DBさん
レビュアー:
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最強の幻獣についての本
想像の生き物の中でも謎めいている存在であるドラゴンは善でもあり悪でもある。
善悪さえも超越した絶対的な力を持つ存在なのかもしれないが、様々な文化や歴史の中に登場するそうです。
バビロニアの創世神話である「エヌマ・エリシュ」には雌のドラゴン「ティアマト」が登場する。
原始の母であるティアマトは夫であり真水の精であるアプスとの間に大勢の子供たちを産んだが、その子供たちがアプスを殺したことで怒り11匹の怪物を産んで子供たちに戦いを挑んだ。
ティアマトの孫でありバビロニアの最高神であるマルデュークがティアマトと戦って勝利し、ティアマトの身体を二つに裂いて天と地としたという天地創造の神話だ。
古代スカンジナビアでは宇宙樹ユグドラシルの根の先にある世界ニプルヘイムに「ニーズヘッグ」という名のドラゴンが住んでいる。
下から根をかじって世界を破滅させようとしているのがこのニーズヘッグで、悪の存在として語られています。
東南アジアでよくみられるドラゴン「ナーガ」はどちらかといえば蛇に近いが、水を操り財宝を守っていると語られているとか。
中国では竜の一族が天界を守り雨や風を支配し、河川を支配下に置いていると伝えられている。
中国から伝わった日本のドラゴンも水の神として祀られている。
アメリカ大陸では羽毛のある蛇がドラゴンの仲間として紹介されていて、アステカ文明の「ケツァルコルトル」やマヤ文明の「クルルカン」と呼ばれ神として崇められていた。
彗星を「火竜ファイアドレーク」と呼んでいた話も出てくるが、大きな火球はまさしく咆哮するドラゴンのように思えるだろう。
ギリシャ神話でゼウスと戦った「デュポーン」や、ヘラクレスに退治された頭を切り落としても再生する「ヒュドラ」、聖書神話に登場する蛇の形をしたドラゴン「リリス」、ヨーロッパで命を奪う怖ろしい存在とされていた「ワイバーン」、焼けつく視線で人を瞬時に殺す「バシリクス」と邪悪なドラゴンたちも登場します。
敵が強いからこそジークフリートやベーオウルフのようなドラゴンスレイヤーが英雄として讃えられるのだろう。
ヘルメスの杖が象徴する双頭の蛇や、錬金術師の魔術書に登場するドラゴン、ドラゴン伝説を繋いだイングランドのレイラインに恐竜と古今東西のドラゴンを集めた本で、絵本のような薄さながらも楽しめました。
善悪さえも超越した絶対的な力を持つ存在なのかもしれないが、様々な文化や歴史の中に登場するそうです。
バビロニアの創世神話である「エヌマ・エリシュ」には雌のドラゴン「ティアマト」が登場する。
原始の母であるティアマトは夫であり真水の精であるアプスとの間に大勢の子供たちを産んだが、その子供たちがアプスを殺したことで怒り11匹の怪物を産んで子供たちに戦いを挑んだ。
ティアマトの孫でありバビロニアの最高神であるマルデュークがティアマトと戦って勝利し、ティアマトの身体を二つに裂いて天と地としたという天地創造の神話だ。
古代スカンジナビアでは宇宙樹ユグドラシルの根の先にある世界ニプルヘイムに「ニーズヘッグ」という名のドラゴンが住んでいる。
下から根をかじって世界を破滅させようとしているのがこのニーズヘッグで、悪の存在として語られています。
東南アジアでよくみられるドラゴン「ナーガ」はどちらかといえば蛇に近いが、水を操り財宝を守っていると語られているとか。
中国では竜の一族が天界を守り雨や風を支配し、河川を支配下に置いていると伝えられている。
中国から伝わった日本のドラゴンも水の神として祀られている。
アメリカ大陸では羽毛のある蛇がドラゴンの仲間として紹介されていて、アステカ文明の「ケツァルコルトル」やマヤ文明の「クルルカン」と呼ばれ神として崇められていた。
彗星を「火竜ファイアドレーク」と呼んでいた話も出てくるが、大きな火球はまさしく咆哮するドラゴンのように思えるだろう。
ギリシャ神話でゼウスと戦った「デュポーン」や、ヘラクレスに退治された頭を切り落としても再生する「ヒュドラ」、聖書神話に登場する蛇の形をしたドラゴン「リリス」、ヨーロッパで命を奪う怖ろしい存在とされていた「ワイバーン」、焼けつく視線で人を瞬時に殺す「バシリクス」と邪悪なドラゴンたちも登場します。
敵が強いからこそジークフリートやベーオウルフのようなドラゴンスレイヤーが英雄として讃えられるのだろう。
ヘルメスの杖が象徴する双頭の蛇や、錬金術師の魔術書に登場するドラゴン、ドラゴン伝説を繋いだイングランドのレイラインに恐竜と古今東西のドラゴンを集めた本で、絵本のような薄さながらも楽しめました。
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好きなジャンルは歴史、幻想、SF、科学です。あまり読まないのは恋愛物と流行り物。興味がないのはハウツー本と経済書。読んだ本を自分の好みというフィルターにかけて紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。
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- 出版社:創元社
- ページ数:61
- ISBN:9784422214764
- 発売日:2009年11月13日
- 価格:1260円
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