最後の証人




警察官僚組織は権力や地位を利用して事実を捻じ曲げてしまう。良い意味で読者をミスリーディングさせる作品である。だまされることは好きではないが、物語で読者を欺くことは見事である。
柚月裕子『最後の証人』は刑事弁護人を主人公としたリーガルミステリ。佐方貞人シリーズの第一作である。主…

本が好き! 1級
書評数:3170 件
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歴史小説、SF、漫画が好き。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』はマンションだまし売り被害を消費者契約法(不利益事実の不告知)で解決したノンフィクション。




警察官僚組織は権力や地位を利用して事実を捻じ曲げてしまう。良い意味で読者をミスリーディングさせる作品である。だまされることは好きではないが、物語で読者を欺くことは見事である。
柚月裕子『最後の証人』は刑事弁護人を主人公としたリーガルミステリ。佐方貞人シリーズの第一作である。主…




相手の心を開かせるための策略ならば卑劣である。皇帝はセルダンに対等な会話を求めるが、既に強制的に話し合いの席に着かせている時点で自由で対等な話し合いは成り立たない。尋問と変わらない。
アイザック・アシモフ著、岡部宏之訳『銀河帝国興亡史6 ファウンデーションへの序曲』はSF古典。銀河帝…




桐谷雅樹は身に覚えがない強盗殺人の容疑で逮捕されてしまう。防犯カメラに写っており、DNAも合致してしまう。現実に愛媛県警が防犯カメラ映像に似ているということで無実の女子大生を誤認逮捕したことがある。
辻堂ゆめ『二重らせんのスイッチ』(祥伝社、2022年)は冤罪ミステリー。いきなり職場に警察が来て、桐…




現職警察官のホスト殺人事件の刑事弁護人を描くリーガルミステリである。埼玉県警の現職の女性警察官・垂水涼香がホストを鈍器で撲殺した容疑で逮捕された。涼香は殺害の事実を認めたが、殺意を否認した。
薬丸岳『刑事弁護人』(新潮社、2022年)は現職警察官のホスト殺人事件の刑事弁護人を描くリーガルミス…




溥儀にとって甘粕は人当たりがいい人物に見えたが、虐殺者であった。甘粕は何事もなかったように満州国で映画に携わるが、虐殺の過去が関東軍からも白眼視されていることは数少ない良心的反応である。
浅田次郎『天子蒙塵 3』(講談社、2018年)第三章「漂白」はヌルハチの神話から始まる。『蒼穹の昴』…




新型コロナウイルスのパンデミックでは「信じられないバカ共ダヨ!」のパロディが作られた。現実の日本では警察官の会食や宴会、それによる新型コロナウイルス感染が繰り返された。
久保帯人『BLEACH―ブリーチ― 56』(集英社、2012年)は狩猟隊長のキルゲ・オピーが表紙。「…




会社員の不動産投資を勧める立場であるが、不動産投資ならば何でも良いという訳ではない。新築マンションは投資先としてコスパが合わない。不動産投資の迷惑勧誘電話は対象外になる。
岡本康『FIREできる不動産投資3つのルール 45才からいきなり始めて成功できる!!』(stand…




「ハマる」の典型は薬物依存である。依存性薬物のとりこになり、クスリが欲しいという強烈な欲求を自分でコントロールできず、病的にのめり込んでしまう。類似語に「やみつき」がある。
「ハマる」の典型は薬物依存である。依存性薬物のとりこになり、クスリが欲しいという強烈な欲求を自分でコ…




敵の攻撃を受けた人物に対して「大丈夫ですか王子」と質問したが、すぐに「大丈夫ではないですね」と言い直した。「大丈夫ですか」という質問は意味がない。相手に無駄な回答をさせる負担をかけるだけである。
田畠裕基『ブラッククローバー 22』第208話「剣」では敵の攻撃を受けた人物に対して「大丈夫ですか王…




