水滸伝 7 烈火の章





梁山泊に新しく迎える人材のリクルート活動に余念がない魯達。 その過程でオーガナイザー、プランナー、フィクサーと様々な顔を見せてくれますが、この巻ではさらに別の顔も見せてくれました。 それはアジテーター。
まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。 地伏の星: 金眼彪・…

本が好き! 1級
書評数:581 件
得票数:1315 票
岩波少年文庫を中心に児童書を収集、読み進めています。 いずれは児童書中心のブックカフェを開きたいなぁ、な~んていうことを夢見ています。 宝くじが当たらない限り夢のまま終わってしまいそうだけど・・・・ ^^;
尚、ここに紹介させていただいている書評は私のブログ「Lothlórien」からの転載です。





梁山泊に新しく迎える人材のリクルート活動に余念がない魯達。 その過程でオーガナイザー、プランナー、フィクサーと様々な顔を見せてくれますが、この巻ではさらに別の顔も見せてくれました。 それはアジテーター。
まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。 地伏の星: 金眼彪・…





前巻で長江の中洲に築かれた砦に立て篭って、官軍二万に包囲されるな~んていう経験をした割にはあまりに呑気な宋江さん。 彼の「自分が置かれている立場」に対する鈍感さが何等かの悲劇を生みそうな気配が・・・。
まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。 地闊の星: 摩雲金翅…





官軍と戦いながらも同志がひたすら増える一方で108人が梁山泊に勢揃いという原典のプロットではあまりにもリアリティがなさすぎだけど、晁蓋より先に星の生まれ変わりの人たちが死んじゃっていいんだろうか??
ではまず恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。 地進の星: 出洞蛟…





この巻では青蓮寺の李富の魅力が光っています。 この時点での李富は単に賢いだけではなく、どこか青臭さみたいなものを残していて何とも人間的で「得体の知れない老獪な青蓮寺の長老・袁明」との対比が素晴らしい!
まず恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。 天退の星: 挿翅虎・雷…





さて、梁山泊という点で始まった反乱軍。 この第3巻までで、その梁山泊と清風山、二竜山、少華山という黄河沿いの線がうっすらと見え始めました。 狭い日本では想像もできないような広大さの中で物語は第4巻へ。
まずは KiKi の北方水滸 Review のお約束、各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列…





ちょっと鬱陶しいまでに出てくる梁山泊側の「志」の対抗馬として出してきたのが、青蓮寺なる体制擁護派の頭脳集団であり、その依って立つ思想が「王安石の新法」ときましたか!! これは巧い!!
せっかく第1巻でもやってみた各章のサブタイトルと、そのサブタイトルが示す人物の相関図からまずは記録し…





反乱軍を支える糧道の話がこの第1巻にして既に表れているところ、そして武勇の人だけではなく戦が始まれば必ず必要になる「医者」と「薬師」を早々に登場させているところがお気に入りです。
ついこの間、岩波少年文庫の水滸伝を読了した際、KiKi はその Review で「天罡(てんごう)三…




(上)、(下)2巻をまとめて Review しています。 長文レビューは上巻の方に記載しています。 楊業の四男・四郎を「記憶喪失」にしちゃったのはちょっと現代人の感覚に迎合しすぎじゃないかなぁ。




(上)、(下) 2巻をまとめて Review しています。
「楊家将」で元々北漢の軍閥で宋国軍を苦しめる先方だった楊業が宋に下ったものの、味方(宋国の潘仁美ら)…




楊業さんの四男、六男、七男は宋遼戦を生き延び、そのまま次の作品「血涙」に突入するようです。 こういう作りの物語だとやっぱり続編は素通りできないと読者に思わせるあたり、北方謙三さん、実に商売上手です(笑)
この物語。 一言で言ってしまえば「滅びの美学」の物語です。 「滅びの美学の物語」が好きなのは日本…




この後に続く水滸伝、楊令伝でも描かれた文官 vs. 武官の確執とか、多くの小国が建っては滅びていくその空気感みたいなものがじわ~っと漂ってくる物語だと思いました。
「北方水滸」で早々に命を散らすことになる青面獣楊志、そしてその養父の死を目の当たりにするあたりからか…



今回読書中にふと思ったこと。 それは「梁山泊に集う豪傑たちの数(108)と除夜の鐘の108つっていうのはあながち無関係じゃないんじゃないかしら?」 ということです。
最後の最後、全64章の第59章になってようやく108人の豪傑たちが梁山泊に集合しました。 そこに至…



中巻まで進んでもまだ梁山泊には108人が出揃っていません。 全員揃うのは最後の最後なのかなぁ・・・・・。
いやはや、なかなかもってこれは激しい物語ですねぇ。 上巻の Review で KiKi は登場人物…



直感的に感じたのは中国人という大陸民族のものの考え方のベースはここにあるのかもしれないなぁ・・・と。 そういう意味では「和を以って尊しとなす」という日本人とは大きく異なるものがある、そんな気がします。
文庫本裏表紙の文章にもある「三国志」「西遊記」は子供時代に読んだときからかなり気に入り、ストーリーも…



村上氏のMusic Libraryを聴きながら交わしているその音楽に関する話ではなく、カラヤンとバーンスタインにまつわる思い出話の部分や、小澤氏がスイスで行っている音楽セミナーのお話が読み応えありました
図書館に購入依頼を出してあったRDG最終巻が到着したという知らせを受けて借り出しに行った際に、ふと目…



「守る」ということは必ずしも「守られる人」にとって心地よい状態を作り続けるということではないということ、時にそれは別の形をとることもあるということをもっともっと描きこんでほしかったなぁと感じます。
「星降る夜」という言葉が1年のうちでももっともぴったりとはまる X'mas Eve に巷では大人気ら…





時代は元禄まで下ってきちゃったわけだけど、次はどの時代へ行くんでしょうか?? 武士の時代をず~っと訪ね歩いてきた白狐魔丸が現代の日本人を目にしたら、どんな感想を持つのかに無性に興味がかきたてられます。
やっぱり好きだなぁ、白狐魔記。 前作で「白狐大仙(びゃっこだいせん)」な~んていう大層なお名前を白…



ちょっと不思議な、そして考えさせられることの多い小説でした。 でも、この物語で描かれている世界そのものについて言うなら、KiKi はあんまり感心しなかったかも・・・・・です。
ちょっと不思議な、そして考えさせられることの多い小説でした。 でも、この物語で描かれている世界その…



そこかしこに「漠然とした老いのイメージ」を超えた「現実的な問題」があれこれと書かれていた点はちょっぴり目からウロコでした。
KiKi はね、どこか臆病というか、予定をたてて可能な限りそれに沿って生きていきたいタイプの人間(要…




子供らしい毒とも呼べないような毒に満ちたこの物語。 今の KiKi ならこういう男の子がいたら迷うことなくチュウしてあげちゃうんだけどなぁ・・・・・(笑)
KiKi の子供時代、腕白坊主が主人公の物語っていうのはどうも苦手でした。 どちらかと言うと優等生…