波津雪希さん
レビュアー:
▼
世にも不思議な図書館お話。
ある私立図書館の募集を見てきた女。
名前はなく?筑津区にあるから『ツクツク図書館』と呼ばれている。
その図書館の募集している仕事は、本を読むこと。
人に本を読み聞かせるのかと思ったら、ただ単に本を読むこと。
本を読むだけでお金が貰えるなんて、読書好きなら
一石二鳥だと思うのは、罠にはまったも同然。
『ツクツク図書館』は、誰も見向きもしない
つまらない本しかない。
しかも、図書館は迷路と云うよりは
異次元の世界のようにテーマごとの部屋が
入り組んでおり、館長でも知らない通路がある。
そんな図書館に就職した女の恰好は
寒がりの為、コートなど服を着こんでおり
図書館へ本を持てくる運び屋には
「女を捨てている。」と言われるほど。
しかも、薄着になると館長でさえ誰だかわからなくなる。
館長曰く、「本が似合う美しい女性。」らしい。
女が就職した途端、図書館に頻繁に客が来るし
作家までが図書館に来る異変が勃発。
私事で忙しくなると、図書館が拒否するのか
電車が止まったり、道庭寄ったりと図書館に辿り着けないのは
まるで図書館が意思を持ってみたいです。
そんな図書館が閉館を迎えると
残ったのは、女が飼っていた猫だけ。
その猫は人の言葉は話すことができないが
人の書いたものを独学で読めるようになった天才猫。
そんな猫は閉鎖された図書館で今日もつまらない本を
読んでいると思うと、なんだか愉快な気分になります。
名前はなく?筑津区にあるから『ツクツク図書館』と呼ばれている。
その図書館の募集している仕事は、本を読むこと。
人に本を読み聞かせるのかと思ったら、ただ単に本を読むこと。
本を読むだけでお金が貰えるなんて、読書好きなら
一石二鳥だと思うのは、罠にはまったも同然。
『ツクツク図書館』は、誰も見向きもしない
つまらない本しかない。
しかも、図書館は迷路と云うよりは
異次元の世界のようにテーマごとの部屋が
入り組んでおり、館長でも知らない通路がある。
そんな図書館に就職した女の恰好は
寒がりの為、コートなど服を着こんでおり
図書館へ本を持てくる運び屋には
「女を捨てている。」と言われるほど。
しかも、薄着になると館長でさえ誰だかわからなくなる。
館長曰く、「本が似合う美しい女性。」らしい。
女が就職した途端、図書館に頻繁に客が来るし
作家までが図書館に来る異変が勃発。
私事で忙しくなると、図書館が拒否するのか
電車が止まったり、道庭寄ったりと図書館に辿り着けないのは
まるで図書館が意思を持ってみたいです。
そんな図書館が閉館を迎えると
残ったのは、女が飼っていた猫だけ。
その猫は人の言葉は話すことができないが
人の書いたものを独学で読めるようになった天才猫。
そんな猫は閉鎖された図書館で今日もつまらない本を
読んでいると思うと、なんだか愉快な気分になります。
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- 出版社:メディアファクトリー
- ページ数:222
- ISBN:9784840121507
- 発売日:2008年02月01日
- 価格:1260円
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