第七問

読んでいる間はもちろん本を閉じている時にもあれこれと考えさせられる物語
正直なところ、本書を手にすることをためらわなかったと言ったら嘘になる。 その理由をあげるなら、SF…

本が好き! 免許皆伝
書評数:2238 件
得票数:70683 票
本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

読んでいる間はもちろん本を閉じている時にもあれこれと考えさせられる物語
正直なところ、本書を手にすることをためらわなかったと言ったら嘘になる。 その理由をあげるなら、SF…

面白いだけじゃないその奥深さに恐れ入る!? #早川書房80周年
かつてことある毎にSFは苦手と言っていた私に、複数の読友さんが勧めてくださったのがテッド・チャンで、…



「小説家が架空をでっちあげてなにが悪い!?地獄の沙汰も口八丁。解決さえすりゃ。真実なんかいらないのさ」とうそぶく“文豪探偵”の事件簿。もっとも探偵がでっちあげるのは「犯人」ではなかった!?
関東大震災から1年半、帝都の中心地である銀座には、まだまだ被災の爪痕が残っているが、繁華街の賑わいは…

頁をめくるとそこここに、猫、ネコ、ねこ!とふんだんな挿絵も楽しい1冊ですが、そんな中でもしっかりと戦争のもたらす悲惨な現実を訴えることも忘れない物語です。
この本の主役、ネコのモーガンは 第二次世界大戦下のロンドンに、 敵の爆弾が初めて落ちた人の夜、 …

元は生真面目な記録らしいが、選りすぐりのエピソードだからか思った以上に面白い、道長日記ダイジェスト版!?
王朝時代を代表する政治家であり、紫式部や清少納言とも関わりがあり、一説には光源氏のモデルともされる藤…

さらっとながすつもりで読み始めたのだが、思いのほか面白かった。
空蝉の「小袿」とはどんなもの? あれを勝手に持ち帰り、匂いをかぎながら抱きしめて寝てしまう源氏の君…

美しい装丁に惹かれて手にした本だが、中身もとても興味深かった。 #共和国
黄緑色をした半透明の帯をはずすとイギリスの海洋画家ロバート・ドッド (1748~1815)が描いた<…

「後宮の作法」「暮らしの作法」「通過儀礼の作法」「年中行事の作法」「住まいの作法」と5章立てに+αのトピックス。平安貴族の暮らし入門。
平安王朝の貴族たちの暮らしや文化にスポットを当てて、豊富なイラストとともに、そのリアルな姿を紹介する…

藤原道長『御堂関白記』、藤原行成『権記』、藤原実資『小右記』という三つの古記録から、平安貴族の実像に迫る!?
『源氏物語』関連の本を探しているとき、よくお見かけする著者はNHKの大河ドラマ「光る君へ」の時代考証…

一夜を共にした後もまだ顔を知らないってどんだけ暗闇!?って思うでしょ?
『源氏物語』を読んでいると時々とっても気になることに出くわす。 たとえば、源氏の君。 あちこ…

知ればなおさら面白いということは多いが、知りたくなかったこともあるかも!?
『源氏物語』が世に出るための土壌となった概ね十世紀から十一世紀までの平安時代中期の「王朝時代」のあれ…

#やりなおし世界文学 読んでみたのは、あのモームが実際の体験を元に描いたというスパイ小説!?
大戦勃発当時、海外にいた作家アシェンデンが、何とか英国に帰りついたのは、やっと九月初めになってのこと…




彼女のことを知れば知るほど、もしも生き延びることが出来ていたならば、どんな道を歩き、どんな仕事をしただろうかと想像せずにはいられない。
正直に言えば、つい最近まで伊藤野枝には全く興味が無かった。 アナーキスト大杉栄と内縁関係にあり、関東…

思うに優れたノンフィクションは、読んだこと知ったことの満足に留まらせずに、読者を新たな探求へと導いていく力を兼ね備えているものなのではないかしら。
1943年春、エレーヌはフランス国内軍とイギリスとの連絡役を担う航空作戦局(BOA)でレジスタンス活…

「自分も間違えることがあるとわかっていても、自分にとってかなり確実と思える意見がその一例かもしれぬと疑う人はごく少ない。」自戒を込めてメモを取る。
ミルと聞けば、ベンサムの「功利主義」の流れを汲んだ比較的穏健な功利主義者という、教科書的な位置づけは…

いつ読むの?やっぱり、今でしょ!こんなに読みやすくていいのか!?と思うぐらい読みやすいが、戦況報道だけではわからないロシアの今と、世界のこれからを考える上でも重要な1冊!!
1951年生まれの著者は、1970年から6年間、ソ連・モスクワ国立大学の文学部に留学した。 帰国後…





絵本のもつ力を改めて、認識させられる傑作
9歳のペドロはサッカー好きの少年。 両親から誕生日プレゼントにボールをもらったペドロは、ぶつくさも…

かつて女性の作家が男性名を用いて執筆した理由は想像に難くないが、男性のシャープがわざわざ女性名をつかって執筆したのはなぜだったのか、そのわけに興味があって読んで見た。
ジョージ・エリオットの名で知られるメアリアン・エヴァンズやブロンテ姉妹をはじめ、19世紀半ばに見られ…

ソ連崩壊後のロシアで多様化した文化や文学を、《ポストモダニズム》を軸に据えて読み解く試み。
高校時代にドストエフスキーに熱中し、ソローキンをテーマに学位論文を書いたという1984年生まれの著者…

Is Russia Fascist? 表紙にうっすら浮かび上がる問いに惹かれて読んでみた。
図書館の新着棚で見つけた本。 邦題に目を惹かれて手に取ったところ、よく見ると薄く“Is Russi…