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波津雪希
レビュアー:
4つの短編からなる密室をテーマにした小説。
■佇む男
  葬儀社の経営者が亡くなったが、どう見ても自殺
  に思えない不思議な現場の状況。
 日下部雅友は大石満寿男社長の生存確認をしたこと
 により犯人に利用された。
 大石満寿男社長が亡くなった別荘の部屋に白幕が張
 られており、遺言書もあった。
 しかし、葬儀屋の経営者が考えたとしては不自然さ
 があって日下部雅友は知り合いの弁護士の青砥純子
 に事件解決の手助けを求めた。
 弁護士の青砥純子と防犯ショップ店長の榎本径が密
 室の事件に挑む。
 
  不思議なトリックも偶然、現場を見た少年の証言
 により密室の謎が解けたが、普通は考えつかないト
 リックだった。

■歪んだ箱
  住宅の瑕疵を巡る事件だったが、他の短編と違う
 のは青砥純子が犯人から弁護を依頼されたのに対し
 て、と防犯ショップ店長の榎本径は警察からの依頼
 で犯行現場に来ていた。
 他の短編と違う設定だったが、二人の意気はぴった
 り。
 最終的に弁護士の青砥純子が犯人のやったことに気
 づき依頼者の言葉を途中で遮ったのは、有罪だと認
 めたからなのでしょう。
 ミステリーでこのような普段パートナーとしている
 人が敵になるのは意外であり、面白かった。
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波津雪希
波津雪希 さん本が好き!1級(書評数:1936 件)

本を読むのは、もっぱら移動時間。
移動時間が長い時ほど、読書量が増えます。

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