幻覚の脳科学──見てしまう人びと



オリバー・サックスによる、あらゆる幻覚を集めた本。
脳神経科医のオリバー・サックスが2012年に発表した幻覚に関する知見をまとめた本。彼の最晩年の作品だ…
本が好き! 1級
書評数:845 件
得票数:21630 票
1957年、仙台に生まれ、結婚後10年間世田谷に住み、その後20余年横浜に住み、現在は仙台在住。本を読んで、思ったことあれこれを書いていきます。
長年、化学メーカーの研究者でした。2019年から滋賀県で大学の教員になりましたが、2023年3月に退職し、10月からは故郷の仙台に戻りました。プロフィールの写真は還暦前に米国ピッツバーグの岡の上で撮ったものです。



オリバー・サックスによる、あらゆる幻覚を集めた本。
脳神経科医のオリバー・サックスが2012年に発表した幻覚に関する知見をまとめた本。彼の最晩年の作品だ…



親が認知症になったらどうするか?
2005年に出た本なのでちょっと古いかもしれませんが、認知症を考える上で役に立ちました。なお痴呆症を…



米国で約100年前にスタートし約80年間続いた子供たちの追跡調査の結果は驚くべきものだった。社交的な性格の人より生真面目な性格の人の方が長寿だったのだ。
この本はルイス・ターマンという心理学者の研究結果を著者が紹介するという趣旨の本です。ルイス・ターマン…



哲学により神の存在を証明しようとしたというデカルトは本当に近代科学の祖なのだろうか。
17世紀の数学者であるデカルトの名前は力学でお目にかかるx、y、zの直交座標(デカルト座標)の発明者…



1970年代、ヨハン・クライフを擁するアヤックスのサッカーはスペクタクルを追及するサッカーでトータルフットボールと呼ばれた。
現代サッカーを作ったともいわれる元オランダ代表のヨハン・クライフ(1947年生-2016年没)の実際…



雑談が苦手で運動が苦手で字を書くのが下手な貴方は、もしかしたらアスペルガーかもしれません。この本を読むとアスペルガーの人の癖と能力と得意分野が良く解りますよ。
オリバー・サックスの書いた「火星の人類学者」を読んでいたら、アスペルガー症候群の女性研究者の話が出て…



様々な障がいをもつ7人の人生の物語。僕には最後のアスペルガーの女性研究者の話が特に印象的でした。
脳神経学者のオリバー・サックス博士が1995年に発表した、主に神経に障碍を負った7人の患者の物語。 …



これは科学なのか、オカルトなのか・・・不思議な本。
著者の三木成夫氏は1925年生まれ。1951年に東大医学部を出た解剖学と発生学の研究者だったが、東京…




前半は人のDNAに入り込んだウイルスの遺伝子と人類の進化の話、後半は人の遺伝や成長はDNAだけでは決まらないというエピジェネティクスの話です。
本書の書影は単行本のものですが、僕が読んだのは2014年発刊の文庫本の方です。内容は同じなのでこちら…




人間の「知性」とは何なんだろうと考えさせられる、24の物語。
これは、1933年生まれで2015年に亡くなった脳神経学者、オリバー・サックス氏が1985年に出版し…



動物行動学研究家?という不思議な肩書の作家。
著者の竹内さんは僕と同い年で、京都大学大学院で動物行動学を専攻したとか。彼女の本はバブルの頃売れたら…



耳が勝手に聴こえないはずの音を聴いてしまう。聞こえる旋律は美味だが、聞こえない旋律はもっと美味だ。
言葉と音楽はよく似ている。人は口を使って話しもするし歌いもする。また耳を使って言葉を聞くし、音楽も聴…



狂牛病(BSE)の病原体がプリオンと呼ばれるタンパク質だという説には異論がある。
( 「ホンノワ」テーマ:講談社のブルーバックスを読もう! へ参加してます) 1986年に牛の…



躰の乾燥が老化を促すという説です。僕は45歳で初めて歯医者さんのお世話になりましたが、今思えば唾液の量が減っていたんだなあ・・・
読んで、体験上一番納得したのは1-6節の唾液の減少と虫歯・歯周病の関係かな。45歳までは歯医者さんの…



障害となると生活に支障がでてくるが、そこまでは行かない、他者に対して愛着を感じることが少ない回避型愛着スタイルの人が増えているという。もしかしたら、彼ら彼女らが将来の日本を救うかもしれない?!
本書についてはpasageさんの明快な書評[http://www.honzuki.jp/book/2…




色のない島とは、正確には色を感じる視覚細胞を持たない全色盲の人々が多く暮らす、南太平洋の島々のこと。脳神経科の臨床医である著者は、自らも全色盲であるノルウエーの研究者と共にこれらの島を巡る旅に出た。
オリバー・サックスは1933年イギリス生まれの脳神経科の臨床医。本書は南太平洋ミクロネシアの島々への…