大尉の娘




物語の面白さは180年経っても新鮮。ただ翻訳はちょっと・・・
数十年ぶりに再読。ストーリーを忘れて果てており夢中になってしまった。本書はプーシキンが1836年に書…
本が好き! 免許皆伝
書評数:862 件
得票数:25661 票
「本が好き!」に参加してから、色々な本を紹介していただき読書の幅が広がりました。




物語の面白さは180年経っても新鮮。ただ翻訳はちょっと・・・
数十年ぶりに再読。ストーリーを忘れて果てており夢中になってしまった。本書はプーシキンが1836年に書…




連立与党のモラルセンスとして機能している公明党、その平和主義の分析。
本書を記した動機について、 創価学会について知っておくことが、現在と将来の日本と世界を知るために不可…





知ることは感じることの半分も重要ではない・・・自然の美と命の煌めきへの賛歌。
著者のレイチェル・カーソンは海洋生物学者だった。まだ誰も地球の汚染や自然環境の破壊を深刻にとらえてい…




自分の死がもたらした家族の崩壊と再生を、天国から見守る少女の視線で描く、温かな情愛に満ちた物語。
スージー・サーモン、14歳。近所の男にレイプされ彼女は殺された。ハーヴェイがスージーを穴倉におびき寄…





職人芸のようなプロットの組み立て。作者の独創的な離れ技に出し抜かれ続けた。
先行書評を読んだ皆さんはすでにご承知の通り、そして本書の帯に「101ページ以降の展開は、誰にも話さな…




昭和生まれの男に、なぜ明治時代の、南北朝時代の、邪馬台国の記憶があるのか。物語は読者を翻弄する。
昭和54年、ひとりの男が精神科の医師のもとへ相談に訪れた。彼は12才の時に東京の自宅から行方不明にな…





ヒヒとアフリカへの深い愛情に、ヒトとして思う事など。
大きくなったらマウンテンゴリラになるつもりだったサポルスキー博士は、21歳の大学生の時単身ケニアに渡…




ほのかに甘く、すっきり爽やか。きっと香港の「豆腐花」もそんな味わいなのだろう。
女子の17歳は面倒くさい年頃だ。自分が周りからどう思われるかをすごく気にしたり、批判されることを怖が…




泥棒だけど名探偵!盗みを依頼されるお客様は、ニックに動機を見透かされないようご用心下さい。
ニック・ヴェルヴェットは、その筋ではちょっとした有名人である。彼は泥棒だが、自分のためには盗まず、受…




「この宇宙はね、羊と羊じゃないものからできているんだよ」
青空に遥かな雪の峰が浮かび上がる天山山脈。裾野に広がる草原で、その少年は羊を飼っていた。 「やあ、…





昔々のオランダの冬、スケート大会優勝者に贈られるのは銀のスケート。幸福な読後感を約束する名作です。
これは今から150年ほど昔に書かれたお話です。1952年に石井桃子さんの訳で日本に紹介されました。当…




甘すぎずべとつかず、後味の良いお話。
「風味さんじゅうまる」とは、直径3センチほどの丸いお菓子である。立方体に切ったカステラをやわらかな餡…




匠の神髄は、謙虚な生き方にあり。
著者近藤さんは23歳で「山の上ホテル」和食部門の料理長となり、各界の食通たちを唸らせてきた。特に池波…




ノンフィクションライター夫婦+ビビリ犬のマド、「群れ」で旅した楽しいタイの二ヵ月。
黒犬のマド(女の子)は、飼い主さがし譲渡会で片野ゆか・高野秀行夫妻に出会った。放浪中に保健所に収容さ…



遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・
故郷の惑星爆発を察知した人々は宇宙船に乗って逃げ出し、いくつかの集団が地球に不時着した。到着時の爆発…




著者の死後に発見された幻の処女作。終戦間際、若き海軍士官の束の間の穏やかな日々を綴った私小説。
平穏な日常の幸せを描き続けた作家庄野潤三氏は、終戦当時20代の海軍少尉だった。巻末の解説によれば、庄…





この本には、良心があると思う。
3・11以降、日本人は「大きな謎」を解くための旅をしている。 これは本書の冒頭にあった言葉だ。…




犬、それは粗暴で狡猾で、忠実で献身的な生き物。
本書の舞台は、開拓時代のアメリカ合衆国アラスカ。ゴールドラッシュに沸き大勢の人間が押し寄せた100年…

人生が最も輝く年頃に、彼らは立派に死ぬことを考えなくてはなりませんでした。
私の父は、最後の学徒動員で戦争に行きました。それを教えてくれたのは祖母でした。戦争から帰って来た父が…




「九条の黒姫さま」は、15歳で皇太子妃となった。妻として母として天皇を支え、皇室に生きた女性の視点から描く激動期の日本。
本書は、大正・昭和の激動期を、天皇家の嫁、妻、母という特殊な立場の人生を通して描いた小説で、ヒロイン…