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ぷるーと
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おじさんの無念や、いかに。
外国にいる姉から高校に入学したら古典部に入るようにとの指示を受け、古典部に入部した折木奉太郎。廃部寸前だということから、入部したのは自分だけだと思っていたのだが、なんと、隣のクラスの千反田えるも古典部に入部していた。

千反田えるは、好奇心の塊のような女子高生。彼女が疑問に思ったことを解決させられることになった奉太郎。何度かそういったことがあったあと、奉太郎は、ある日、個人的に千反田えるに呼び出された。彼女は、ずっと心の中にわだかまっていたことを解決してほしい、という。

千反田えるのおじは、二人の高校の大先輩で古典部に所属していた。まだ幼かったえるは、おじが持っていた古典部の文集を見て質問し、おじが言ったことばに大泣きしたという。ところが、えるは、そのときおじが何と言ったのかを覚えていないのだという。

そのときなおじが言ったことばを推測してほしいという千反田えるの無茶ぶり。しかも、古典部の文集は、部室にも図書室にもない。

ようやく見つかった文集の表紙のなんとも意味深な絵と、全くそれにそぐわない「氷菓」というタイトル。この表紙絵とタイトルは、何を暗示しているのか。

自分たちの意思を貫き通そうとした高校生たちの熱い思いが引き起こした悲劇。幼いえるにさえも強く響いたおじの思い。
だが、「氷菓」とは、ちょっと安直過ぎるような・・・。高校生だから、そんなものなのか・・・。
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ぷるーと
ぷるーと さん本が好き!1級(書評数:2934 件)

 ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
 よろしくお願いします。
 

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