龍玉が失われたから清朝は衰退し、滅亡した。毛沢東が龍玉を継承するのだろうか。毛沢東は『蒼穹の昴』のラストに登場し、『蒼穹の昴』のキャラクターと接点を持つ。そこに物語がつながっていくのだろうか。
浅田次郎『天子蒙塵』は満州国建国を描く歴史小説。『蒼穹の昴』シリーズ第五部である。物語は張学良から始…




魔法ファンタジー漫画。悪魔という最悪の敵を滅ぼしたが、本当に救いがたいものは国家権力であった。ここは現実味がある。世の中の悪は国家権力を振りかざす人間という点は夢も希望もない厳然とした真実である。
田畠裕基『ブラッククローバー』(集英社)は魔法ファンタジー漫画。週刊少年ジャンプ連載作品。主人公の属…




人類の方向性として超有機体への統合という選択肢が提示される。トレヴィス個人が超有機体に統合されることは嫌がりながら、人類の方向性としては正しいとする。ここに矛盾があり、モヤモヤ感がある。
アイザック・アシモフ著、岡部宏之訳『銀河帝国興亡史5 ファウンデーションと地球 上下』(ハヤカワ文庫…




京都の江戸前寿司屋を舞台とした漫画である。食材の値段と味が比例しないという哲学で貫かれている。捨ててしまう部位も美味しく調理できることを示した。トロを最高とする評価を「笑止」とする。
鹿賀ミツル原作、加藤広史作画『おすもじっ!◆司の一貫◆』(小学館)は京都の江戸前寿司屋を舞台とした漫…




零番隊が登場する。ビジュアルがチンピラ・ヤンキー風のキャラもおり、それほど凄そうには感じられない。敵の強さを描くための、かませ犬になりそうな予感。お洒落なキャラは護廷十三隊の隊長副隊長で描き尽くしたか
久保帯人『BLEACH―ブリーチ― 58』は山本総隊長が表紙。山本総隊長はシュテルンリッター(星十字…




バンビエッタ・バスターバインの無差別攻撃は、藍染惣右介の鏡花水月にかけられていても、対抗できるだろうか。それとも霊圧の差によってバンビの攻撃が藍染にぶつけられても無効化してしまうだろうか。
久保帯人『BLEACH―ブリーチ― 62』は狛村左陣が表紙。シュテルンリッター(星十字騎士団)が猛攻…




卯ノ花烈隊長は怒ると怖いというのはギャグ設定的なものと思っていたが、本当に怖かった。更木は護廷十三番隊隊長の中でも強い設定であったが、本当に強い設定なのか、噛ませ犬の存在なのかという疑問が出てくる。
久保帯人『BLEACH―ブリーチ― 59』は卯ノ花烈が表紙。卯ノ花烈と更木剣八の因縁が語られる。卯ノ…





スキル化された方法論を使ってディスカッションしてプレゼンテーションして何か大きな仕事をしたような気持になっているならば馬鹿らしい。コンサルへの嫌悪感も、その点にあるだろう。
森川亮『思考を哲学する』(ミネルヴァ書房、2022年)は現代人の思考を考察し、スキル化された思考を批…




清末からの東北を中心とした中国近現代史の歴史小説シリーズである。奇数部と偶数部では趣きが大きく異なる。奇数部は人間ドラマが濃い。視点人物の今の経験が描写される現在進行形の物語である。
『蒼穹の昴』シリーズは清末からの東北を中心とした中国近現代史の歴史小説シリーズである。時系列的には以…





シスの負担を考えて医者が話題にすることを禁止したことが明らかになる。シスへの詰問を止めることは正しい配慮である。話題にしないことが良いことかは難しい。シスは周囲がウンを忘れ去ったと不信感を抱いた。
タリアイ・ヴェーソス著、朝田千惠、アンネ・ランデ・ペータス訳『氷の城』(国書刊行会、2022年)はノ…




近代中国史の屈辱は阿片戦争に始まる。依存性薬物の阿片を輸出し、清国民を阿片漬けにして、それを清国政府が取り締まると侵略戦争を始めた。この上なく非倫理的な侵略である。
近代中国史の屈辱は阿片戦争に始まる。依存性薬物の阿片を輸出し、清国民を阿片漬けにして、それを清国政府…