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かもめ通信
レビュアー:
『たんぽぽ娘』苦手なんだよね…といいつつ、読んでみた。
ビブリア古書堂の事件手帖の人気を受けて出版されたロバート・F・ヤングの短篇集『たんぽぽ娘』を読んだのは、かれこれ10年ほど前のことだ。

もちろん当時から“古書堂”人気は承知していたし、読友さんたちのレビューも多数目を通していたのだけれど、天邪鬼的な性格も手伝って、あえて“古書堂”に立ち寄ることはせず、直接『たんぽぽ娘』に会いに行ったのだった。

それがまた良くなかったのだろう。

実際に“古書堂”を訪れるまでにさらに3年の月日を要してしまった。(1巻レビュー
そしてまた先日、ひょんなことから実に7年ぶりに再訪して2巻を読み終えることとなった。

そこでまたいったん足が遠のいてもまあおかしくはなかったのだけれど、どうせならくだんの『たんぽぽ娘』に会ってみようと、3巻、すなわち本書を続けて読んでみた。

この巻で取り上げられる古書は「王様のみみはロバのみみ」「たんぽぽ娘」「チェブラーシカとなかまたち」と「春と修羅」。

蘊蓄をちりばめながら、本を盗んだ犯人を捜したり、おぼろげな記憶をたよりに昔懐かしい本を探し出したり、本にまつわる故人の思いを推測したり……。
シリーズ3冊目ともなれば、ほのぼの系だけでなく、結構きわどい事件があったりするのにも慣れてきた。

いつもどおり、ビブリア古書堂の店主、ヒロインの栞子さんは、近眼でメガネをかけていて、色白で黒髪のストレートロングヘアで巨乳である。

そしてまたこちらもいつもどおり、本に関する知識は半端ではなく、本の話となると雄弁になるが普段は極度のあがり症で人と上手くしゃべることができないという設定ではあるが、アルバイト店員五浦大輔くんとの距離は休日に一緒に出かけたり、二人で飲みに行ったりとどんどん縮まりつつあって、その影響か、栞子さんの口もだいぶなめらかになってきたような。

だがしかし、飲んでやらかすアレはちょっとあざとすぎるというか、男性の願望がつまったヒロイン像の方もあいかわらずで…。

こういうところを是とするか否とするかがまあ、『たんぽぽ娘』をどう読むかにも繋がっているのかも……。
苦々しく思ってしまう私は、やっぱりこのシリーズに向いていないんだろうなあと、続きを読むかどうか、また迷っている。

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かもめ通信
かもめ通信 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2235 件)

本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

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