桐島、部活やめるってよ



ああ、なんだか青春だなぁ、と思う。誰もが通過してきたあの時をいやがうえにも思い出させる。そっか、みんな集団で生きていて、実はいろんなことを胸に秘めていたのかも。まさに今を感じさせる上手な文章は新鮮。
本が好き! 3級
書評数:19 件
得票数:42 票
ミステリー、推理小説が特に好きですが、広く話題の本は読みたい気持ちはいっぱい。しかし、なかなか忙しく....生きています。楽しい、爽快な本が好きなんですが、時々魔がさして、涙ボロボロ、鼻水ずるずるものにも手を出してしまう今日この頃。



ああ、なんだか青春だなぁ、と思う。誰もが通過してきたあの時をいやがうえにも思い出させる。そっか、みんな集団で生きていて、実はいろんなことを胸に秘めていたのかも。まさに今を感じさせる上手な文章は新鮮。




LINEの小説だけあってコミカルで軽快な文章、会話。でもそれを上回る涙の量が半端ない。特に猫の描写は猫を飼っている人なら必ずや共感できるはず。あっと言う間に読めるけど、なんだか涙が止まらない。





映画の予告編を観た後に読んだせいもあるが、情景が自然と浮かんできた。あり得ない設定にも無理なく入っていけるから不思議だ。最後に上手い!こうきたか!と思わず唸らせる。何よりも全体の構成の上手さに拍手。




構成がうまいし、タイトルも興味をひく。普通だったら無理のある記憶喪失の設定も自然と入っていける。最後にすべて辻褄をきちっと合わせるあたり、さすがだなぁと思う。「いい人」がいなきゃ、なりたたないお話。




やさしくあったかな文章で「神様のカルテ」のトーンと似ている。事件が起こり気になるといったスリリングな展開は期待できないが、好きな時にゆったり読むことができる本だと思う。辞書編纂という着眼点も面白い。



トラウマと一言で片づけてしまうにはあまりに重い罪、罰から逃れようとしても逃れられない二人、それどころかそれにどっぷりと人生を支配されている二人の心の言葉が中心。結局それは命、生きることを考えさせる。





「下町ロケット」を読んだ後だったので、結末の爽快感を期待して読めたが、これでもかと不幸が降りかかり、胸が苦しくなることしきり。イヤな奴といい人のコントラストがわかりやすく感情移入して一気に読めた。




ふ~ん、と最後はちょっと気が抜けた。でもどんどん読める。決して楽しくはないがしっかり構成されているからだと思う。
一気に読んだが、最後にえっ、早季子?フジコ?と完全にこんがらがった。 落ち着いて読み直してみると、…





何気なく読んだのに、もうびっくり!懐かしいです。懐かしくて、青春すぎて涙が出てきます。思わず笑ってしまうところもあり、それでいて涙と重なって、とっても好きな小説です。いろんな人にお薦めできます。





文句なく面白い!私は大好き!外出中でも時間さえあれば読んだ、それだけ次々と中だるみなく惹きつける。社長の苦悩もよくわかるし、あぁ、プライドって・・・なんだか心から羨ましかった。





なんだか見ているだけで涙が出てくるくらいあったかい。おばあちゃんの自然な表情はお孫さんが撮ってるからだと思う。うちのネコもこんな環境の中で暮らさせてあげたいとつくづく思う、素敵な写真集です。




ちょっと読みにくいところもあるが、登場人物の魅力でぐいぐい引っ張ります。へぇ~そうなんだ、としきりと納得しながら読めました。しばしのタイムスリップが楽しめます。



相変わらずの文章力で一気読みしました。まほかるさん特有のちりばめられたちょっと皮肉なユーモアがあまり見当たらず残念。でも私はミステリーっぽいのが好きなのでなかなかでした。




椎間板ヘルニアの痛みと闘いながら読んだ。痛みや辛さは人と比較できないけれど、文句なく彼女は飛びぬけてる。人間、何かに常に生かされているんだなと感じた。




猫を飼ってる身として、読むのはやめておこうと思いつつ鼻水を啜りながら最後まで読んだ。うん、そうそう、と同感するところ多し。二度と読みたくはないが、いつも心のどこかに残る話、猫を飼っている人ならきっと。



全体を通して、うっと胸が苦しくなるような背景で満ち溢れており、すっきりとした読後感はない。しかし、作者のリアリティある描写、確かな文章力には脱帽。全体に漂う重厚で容赦ない文章はこの作家の魅力だと思う。




前作も大好きでした。やさしいあったかな文章が好きです。ただ今回は、ちょっと残念。メインの登場人物は常にキープしておいた方が安心感があり好きです。時々は、こういう優しい気持ちになれる小説も良いものです。




超がつく大金持ちのお話は大好き。お金持ちだからゆったりと構えて落ち着いて見ていられる。もっとお嬢様の生活を詳しく描いて欲しい。マンガが頭に浮かぶ、なんも考えないでうっとり読める小説もたまには嬉しい。





ミステリー好きな私も騙されました。思わず読み直して確認してしまう1冊。絶対に映像化できないのが本当に残念!