ぷるーとさん
レビュアー:
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犬に関係無さそうでありそうな、奇妙なミステリ。
初っ端から、ちょっと変わっている。
東京でばりばり働くつもりが、アレルギー性の皮膚炎を発症しやむなく故郷に戻ってきた。そこで始めたのが、「犬探し」。
ペットを飼っている人が多い都会ならまだしも、それほど大きな市でもなさそうな田舎に「犬探し」の需要があるのだろうか。これは、どちらかというとコメディ寄り、かなり軽めの話か、と思いながら読んでいく。
確かに、かなり軽め。主人公以上に軽いノリのアシスタントまでできて、どういう方向に進んでいくのだろうと思っていると、話は以外とシリアスな方向に。
犬探しをしたいのに、なぜか持ち込まれた依頼は人探しと、古文書の由来調べ。主人公とアシスタントがそれぞれの調査が、微妙に絡み合っていく。
失踪した女性は、なぜ姿を消さなくてはならなかったのか。その原因となったネット上でのトラブルは、いつ誰の身に起きるかわからないもので、ちょっとそら恐ろしさを感じる。
そして、原因を調べる主人公が頼っているのもネットで、そこで誰ともわからない人物とかなり込み入った話をしているのにも、危うさを感じる。そして、ラストの薄気味の悪さ。
話のそこここにあらわれる「犬」もいい味を出している。
東京でばりばり働くつもりが、アレルギー性の皮膚炎を発症しやむなく故郷に戻ってきた。そこで始めたのが、「犬探し」。
ペットを飼っている人が多い都会ならまだしも、それほど大きな市でもなさそうな田舎に「犬探し」の需要があるのだろうか。これは、どちらかというとコメディ寄り、かなり軽めの話か、と思いながら読んでいく。
確かに、かなり軽め。主人公以上に軽いノリのアシスタントまでできて、どういう方向に進んでいくのだろうと思っていると、話は以外とシリアスな方向に。
犬探しをしたいのに、なぜか持ち込まれた依頼は人探しと、古文書の由来調べ。主人公とアシスタントがそれぞれの調査が、微妙に絡み合っていく。
失踪した女性は、なぜ姿を消さなくてはならなかったのか。その原因となったネット上でのトラブルは、いつ誰の身に起きるかわからないもので、ちょっとそら恐ろしさを感じる。
そして、原因を調べる主人公が頼っているのもネットで、そこで誰ともわからない人物とかなり込み入った話をしているのにも、危うさを感じる。そして、ラストの薄気味の悪さ。
話のそこここにあらわれる「犬」もいい味を出している。
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ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
よろしくお願いします。
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- 出版社:東京創元社
- ページ数:365
- ISBN:9784488451042
- 発売日:2008年02月01日
- 価格:777円
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