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薄荷さん
薄荷
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このお菓子!鶯ボールって名前だったんだぁっっっ!?
表紙のお菓子「鶯ボール」をご存知ですか?
ミッ○ーマウスの頭を思い浮かべていただきまして、顔の部分が白いサクサク、両耳が甘じょっぱい砂糖醤油味のかりんとうあられ(?)です。
とっても美味しいんですが、あまり見かけないからすっかり忘れてました。
この写真を見たとたん、幼稚園時代に遠方の親戚の家で、赤い漆塗りの菓子鉢に盛られていた「鶯ボール」&「おのろけまめ」の情景が鮮烈に蘇りました。(その親戚については全く覚えていませんが・・・(笑))

そんな「昭和の思い出がおまけについてくるお菓子たち」が、本書にはたっぷり並べられています。
「かっぱえびせん」「ベビースターラーメン」「ココアシガレット」・・・など、今も変わらず人気のお菓子の発売当時の姿や開発秘話、
「メロディ」「コーヒーガム」「ぬ~ぼ~」「ミセスガレット」・・・など、残念ながらもう生産終了してしまったお菓子の懐かしい姿を見ることが出来ます。
(残念ながら私が熱愛した「元禄の茶壷」「すぎのこ村」「イブ 香水の魅惑」は出てませんでした。知ってる人います?)

TVが夢と憧れを発信していたあの時代、記憶に刷り込まれたCMも語られてます。
年齢的にアレ(笑)ですが、知ってる人だけご唱和を!
♪ チャオ チャオっと舐め~ちゃおっ
♪ キャン キャン キャンロップ サ・ク・マ・のキャンロップ
♪ まぁるくって ちっちゃくって さんかくだ~
♪ きのこの山~のその奥に~たけのこの里があったとさ~
かっぱえびせんや、チェルシーのCMソングなら今時の若者も知ってる・・・?
カールは関東から姿を消してしまったのだけど、関西ではまだカールおじさんのCMが観られたりします?

そして、有名お菓子メーカー開発製造秘話では、衝撃的な事実が・・・!

☆ 「パインアメ」 という輪切りパイナップルを模した中央に穴のある飴をご存じですか?スーパーの飴売り場に絶対ある袋飴なんですが、会社名が「パイン株式会社」とは知らなかった…。しかも昭和26年発売当時、職人の手で飴に穴をあけてて腱鞘炎になり…って、ちょっと恐い(^-^;

☆ 駄菓子屋の王道「梅ジャム」は、梅の花本舗のたった一人の職人・高林氏が65年作り続けてきた。80代の彼の手が止まった時が、「梅ジャム」の火が消える日なのだ・・・。
(創立70周年の2017年12月20日に廃業されたそうです。淋しいですね。)

☆ 日本初のバータイプアイス「アイスクリームバー」を発売し、後に日本初の当たりくじ付きバーアイス「ホームランバー」でブレイクした協同乳業。1955年にデンマークから「アイスクリームバーマシン」を買ったところからスタートしているそうですが、当時の機械の値段と輸送費ってどれだけ凄かったのか…この英断が現在につながってるんですねぇ。

☆ ずっと気になってたんですが、本書冒頭で熱く語られているマスヤの「おにぎりせんべい」・・・って何?(BY横浜市民)

その他、ご当地お菓子地図や、柿の種のメーカーによる違い、日本の情勢とお菓子の歴史、紙芝居屋さん・・・などなど、キレイなカラー写真と詳しい情報をじっくりお楽しみください。

本書自体が7年ほど前に出たので、お菓子の現状はずいぶん様変わりしていると思いますが、昭和子供の我々の懐かしさに変わりはありません。
主に昭和30~50年代に子供だった皆様~!
本書の中で一緒に、あーそーびーまーしょっ♡
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薄荷
薄荷 さん本が好き!1級(書評数:511 件)

