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だまし売りNo

だまし売りNo さん

本が好き! 1級
書評数:3170 件
得票数:15365 票

歴史小説、SF、漫画が好き。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』はマンションだまし売り被害を消費者契約法(不利益事実の不告知)で解決したノンフィクション。

書評 122ページ目(3170件中 2421~2440件目)

ハンニバル戦争

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ハンニバル戦争

ハンニバルと言えばアルプス越えが有名であり、兵士に不可能事も可能と思わせるカリスマ指導者というイメージが強い。これに対して本書はハンニバルを優れた作戦を立案することで兵士には楽をさせる指導者と描く

佐藤賢一『ハンニバル戦争』(中央公論新社)は第二次ポエニ戦争を描く歴史小説である。第二次ポエニ戦争は…

投票(7コメント(0)2016-08-20

カレイドスコープの箱庭

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カレイドスコープの箱庭

患者や遺族は医者や病院とは圧倒的な格差、情報の非対称性が存在する。捜査ミスをした警察官が罰せられないなど著者の警察批判には同意するが、医療過誤の民事訴訟で医者が被害者意識を持つことには賛成できない。

海堂尊『カレイドスコープの箱庭』は医療ミステリーである。『ケルベロスの肖像』の後日談である。但し、『…

投票(10コメント(0)2016-08-14

ウエディングドレス

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ウエディングドレス

戦前の女学生はフランス文化に憧れていた。決して偏狭な国粋主義者ではなかった。一方で戦陣訓のようなものも素直に受け入れていた。戦後のイデオロギー対立のように反戦平和か否かと単純に割りきれる話ではなかった

玉岡かおる『ウエディングドレス』は戦前戦後を生きた二人の女性の物語である。綺麗な花嫁姿に憧れ、戦後は…

投票(9コメント(0)2016-08-12

おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

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おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

美味しいものを提供しているから売れて当然という事業者の思い上がりを戒めるところにある。実際、著者は消費者をよく研究している。生産者主導ではなく消費者主導の経済に合った考え方である。

正垣泰彦著、日経レストラン編集『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』(日経B…

投票(5コメント(0)2016-08-11

バーニー・サンダース自伝

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バーニー・サンダース自伝

サンダース支持者はサンダース氏を保守でもリベラルでもない第三極として期待している。しかし、支持者の期待とは裏腹にサンダース氏の立ち位置は実はリベラルの王道、リベラルの正統な継承者と言えるかもしれない。

バーニー・サンダース著、萩原伸次郎監訳『バーニー・サンダース自伝』(大月書店)はアメリカ大統領選で旋…

投票(6コメント(0)2016-08-05

専門医が教える 高血圧でも長生きする本

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専門医が教える 高血圧でも長生きする本

本書は塩分取りすぎを戒める。注意点として塩分には依存性があると指摘する。ご飯派かパン派かと聞かれれば、ご飯派になる。調味料よりも素材そのものを味わうことは和食の楽しみ方である。

島田和幸『専門医が教える高血圧でも長生きする本』(幻冬舎、2016年)は、高血圧を招く生き方、生活を…

投票(9コメント(0)2016-08-02

世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて

  

世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて

戦後日本では資本主義者も含めて五ヵ年計画など全体最適の追求が個別最適よりも素晴らしいという発想があるように見受けられる。それでは全体のために個人が犠牲になるという特殊日本的集団主義を克服できない。

柄谷行人『世界共和国へ 資本=ネーション=国家を超えて』(岩波新書、2016年)は資本、ネーション、…

投票(4コメント(0)2016-07-30

ラ・ミッション ―軍事顧問ブリュネ―

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ラ・ミッション ―軍事顧問ブリュネ―

当時の欧米人にとって日本の政治は理解困難と思われるが、本書のブリュネらは自国の封建時代と重ね合わせることで、かなり正確に理解している。文明人には理解できない野蛮人という傲慢さはない

佐藤賢一『ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ』(文藝春秋、2015年)は幕末の江戸幕府フランス軍事顧問…

投票(5コメント(0)2016-07-30

パレスチナ・そこにある日常

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パレスチナ・そこにある日常

パレスチナ問題で見落とされがちなアラブ系イスラエル人の苦しみにも目を向けている。アラブ系イスラエル人は決して優遇されている訳ではない。逆にパレスチナ自治区の方が相対的には自由な空気があると感じている

高橋美香『パレスチナ・そこにある日常』(未来社、2010年)はイスラエルの占領に苦しむパレスチナの人…

投票(7コメント(0)2016-07-17

疵―花形敬とその時代

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疵―花形敬とその時代

ヤクザにはヤクザなりの美学がある。この点でヤクザは半グレ・ヤンキーなどとは大きく異なる。半グレ・ヤンキーが否定すべき社会悪、反社会的勢力である一方で、ヤクザには本書のように語られる魅力がある。

本多靖春『疵 花形敬とその時代』(ちくま文庫)は戦後昭和の伝説的なヤクザ、安藤組の幹部である花形敬を…

投票(7コメント(0)2016-07-15
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