スーパーヒーローの秘密




今回で物語は一区切りついた形になっています。そのため内容は大盤振る舞いで、オーウェンの出生の秘密、ライバル社の真の目的、魔法界を揺るがす自体に、活躍するのは魔法を使えないケイティ。今回も魔法戦以上に頭脳戦に読み応えがありました。
前作のあとがきで、本国アメリカで続編の出版が危ぶまれているという話でしたが、今回は日本単独での発行と…




今回で物語は一区切りついた形になっています。そのため内容は大盤振る舞いで、オーウェンの出生の秘密、ライバル社の真の目的、魔法界を揺るがす自体に、活躍するのは魔法を使えないケイティ。今回も魔法戦以上に頭脳戦に読み応えがありました。
前作のあとがきで、本国アメリカで続編の出版が危ぶまれているという話でしたが、今回は日本単独での発行と…




全編に霧の気配が漂い、見えないものが徐々に見えて来る仕掛けが見事。主人公サイモンが抱える個人的な事情と事件の核心が触れるようで触れない、読者心理をついたやり方がたまりません。良質のミステリです。
書籍「兄の殺人者」D・M・ディヴァイン・著 野中千恵子・訳 東京創元社・刊を読了。 今回もじっくり…



期待しすぎてちょっと物足りなく感じたけれど、相変わらずの急展開に引き込まれる。今回は伏線も多くあると思うので、第6弾を読み終えた後なら、もっと再評価できるような気がします。
書籍「魔使いの過ち」上・下巻 ジョゼフ・ディレイニー・著 金原瑞人・田中亜希子・訳 東京創元社・刊を…





死に向き合い、大自然のご馳走を味わい尽くそうとする二人の描写が見事でした。とても優しくほろ苦く味わい深い本でした。




カフェインが効くメカニズムが説明されているので、少し胡散臭く感じていた部分が払拭されました。カフェイン耐性がある人はコーヒーをたくさん飲みましょう。




コーヒーについて効能に限らず歴史など基礎知識を入れるのに最適。なぜ英国は紅茶なのか、エスプレッソの来歴などコーヒー飲みながら語りたくなること請け合い。





今回も毒のあるユーモアが楽しい。事件の真相そのものよりも、うぬぼれの強い陪審長イングリス氏の注釈と素晴らしい活躍(?)がうざったくてとても面白かった。




自分の不安を見透かされるようで読んでいてだんだんと息苦しくなりました。でも、それでも、それを含めて、日々を重ねることが幸せなのだと感じる物語でした。




今回はコミカルな要素が強くて、あまりに出来すぎ!な展開の話ですが、楽しいひと時が過ごせました。とりわけケイティのおばあちゃんが素敵でした。





複雑に絡み合う人間模様と深い人物描写に翻弄され、ぐいぐいと引き込まれる。読む前の期待に見事に応えてくれました。




冷戦時代の世界情勢を利用するタナーの手際の良さやコタセック老人の殺したいほど嫌な奴っぷりが面白く、テンポよく読めました。



登場人物の多さにちょっと戸惑いましたが、墓石の様式や絵画の話など、知的な芸術家村の雰囲気が堪能できました。




内容がてんこ盛りで、厚みのある上下巻にもかかわらずフロスト警部とともに全力疾走で読み終えたという感じ。




気を抜いて楽しく読めました。魔法使い同士が魔力勝負でなく企業対決をしようとする妙に現実的な世界観が面白い。早く続編が読みたくなりました。




こんな感覚は理解しきれない、と、読み進むのを苦痛に感じたりもしましたが、それでも読むことを止められなかったのは、読み手として試されている感覚に陥ったというのが大きいかもしれない。




物語の流れはベーシックなのに、御伽噺のような独特の雰囲気があって、時々ちょっとシュールに感じたり、とても不思議な空気の流れる話でした。



古い作品なので文体がやや堅苦しく感じましたが、カーナッキが畏れおののきながら、怪奇現象に対処するのが人間味があって良かった。豚の見方が変わるかも?



ミステリとしては、ちょっと物足りない部分はありますが、ガードナーやペリー・メイスン、ヴィンテージファッションなどに興味のある人は充分楽しめると思います。




前半少し難しく感じたのですが、処方箋は実にシンプルで、ブレンドを少しずつ試したくなりました。ぜひどこかコーヒーショップでコラボ豆を発売して欲しい。




深まる謎はもちろん、常に一枚上手な敵の存在や、何よりサリー自身が巻き込まれた状況を分かっていないのが何とも不安で一気に読んでしまいました。