スマホを初めて買いました!その日に飛蚊症になりました(*´Д`)ついでにUSBメモリーが壊れて書きかけレビューが10個消えました・・・(T_T)

読んで楽しい:26票
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この書評へのコメント

  1. morimori2020-10-06 20:38

    薄荷さん こんばんは!
     懐かしいですね。「イブ 香水の魅惑」好きでよく食べてました。ガムですよね。パイン飴も懐かしいです。歌もぜ~んぶ歌えますよ。鶯ボーロは、残念ながら知りませんが、カルミンもそれほど美味しくないけれど、なぜか食べてました。レビューのお蔭でニマニマ、楽しませていただきました。

  2. 薄荷2020-10-06 22:13

    >morimoriさん
    懐かし仲間コメント嬉しいです~!CMソング、一緒に歌いましょー!

    そうです!「イブ」は高級感のある金の箱入り板ガムです。(味がすぐなくなっちゃうのが難点でした(笑))

    「カルミン」、本書にも出てます。大正10年(!?)に発売されて以来、味をほとんど変えずに続いて2015年に残念ながら販売終了になったとか。
    子供の頃って、特に美味しくもないんだけど何となく食べてたお菓子って、結構ありますよね(笑)

  3. ef2020-10-07 05:36

    大変薄荷さんらしいレビューで楽しんで読ませていただきました。
    そうそう、CMソングが懐かしい。

  4. 薄荷2020-10-07 07:49

    >efさん
    お楽しみいただけて、大変うれしいです(^^)/

    CMソングって子供のころ刷り込まれたせいか、いまだにガッツリ歌えますよね(笑)
    歌じゃないですが、「ちょこべー」のCMも出てます。男子が校庭でちょこべーごっこやってましたっけ。

  5. たけぞう2020-10-07 17:27

    >薄荷さん
    食べ物系の書評、いつも楽しく読ませてもらっています。微妙に地域の違いを感じるのもいつもながらです。
    というわけで、マスヤの「おにぎりせんべい」。調べたら伊勢の会社でした。愛知県ではごく普通に定番のおやつです。ネットで見たら関西でも普通とのこと。あまりに普通すぎるのですが、数年前にどうやらローカルらしいと知ったときは衝撃でした。
    焼きにおにぎりのイメージで、こげ醤油の風味を味わうタイプのおせんべいですよ。口に入れたときにじゅわっと広がる味が香ばしくて、ついしゃぶりすぎると腑抜けのせんべいになるという、おいしくて危険な一品です。

  6. 薄荷2020-10-07 15:08

    >たけぞうさん
    いつも読んでいただいてありがとうございます。

    「おにぎりせんべい」危険に美味しそうですね!とはいえ、一族郎党関東の私は現物にお目にかかったことがないんですよ。
    本書のトップで熱く語られていたので、おそらく発行にかかわった人は関東より南の方なんでしょうね。
    静岡の富士川を境に東西の認知度が違う!とのことで、47都道府県認知度マップが作成されたそうです。
    https://onigiri-club.jp/contents/305049

    これ見ると・・・かもめ通信さんもきっと知らない・・・?

  7. miol mor2020-10-09 13:21

    楽しく拝読しました。
    ところで、ご存知の方はおそらくないでしょうし、この本にも載っていないと思いますが、大好きだったお菓子は

    キャサリン

    です。なに、それ? となると思いますが、ふつうのビスケットながら、食べたらやめられない味でした。

  8. 薄荷2020-10-09 23:39

    >miol morさん
    楽しんでいただけて、うれしいです。

    キャサリン!?お察しの通り、頭の周りを「?」が飛び交いました。
    ネットで検索しても、出てくるのは「キャサリン妃の好きなお菓子」ばっかり。そんなのはどうでもいいんじゃー!(╬ ̄皿 ̄)

    普通のビスケット・・・クッキーでもサブレでもなく・・・気になりますねぇ。

  9. No Image

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