浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書)



支配層やインテリのための仏教が民衆へ浸透していく流れを追った本。特に浄土真宗にフォーカスしている訳ではなかった。
仏教思想について概略を知りたいと思っていた時に目について読んでみた。が、教義についてはあまり書いては…
本が好き! 1級
書評数:830 件
得票数:21272 票
1957年、仙台に生まれ、結婚後10年間世田谷に住み、その後20余年横浜に住み、現在は仙台在住。本を読んで、思ったことあれこれを書いていきます。
長年、化学メーカーの研究者でした。2019年から滋賀県で大学の教員になりましたが、2023年3月に退職し、10月からは故郷の仙台に戻りました。プロフィールの写真は還暦前に米国ピッツバーグの岡の上で撮ったものです。



支配層やインテリのための仏教が民衆へ浸透していく流れを追った本。特に浄土真宗にフォーカスしている訳ではなかった。
仏教思想について概略を知りたいと思っていた時に目について読んでみた。が、教義についてはあまり書いては…



江戸時代の堕胎や間引きは農家が余裕のある生活を守るために行った出産制限だったという驚くべき事実が示されています。
著者は歴史人口学の研究者で、本書は1987年刊行の「日本二千年の人口史」を底本として、2000年に文…




他人と話が通じないのをバカの壁と言った人がいますが、本当は環世界が異なるからだというべきだったのかも。
動物の行動を記述するのに「環世界」という概念を最初に打ち出したユクスキュルの著作の新訳。この本はまず…



マンガ「のだめカンタービレ」を読みながら今日のピアニストについて語った本。
著者の青柳いずみこさんとは グレン・グールド: 未来のピアニスト で出会いましたが、現役のピアニスト…



ロングセラー「日本人の日本語」の続編。
米国人の著者が日本語で書いたロングセラー「日本人の日本語」の続編です。 最初の話題はここでもや…




米国人の著者が35年前に日本語で書いた、日本人のための英語入門。
米国人の著者が35年前に日本語で書いた、日本人のための英語入門だ。 僕も30年ほど前に一度読ん…



養老先生が20年前に出したベストセラー。何が書いてあるのかというと・・・
先日、養老先生の研究者として現役時代の本 ネコのヒゲは脳である を読んでいたら「バカの壁」という言葉…



ある工学系の大学教授が見た日本の大学改革の実態とは。
著者の今野先生は1940年生まれですから、僕より一回り以上年長です。東大の応用物理学科で修士を修めて…




漱石の「こころ」に対する僕の読後感はちょっと変わっているかも。
「これ読んでみる?」と奥さんに差し出されたのが、新潮文庫の「こころ」でした。 若い頃から小説は…




文化人類学者ジェームズ G.フレーザーの不滅の名著、「金枝篇」全13巻の圧縮版を読みます。まずは上巻から。
これは文化人類学者ジェームズ G.フレーザーの不滅の名著、「金枝篇」全13巻の圧縮版です。フレーザー…




「こころ」と「からだ」の二元論をめぐる冒険!
17世紀の数学者で哲学者のルネ・デカルトは心と体の二元論を唱えた。心あるいは精神は、神から人間にだけ…



哲学書のベストセラーだけれど・・・現代の日本人が読む意味は何なのだろうか? 1960年代の雰囲気を感じる訳でした。
下巻は第三部から始まる。第二部で至福の島に弟子たちと滞在していたツァラトゥストラは、弟子たちと別れ島…



ニーチェのキリスト教徒と19世紀後半のドイツ帝国への批判が詰まった本。
先日 座右のニーチェ を読んでいて、高校生の頃読んだ「ツァラトゥストラ」を読み返してみようと思った。…



ニーチェの本は人生に活を入れてくれる、らしい。
これもブックオフで見つけた。ただしいつもの税込み110円均一でななくて、税込み440円だったから、結…



本を読みすぎて死んだ人はいないんじゃないかなあ。食べ過ぎて寿命を縮めることはありそうですが・・・
本を読みすぎて死んだ人はいないんじゃないかなあ、と思いつつ、税込み110円均一のブックオフの棚で見つ…



哲学により神の存在を証明しようとしたというデカルトは本当に近代科学の祖なのだろうか。
17世紀の数学者であるデカルトの名前は力学でお目にかかるx、y、zの直交座標(デカルト座標)の発明者…



江戸の町では江戸ッ子は意外にも少数派だったらしい。
漫画家の杉浦日向子さんは僕より2歳若いが、惜しくも46歳で亡くなっている。これは1998年に出された…



雑談が苦手で運動が苦手で字を書くのが下手な貴方は、もしかしたらアスペルガーかもしれません。この本を読むとアスペルガーの人の癖と能力と得意分野が良く解りますよ。
オリバー・サックスの書いた「火星の人類学者」を読んでいたら、アスペルガー症候群の女性研究者の話が出て…



様々な障がいをもつ7人の人生の物語。僕には最後のアスペルガーの女性研究者の話が特に印象的でした。
脳神経学者のオリバー・サックス博士が1995年に発表した、主に神経に障碍を負った7人の患者の物語。 …



半世紀前に書かれた澁澤龍彦のエロティシズム論の集大成。
澁澤龍彦といえば、1969年に最高裁で結審したサドの「悪徳の栄え」事件を連想する。この裁判は僕が小学…