きょうも、いいネコに出会えた
岩合さんの撮影旅話にオールカラーのネコ写真。とにかくいろんなネコに癒されました。とくに『裸のマハ』ネコには癒されたなぁ。
ボクは犬派。 なのに近頃なぜかネコが気になる。 写真家・岩合さんのネコ写真集を手に取った。 …
本が好き! 1級
書評数:344 件
得票数:1538 票
小説を中心に書評を書いている、藤沢周平と星新一中毒者。
最近は時代小説を読む割合が多いです。
岩合さんの撮影旅話にオールカラーのネコ写真。とにかくいろんなネコに癒されました。とくに『裸のマハ』ネコには癒されたなぁ。
ボクは犬派。 なのに近頃なぜかネコが気になる。 写真家・岩合さんのネコ写真集を手に取った。 …
ユーラシア横断の旅にロシアの愛すべき人たちを見た。
本書は、2003年7月30日から9月4日にかけて、中古カルディナでロシアを横断してロカ岬までを走破…
武蔵のせいで一門断絶となった吉岡の嫡流が活躍。ハードボイルド風エンターテインメント時代小説。
おれは吉岡清三郎。貸腕屋をやっている。 腕を元本として貸しつけ、返却の時に利息を取る。 言…
好奇心おもむくままのきまぐれエッセイ集。【SFの短編の書き方】は本書のメインディッシュ。
本書は昭和43年から45年の3年間に書かれたエッセイを収録したもの。 文庫本化に際して二冊に分…
あれこれ悩みすぎず、その場の感覚で行動する鬼太郎が心地いい。墓場鬼太郎は水木しげる自身なのかもしれない。
この『貸本版 鬼太郎夜話 完全復刻版BOX』は、かつて三洋社から出版された、貸本版鬼太郎夜話全四集…
東欧文学は他と接触するのも距離をおくのも自由であるSFのような存在
本書の解説の中で沼野義満氏は、東欧の作家について、 「(西の形式と東の崩壊の)境界上の存在であると…
新緑のにおいがむせ返る初夏のように、剣客の哀歓が濃厚に立ちこめる。
とうとう、大治郎と三冬に念願の子が生まれた。 なのに大治郎ときたら、その頃剣客と勝負をしていた…
剣客は恨みを買うことも覚悟のうえ。しかし恨みとは関係のない企みが秋山父子を襲う。
剣客商売シリーズで初めての長編作品。 剣の道を通して、人の哀歓や欲望、苦悩などを描き出してきた…
クローズアップされた七人の面妖な行動。そこから垣間見える人間臭さは、哀れで滑稽で痛快。
岩井三四二の作品は、戦国時代を舞台にした作品に珍しく、ある人物や集団にクローズアップしたものが多い…
我々の行動の影に隠れた脳の姿あり。その事実をドキュメンタリー風記事で紹介した行動心理学本。思考のたたき台として楽しめる。
非常に楽しめる充実の一冊だった。 本書は、脳の無意識の働きを明らかにした脳科学の本ではなく、行動…
豊臣大坂城下復元図に驚嘆し、大坂冬の陣図屏風に面白さを見いだし、新しい知識に出会うのが楽しい一冊。大坂城郭の巨大さが圧倒的迫力で迫ってくる『豊臣大坂城下復元図』に度肝を抜かれた。
表紙をめくって度肝を抜かれた。 A4二枚分に描かれた『豊臣大坂城下復元図』である。 この鳥瞰図…
思い出話、プライベート、仕事、小説、社会、未来。さまざまなことをあれこれ語る、星新一のきまぐれエッセイ集。
昭和四十三年から四十五年に書かれた星新一のエッセイ集。『きまぐれ星のメモ』に続く第二弾。 文庫…
三度の飯より未知が好き。高野秀行の未知好きは他人の記憶にまで。困難で滑稽で意外な顛末の記憶探索プロジェクト。
本書は、一般の人から世界各地の記憶に残るモノか人を募集し、著者がそれを探しに行くという、まったく新し…
皮膚感覚のような季節感を伴う剣客商売。晩秋から冬の、もの悲しい雰囲気漂う作品。小兵衛の感傷記ともいえる【冬木立】は、剣客の世界とは違う命の重みが描かれている。
剣客商売を読んでいると、それぞれの巻が季節を纏っていることに気づく。 そして、その季節は、物語に皮…
時代とカテゴリーを越えた、バラエティー豊かな作家たちの怪奇選集。【ユウレイノウタ】は取り扱いに注意が必要!
本書は、さまざまな作家によって書かれた、怪談・奇談を100編収録したアンソロジー。 その選択の基準…
人間の強い精神活動が時として不思議な現象を引き起こす。楳図かずおの怪奇マンガ。殺人の冤罪で死刑に決まった、男の牢の中に現れたロウソクの不思議を描いた【ロウソク】が気に入っている。
本書に収録のマンガは、人間の強い精神活動によって引き起こされた不思議を描いた作品である。 どの作品…
デビュー作と直木賞受賞作を含む、完成度の高い初期の作品たち。物語は暗いものの、登場人物の自分に素直な行動が快く心を撫でる。
本書はデビューしてから二年の間に書かれた作品を収録している。 藤沢周平の作品が、初期から完成度が高…
つねならぬ状態となった作者が綴る物語。小咄的な、UFOを見た男への、友人の助言が面白い【夜空】がお気に入り。
粗いなぁ、といった感じ。 星新一作品の味わいは、人物の心理描写などを省いたシンプルさと、絶妙に組み…
人は絶えず狂気と正気のバランスを取りながら生きている。小兵衛も自分の孫ほどのおはるに手をつけてしまったときには、心身の均衡が破れていたに違いない。
【狂乱】で、狂犬のような石山甚市について、このように語っている。 「あのときの石山の、あの狂暴…
武家の苛酷な掟の果てに生まれる人の情。盲目浪人と彼を支える老僧の苛酷な掟と、それによって生まれた奇妙な情を描いた表題作【隠れ簑】が気に入っている。
本書に収録されている七話の作品は、非常にバラエティに富んでいる。 ●小兵衛が殺された愛弟子の敵…