闇先案内人〈上〉




秘密管理を徹底した逃がし屋
ヤクザに追われるようなやばい人間を逃がす「逃がし屋」葛原が主人公の本作。 葛原の仕事は秘密管理を徹…
本が好き! 3級
書評数:22 件
得票数:46 票
かなり独断と偏見にまみれた感想です。




秘密管理を徹底した逃がし屋
ヤクザに追われるようなやばい人間を逃がす「逃がし屋」葛原が主人公の本作。 葛原の仕事は秘密管理を徹…



すべてを計算で求める驚異的な能力
硫化水素による死亡事故が発生し、いかにも仕組まれたもののような印象を残しつつ、不思議な力をもつ円華の…




上巻であきらかとなった先史文明から現在にいたるまで、見せかけの安定によって秩序が保たれた世界の中で、崩壊の芽が息吹きはじめている。
上巻からつづいた陰鬱な状況から、危険な子供への排除行為があきらかとなる。外の世界に繁殖するグロテスク…




作者の作品の中では毛色が違った作品だが、冒険SFモノ的な流れには、思わず引き込まれてしまう。人が存在しない東京でどのようにして生きていくのか。
予測不可能な出来事が起きたとき、この世界に取り残された人々はどうやって生き延びるのか。作者の作品らし…




有名人をパロディとした作品が強烈に面白い。本人からクレームがこないかと心配になるほど、誰のことを描いているかまるわかりだ。
シリーズの中では一番かもしれない。もはや伊良部のキャラクターはそこに存在するだけで、ほとんど意味はな…


事件を克明に描いた手記の存在と、その手記を手にする記憶をなくした男。明らかに記憶をなくした鮎田に何かありそうな雰囲気のまま進んでいく本作。
このシリーズは、ある程度タイトルからトリックを予測したりもする。本作は”黒猫”というトリックとは到底…



最初の数ページ読んだだけで作者の作品だとわかる。父親が四人いるという設定以外には、いつもと変わらない。
四人の父親をもつ由紀夫。不可解な事件にまきこまれ、右往左往するが、最後は四人の父親とまわりの協力で絶…




このシリーズの定番はトンデモな精神科医である伊良部とミニスカートの看護師だ。悩み苦しむ患者たちに治療と思えない治療をする。
伊良部が医者らしいことを何一つしていないのはいつもどおり。患者の悩みを解決するために、意図的な行動か…



記憶が鍵の本作。痴呆症と思われる症状を発症した母親。白い閃光やバッタの飛ぶ音を怖がるなど、序盤からいくつか気になるキーワードが登場する。
母親が記憶を失いつつあるなかで、「すさまじい恐怖の記憶」だけが残っていく。主役である森吾が、自分にふ…



エッセイ集のようなショートショート集。作者の体験をもとにしたものや、1つのアイデアだけで構成されたものなど、ショートショートならではのバラエティに富んだ作品集となっている。
どちらかといえば、実体験をもとにした作品が多いようだ。多少脚色されているとはいえ、有名人の知られざる…



シリーズとしての魅力は存分にはっきされている。しかし、長編に比べると、どうしても物足りなさはあるが、それでもいつものガリレオを味わうことができる。
シリーズの原点に戻ったような短編集。不可解な事件が発生し、迷宮入りする直前に湯川が科学的な実験で事件…




本作では清王朝の滅亡が描かれており、歴史的事実をもとに、作者独自の解釈で物語を面白くしている。。。。
小難しい文章の中で、袁世凱や張作霖の活躍というのは胸躍る何かがある。2巻では、西太后の力がどこまでも…


非常に難解な作品。劇中劇なのだが、どこまでが劇でどこからが本編なのか混乱する可能性がある。内と外をしっかり見極められる人でなければ面白さはわからないだろう。
パーティ中に発生した人気脚本家の死。それをめぐる演技が行われているのだが、どこまでが演技でどこからが…



ただのホラーではなく、気持ち悪さが強烈に伝わってくる作品だ。想像するのもはばかられるほどのグロテスクな描写だ。
グロテスクな世にも奇妙な物語といったところだろうか。それぞれの短編はほど良い長さで読みやすく、物語も…



二十九年ぶりに帰ったふるさとで何をするのか。序盤からシュウが息子に病気を告白する場面が登場し、それが強烈に悲しい。
上巻ではシュウの癌と、川原さんのとんでもない状況に釘付けとなった。その流れのまま下巻では、癌を息子に…



どうしても映画との違い探しをしてしまう。外交官というキャラクタでいえば、本作の方が優れている。映画ではいつもの織田裕二が暴れ回るという印象しかない
映画を先に見ているので、どうしても比較から入ってしまう。映画は主人公である黒田が外交官というより、い…




時計館というタイトルにぴったりのトリックなのだが、すべての伏線がしっかり活きている。新鮮さを感じるトリックだ。
奇妙な館を作り続けた中村青司。このシリーズの定番なのだが、怪しげな洋館にはまたしても隠し通路のたぐい…




四十近い幼馴染たちが、カシオペアの丘で再会する。幸せな時を過ごしてきたとは思えない微妙な雰囲気。。。
四十となり、それぞれ変わっていく幼馴染たち。親友に一生車椅子生活をさせることになったシュウが故郷を捨…



マネキン人形が建物のあちこちに放置されている怪しげな洋館。今までのシリーズとくらべると一風変わってはいるが、いつもの雰囲気はある。
今回は外部と連絡が取れない孤立した洋館ではなく、ごく普通のアパートのような洋館となっている。そのため…



相変わらず、お父さん世代にはガツンとくる短編が盛りだくさんだ。秋がそれほど物語に重要な意味を持っているわけではない。
最も印象に残っているのは表題作である「少しだけ欠けた月」だ。親が離婚を決めたこと、そして、子供ははっ…