書評でつながる読書コミュニティ
  1. ページ目
詳細検索
タイトル
著者
出版社
ISBN
  • ログイン
無料会員登録

波津雪希
レビュアー:
心臓発作を起こした女性の遺言は、とても奇妙な物でした。
 心臓発作を起こした熱田乙美は、百合にとって
継母であり、熱田乙美が生きていたことの相性は
初めて会った日に乙美が作ってきた重箱の弁当を
叩き落として時から百合にとっては鬱陶しい
存在だったのに乙美が無くなったことを知り実家に
帰ってきたことで乙美の思いを知り、色々と故人の
ことを再び評価できたのは人生の谷に在っても
百合の今後の人生には大切なことだったのでしょう。

 夫が若い女性に走り、どうしてよいか分からなくなった
百合に十課に変える切掛けを与えた熱田乙美の死。
そして妻のことをぞんざいに扱って来たことを思い知らされた
夫の熱田良平。
そんな二人の前に現れたのは日焼けして髪を黄色に染めた
乙美のボランティアの生徒だった井本幸恵でした。
井本幸恵が熱田家に来たのは乙美の遺言により
乙美の身辺整理をするため。
なんだか乙美は自分の指揮を知っていた感じがあります。
その後登場するカルロスも井本幸恵と同じように変わった
人物であり、この二人によって熱田家の問題が次々と解決に
向かうのは乙美が天国から熱田家に差し向けた使徒のような
気がしました。法要が宴会だなんて乙美は何を考えて遺言した
のでしょうか。
お気に入り度:本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
掲載日:
投票する
投票するには、ログインしてください。
波津雪希
波津雪希 さん本が好き!1級(書評数:1949 件)

本を読むのは、もっぱら移動時間。
移動時間が長い時ほど、読書量が増えます。

参考になる:25票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

  1. No Image

    コメントするには、ログインしてください。

書評一覧を取得中。。。
  • あなた
  • この書籍の平均
  • この書評

※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。

『四十九日のレシピ』のカテゴリ

フォローする

話題の書評
最新の献本
ページトップへ