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ikuttiさん
ikutti
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出会いは #棚マル 。信仰における愛、犠牲を深く考える。
ラストはわかっている。
そこに至るまでの主人公・永野信夫の道標を描いている。
キリスト教の信仰を主体に大地に根が張り水が浸透するように信仰を深めていったか。そして義人とは、神の愛とは、犠牲とはなにかを問うている。

信仰を選び一度は息子を捨てたキリスト教徒の母を持つ信夫。母も妹もそして父もキリスト教を信仰する家庭で育ちながら、キリスト教を憎み嫌悪し生きてきた。武士の家系で仏教徒として厳しく祖母に育てられた信夫がキリスト教徒へとなった歩みを訥々と描いている。ヤソと忌み嫌われていた時代で母や愛する者がどうキリスト教徒となったか。そして信夫も同じように雷に打たれるように改宗した。

汝の隣人を愛せよを実行する信夫。相手に嫌われても愛し力になる。愛とは何なのか。愛とは命であり、その命を捧げられるかということ。
神は愛なり。
罪なきイエスは自ら命を投げうって処刑された。
犠牲とはどういうことか。
「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん」


#棚マルで出会いました。力強さを感じて手に取りましたが、三浦綾子さん初読です。永野信夫が献身的に支えた恋人のモデルは著者自身なんですね。読みやすく軽快な文体で他の本も読んでみたくなりました。
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ikutti
ikutti さん本が好き!1級(書評数:421 件)

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  山登り始めてみました

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この書評へのコメント

  1. たけぞう2016-11-02 20:59

    >ikuttiさん
    棚マルに推薦しましたが、読んでもらえて嬉しいです。
    これがご縁で、お気に入りの作品が増えるといいですね。

  2. ikutti2016-11-02 21:06

    >たけぞうさん
    裏表紙の紹介文をうっかり読んでしまいラストはわかってしまいましたが、信仰に至る道標がこの小説の醍醐味なので十分楽しめました。三浦綾子さん、見つけたら読んでみます。

  3. No Image

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