レビュアー:
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タイトル買い。神保町カレーと六本木海南チキンライスで食べたい虫に火がついた〜!
ちょっと源氏物語の合間になにか読みたくなったんで。
昨年教えてもらって気になってた一冊。そりゃま、名画と焼き餃子、好きなものが並んだら読まないわけにはいかないでしょう。サイコーの取り合わせですね。タイトル買い。
「私の東京 味歩き」という副題の通り、西荻窪、代々木上原、六本木、赤坂、四ツ谷、神保町、青山、吉祥寺、銀座などなど各所10ページ以内でお店と味のルポエッセイ。
こういう類なら昔から量産されてるような気もするんだけど、平松洋子氏の描き方は、どうしようもなく美味そうで、やられてしまった。
まずは友人が住んでてよく行く代々木上原。章の主役はドーナツの店。でもバー、フランス料理、居酒屋、おやつ屋、野菜料理、四川料理からブータン料理屋までたくさん店名が挙げられていて巡ってみたくなった。
次いでこりゃいけない、というのが2つ。一つは神保町カレー。私はこの本で紹介されている「ボンディ」の欧風カレーが大好きで、東京から大阪へ転勤になっても出張の折に食べに行っていた。ほっこりした丸1個のじゃがいも、薄くチーズを引いたご飯、コクのあるルー・・今すぐ食べたくなる。他の神保町カレー店のルポもたくさんあり、うわー食べたいな、たまらんな、状態。
で、今一つは六本木の海南チキンライス。あの茹でたチキンに数種類のソースをつけながら食べる幸せったらない。やはり私も六本木で食べていた。ちょっとあかんところに火がつきそうでかないません。関西で食べられる店を探そう。
読んでるうちにとても食べたくなってしまう。都電荒川線の文豪めぐりも魅力的。
下北沢の野菜を美味しく味わう店「七草」も三田「華都菜館」の酸菜火鍋も、荻窪「川勢」のうなぎ串焼きも心惹かれる。うんちくを語りすぎない、由来もサラッと、そしてさりげなく美味しそうに。なにより著者が楽しそうに。平松洋子氏はその道のプロで単純な私はころっとハマってしまった。まじめな話、表現の勉強にもなった気がする。日本語のボキャブラリーは渋いし、例えも上手である。
私がここ数年で食べて最も美味かったのは浦和の居酒屋で出逢った百合根の素焼きだが、「七草」で百合根を食べてみたい強い欲望にかられてしまった。いや記事は百合根についてのものではないからもはや妄想かも。
「焼き餃子と名画座」の名画座は神保町の小さな映画館。著者が観た映画は「小原庄助さん」。観終わった後、映画館の向かいの「天鴻餃子房」で焼き餃子と生ビール。いいコースですよね。しかも神保町。古本屋めぐりが絶対その後につく。鼻唄までもが聴こえてきそうだ。
今度神戸で、名画座はないけど単館系映画を観た後に中華街の餃子を食べよう。ほんでセレクトブックショップに寄ろう。
明日血液検査で終わるまで物が食べられない。読むタイミングとしては最悪だったかも(笑)。
昨年教えてもらって気になってた一冊。そりゃま、名画と焼き餃子、好きなものが並んだら読まないわけにはいかないでしょう。サイコーの取り合わせですね。タイトル買い。
「私の東京 味歩き」という副題の通り、西荻窪、代々木上原、六本木、赤坂、四ツ谷、神保町、青山、吉祥寺、銀座などなど各所10ページ以内でお店と味のルポエッセイ。
こういう類なら昔から量産されてるような気もするんだけど、平松洋子氏の描き方は、どうしようもなく美味そうで、やられてしまった。
まずは友人が住んでてよく行く代々木上原。章の主役はドーナツの店。でもバー、フランス料理、居酒屋、おやつ屋、野菜料理、四川料理からブータン料理屋までたくさん店名が挙げられていて巡ってみたくなった。
次いでこりゃいけない、というのが2つ。一つは神保町カレー。私はこの本で紹介されている「ボンディ」の欧風カレーが大好きで、東京から大阪へ転勤になっても出張の折に食べに行っていた。ほっこりした丸1個のじゃがいも、薄くチーズを引いたご飯、コクのあるルー・・今すぐ食べたくなる。他の神保町カレー店のルポもたくさんあり、うわー食べたいな、たまらんな、状態。
で、今一つは六本木の海南チキンライス。あの茹でたチキンに数種類のソースをつけながら食べる幸せったらない。やはり私も六本木で食べていた。ちょっとあかんところに火がつきそうでかないません。関西で食べられる店を探そう。
読んでるうちにとても食べたくなってしまう。都電荒川線の文豪めぐりも魅力的。
下北沢の野菜を美味しく味わう店「七草」も三田「華都菜館」の酸菜火鍋も、荻窪「川勢」のうなぎ串焼きも心惹かれる。うんちくを語りすぎない、由来もサラッと、そしてさりげなく美味しそうに。なにより著者が楽しそうに。平松洋子氏はその道のプロで単純な私はころっとハマってしまった。まじめな話、表現の勉強にもなった気がする。日本語のボキャブラリーは渋いし、例えも上手である。
私がここ数年で食べて最も美味かったのは浦和の居酒屋で出逢った百合根の素焼きだが、「七草」で百合根を食べてみたい強い欲望にかられてしまった。いや記事は百合根についてのものではないからもはや妄想かも。
「焼き餃子と名画座」の名画座は神保町の小さな映画館。著者が観た映画は「小原庄助さん」。観終わった後、映画館の向かいの「天鴻餃子房」で焼き餃子と生ビール。いいコースですよね。しかも神保町。古本屋めぐりが絶対その後につく。鼻唄までもが聴こえてきそうだ。
今度神戸で、名画座はないけど単館系映画を観た後に中華街の餃子を食べよう。ほんでセレクトブックショップに寄ろう。
明日血液検査で終わるまで物が食べられない。読むタイミングとしては最悪だったかも(笑)。
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読む本の傾向は、女子系だと言われたことがあります。シャーロッキアン、アヤツジスト、北村カオリスタ。シェイクスピア、川端康成、宮沢賢治に最近ちょっと泉鏡花。アート、クラシック、ミステリ、宇宙もの、神代・飛鳥奈良万葉・平安ときて源氏物語、スポーツもの、ちょいホラーを読みます。海外の名作をもう少し読むこと。いまの密かな目標です。
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- 出版社:新潮社
- ページ数:353
- ISBN:9784101316567
- 発売日:2012年09月28日
- 価格:830円
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