ぷるーとさん
レビュアー:
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何が本当で、何が本当のことではないのか。よくわからないのに、読むのをやめられなくなる。
治療島とは、著名な精神科医ヴィクトルが住む島のこと。ヴィクトルは、愛娘が目の前から姿を消して以来その島の別荘に引きこもっているのだが、4年後のある日アンナと名乗る謎の女性が訪ねてきて、彼に統合失調症の治療を求めたためだ。
統合失調症のアンナが島でヴィクトルに語る内容は謎めいているだけでなく、ヴィクトルに対してかなり思わせぶりなところがある。彼女は、どうも、ヴィクトルの娘の失踪について何か知っているようなのだ。なので、島の知人たちから危険を危惧されながらも、ヴィクトルは、アンナと会わずにはいられない。
一方、物語には、島での生活とは異なる章が時折挿入される。そこでのヴィクトルは、島でのヴィクトルとは全く別人のようだ。それは、いったいどういうことなのか。
最後になると、治療島の「治療」には、2つの意味があったことが分かってくる。ひとつはアンナの治療だが、もう一人「治療」されていた人物とは?
そして、外界から閉ざされた「島」にも、深い意味があった。
こんなことが実際に起こり得るのかどうかはわからないが、フィクションとしてならこういう展開もありかもしれない。
統合失調症のアンナが島でヴィクトルに語る内容は謎めいているだけでなく、ヴィクトルに対してかなり思わせぶりなところがある。彼女は、どうも、ヴィクトルの娘の失踪について何か知っているようなのだ。なので、島の知人たちから危険を危惧されながらも、ヴィクトルは、アンナと会わずにはいられない。
一方、物語には、島での生活とは異なる章が時折挿入される。そこでのヴィクトルは、島でのヴィクトルとは全く別人のようだ。それは、いったいどういうことなのか。
最後になると、治療島の「治療」には、2つの意味があったことが分かってくる。ひとつはアンナの治療だが、もう一人「治療」されていた人物とは?
そして、外界から閉ざされた「島」にも、深い意味があった。
こんなことが実際に起こり得るのかどうかはわからないが、フィクションとしてならこういう展開もありかもしれない。
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 ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
 よろしくお願いします。
 
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- 出版社:柏書房
- ページ数:368
- ISBN:9784760131679
- 発売日:2007年06月21日
- 価格:1575円
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