックです。
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波津雪希
波津雪希 さん本が好き!1級(書評数:1947 件)

本を読むのは、もっぱら移動時間。
移動時間が長い時ほど、読書量が増えます。

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