あんじゅう―三島屋変調百物語事続

再読です。 ばんば憑きを読んだら、青野先生と寺子屋三人組が出てきてたので懐かしくなってしまって・・・・。 で、いつも思うことだけど、好きな物語の再読って初読よりずっと楽しめるんですよね。(*^_^*)
哀しくて可笑しい妖かしたちのお話も、不必要にドキドキすることなく落ち着いて読めたし、でも、一番コワい…

本が好き! 1級
書評数:857 件
得票数:5895 票
本と映画が大好きなお母さん。
自宅で中高生のための家庭教師をしながら地元の単館系映画館発行の月刊誌に毎月映画の紹介文を書いてます。
三毛&二毛のチビ猫二匹と先住のサビ猫がいます。(#^.^#)

再読です。 ばんば憑きを読んだら、青野先生と寺子屋三人組が出てきてたので懐かしくなってしまって・・・・。 で、いつも思うことだけど、好きな物語の再読って初読よりずっと楽しめるんですよね。(*^_^*)
哀しくて可笑しい妖かしたちのお話も、不必要にドキドキすることなく落ち着いて読めたし、でも、一番コワい…

非属って何にも属さない、群れない、っていうことなんだね。 何かと言うと「みんな」と一緒が求められる世の中だけに、1人でもいいじゃないか、という発案は色々な例をあげられていて説得力があった。中二大賞作品。

章と左近の距離が少しずつ縮まって行くのが嬉しい。 お互い、ふっと自分の気持ちを口にし、また、それに対してそれぞれの反応を見せるのもまたよかった。(*^_^*)

大坂の修行時代の緒方洪庵を主人公に、町の闇の実力者たち一族を描き、読み応えのある一冊だった。 医学の道に真面目に邁進する章(若き洪庵の名)と、謎の女性・高麗屋のお佐江のじれったい恋話も好ましかったし。

今年の本屋大賞企画の中二大賞作品。 実際に中二の子たちはこの本を読んだのかなぁ。(*^_^*) 私は小心者なので、もうドキドキして、正直、途中はちょっと抜かしてしまったところもありました。
今年の本屋大賞企画の中二大賞作品。 実際に中二の子たちはこの本を読んだのかなぁ。(*^_^*)…

北大を思わせる大学で学生部の女性職員から紹介されるアルバイト。「あなたはこれよ、断らないでね」とかなり強引にファイルを渡されるのだが、彼女の選定に間違いはなく学生たちに大きな恩恵をもたらす所が面白い。

あはは・・やっぱり高野さんは面白いです! 本の雑誌色が色濃くて、そこがまず好き! 深夜“ろくでもないことに燃え上がる”ことはよくあるものだけど、その流れでサハラ砂漠のフルマラソンに参加しちゃうなんて!

これはいいです!(*^_^*) とても好きでした。 しゃばけシリーズもいいけれど、しっかりした構成で物語を楽しむという点からは、こちらの方がずっと面白いと思う。
兄の急死で江戸留守居役を突然仰せつかった新之介。賄賂や高級料亭での接待など、ダーティなイメージのみ強…

あはは・・・(*^_^*) (*^_^*) いいなぁ、この家族。 マンネリといえばマンネリだけど、最初のころよりお母さんの爆発ぶりが可愛げのあるものになってきていて、私はむしろ、最近のほうが好きです。

先祖代々不思議な力を持つ日出一族。彼らは琵琶湖をその力の源としており、また、同じく琵琶湖をよりどころとした棗一族と千年も昔から対抗してきていた。
万城目さん、上手い!!!\(^o^)/ とても面白かった。 最後のページまでしっかり楽しませ…





東大文学部翻訳演習完全収録という本書。 毎週、課題を与えられ翻訳に挑む学生たちも、それを添削する柴田先生(院生のヘルプがあるとは言え)もどんなにか大変な日々だと思うのにみんな、とても楽しそうなんですよ。
頑張って勉強して東大に入るとこんな面白い演習に参加できるんだなぁ、とこれは前も思ったことだけど。(*…





題名に慕わしいものは感じていたのですが、読み始めてみたら コペル君とおじさんが出てきてるし、古風な言い回しと落ち着いた文体。 これは吉野源三郎「君たちはどう生きるか」の梨木版じゃないですか!(*^_^*)
時にうんうん、時にドキっという感じで、とても嬉しく読みました。引用しておきたい文章もたくさん。 舞…

「羊をめぐる冒険」後の僕。 何度読んでも新鮮で、切なく、面白い。 古びたいるかホテルが、「きちんと資本を投下し、きちんとそれを回収している」立派なドルフィンホテルになっていた・・・。
上下の感想です。 僕は、東京で“文化的雪かき仕事”をしながら、誰かが自分のために泣いていること…

光源氏の君を死後ふわふわと漂っている六条御息所の視点から語る、といういかにも林真理子らしい趣向のシリーズ一冊目です。
死霊となっているので、自分の生前、その場にいなかったことさえも全て目の前で起こったかのように見えてい…

10代の「痛い」女の子たちを描くというイメージの魚住直子さんだけど、ここのところ男子中高生のお話が優しく、また、面白い。
面白かったです!(*^_^*) 魚住さん、前作の「園芸少年」といい、最近、10代男子を描くのが…

鼠小僧次郎吉シリーズ三作目。 何も今更赤川次郎を読まなくてもよかろうなんて、普通なら手にとらない本だったと思うのだけど、信頼する書評家さんのお勧めにより一作目を読み始め、なんだ、これは!という面白さ。
うん、やっぱりプロの言うことは聞くものですね。(*^_^*) ちなみに書評家は東えりかさん。男前!…

「それでも、日本人は戦争を選んだ」の加藤先生と歴史評論家の佐高さんの対談で、お二人とも難しい言葉は全く使わず、とても読みやすい一冊でした。
ただ!!!(汗)内容はとても濃く、うっかり読み流していると大事なことをさらっと逃してしまいそうなので…

殺人事件が起こり、その被害者、容疑者の人となりや背景が明らかにされるにつれ、家族の思い、周りの反応が変わっていく これしかない、と思われていたことが加賀の地道な捜査によって覆されていく面白さ、好ましさ。

「部活もの」 しかも、他作者によるものではありながら、 「一瞬の風になれ」「強い風が吹いている」などでその奥深さを教えてもらったのと同じ、陸上競技部のお話ということで、うん、楽しんで読むことができました。
主人公たちが関わるのは長距離。5千メートル、という私にとっては未知の競技。 中心になるのは高二男子…

老人介護の施設で働いていたが、ある日、車椅子から入居者の女性を「落として」辞職した草介・27歳。ケアマネの女性、重光さん・46歳に紹介され、一人暮らしの老人、吉崎さん・81歳の個人介護を始める。
なんか訳ありの草介の目を通して語られるあれこれが好きでした。(*^_^*) 人間の無意識の行動が時…