波津雪希さん
レビュアー:
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心臓発作を起こした女性の遺言は、とても奇妙な物でした。
心臓発作を起こした熱田乙美は、百合にとって
継母であり、熱田乙美が生きていたことの相性は
初めて会った日に乙美が作ってきた重箱の弁当を
叩き落として時から百合にとっては鬱陶しい
存在だったのに乙美が無くなったことを知り実家に
帰ってきたことで乙美の思いを知り、色々と故人の
ことを再び評価できたのは人生の谷に在っても
百合の今後の人生には大切なことだったのでしょう。
夫が若い女性に走り、どうしてよいか分からなくなった
百合に十課に変える切掛けを与えた熱田乙美の死。
そして妻のことをぞんざいに扱って来たことを思い知らされた
夫の熱田良平。
そんな二人の前に現れたのは日焼けして髪を黄色に染めた
乙美のボランティアの生徒だった井本幸恵でした。
井本幸恵が熱田家に来たのは乙美の遺言により
乙美の身辺整理をするため。
なんだか乙美は自分の指揮を知っていた感じがあります。
その後登場するカルロスも井本幸恵と同じように変わった
人物であり、この二人によって熱田家の問題が次々と解決に
向かうのは乙美が天国から熱田家に差し向けた使徒のような
気がしました。法要が宴会だなんて乙美は何を考えて遺言した
のでしょうか。
継母であり、熱田乙美が生きていたことの相性は
初めて会った日に乙美が作ってきた重箱の弁当を
叩き落として時から百合にとっては鬱陶しい
存在だったのに乙美が無くなったことを知り実家に
帰ってきたことで乙美の思いを知り、色々と故人の
ことを再び評価できたのは人生の谷に在っても
百合の今後の人生には大切なことだったのでしょう。
夫が若い女性に走り、どうしてよいか分からなくなった
百合に十課に変える切掛けを与えた熱田乙美の死。
そして妻のことをぞんざいに扱って来たことを思い知らされた
夫の熱田良平。
そんな二人の前に現れたのは日焼けして髪を黄色に染めた
乙美のボランティアの生徒だった井本幸恵でした。
井本幸恵が熱田家に来たのは乙美の遺言により
乙美の身辺整理をするため。
なんだか乙美は自分の指揮を知っていた感じがあります。
その後登場するカルロスも井本幸恵と同じように変わった
人物であり、この二人によって熱田家の問題が次々と解決に
向かうのは乙美が天国から熱田家に差し向けた使徒のような
気がしました。法要が宴会だなんて乙美は何を考えて遺言した
のでしょうか。
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- 出版社:ポプラ社
- ページ数:293
- ISBN:9784591126653
- 発売日:2011年11月02日
- 価格:630円
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