時生
「明日だけが未来じゃないんだ。それは心の中にある。」長く生きるだけが幸せではない。けれど…。実に切ない物語です。
不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い…
本が好き! 1級
書評数:132 件
得票数:1309 票
最近また本読み生活復活してきました。
でもやっぱりなかなか感想書けない。
ご飯は進んでも筆は進まない(・_・)
そんな毎日。
「明日だけが未来じゃないんだ。それは心の中にある。」長く生きるだけが幸せではない。けれど…。実に切ない物語です。
不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い…
重松清には毎度毎度泣かされっぱなしだけど、これはほんと自分でも情けないほど泣けて泣けてしょうがなかった。
「もう死んでもいいかな」と漠然と思っていた37歳・秋。 主人公はある夜、不思議な父子の運転するワゴ…
優しさに満ちた加納朋子さんの世界にどっぷり。
「失われた人」をテーマにした短編集。 加納朋子の小説によく見られる連作ではなく、それぞれは全く独立…
北村薫さんの描く女性は芯が強い。その強さに惹かれます。ただ、今回は、私的にはあまり納得できる強さではなかったかな、と思います。
物語は、少し昔の高校生の何の変哲もないありふれた日常から始まる。 そして学校から帰ってきたその高校…
私の中で、好きな本のベスト3に入ります。これを読んで加納朋子さんが大好きになりました。大仕掛けなミステリーも好きですが、こういった日常に潜む、ささやかなミステリーも大好きです。
「いったい、いつから疑問に思うことをやめてしまったのでしょうか? いつから、与えられたものに納得し、…
現実に目の前にいても遠い存在の人もいる。 一方会っていなくても、とても身近に「会って」いると感じられる人もいる…。人間てなんて不可思議で美しい生き物だろう。
「時と人」シリーズ第2作。 何をやっても次の日が来ない、同じ時間になるとやったことすべてがなか…
そっと触れないと、壊れてしまいそうな、繊細なガラス細工のような物語。
進路希望調査に「2000年なんかこない」と記入して万引きグループに傾倒していく梨利。人類を救うべく仕…
初読み"村上春樹"でこの長編に挑戦しました。たくさんの「?」が渦巻いてますが、何故か、もう一度読み返したくなる、そんな不思議な物語。
あらすじをそのまま言葉にすればたぶん非常に陳腐なものになってしまうし、こんな主人公が現実に存在したと…
うーん…伊坂幸太郎は初読みでしたが、残念ながら評判ほど面白くはなかったです。むしろ後味が全く良くなく個人的にはとても残念でした。
この人は文章がとても上手いと巷で評判なわけだけど、個人的にはあまり上手いとは思えなかった。 という…
「重力ピエロ」で、私にはこの作家は合わないかも、と思っていましたが、これはびっくりするぐらい面白かったです。
ひとつの出来事と"あるモノ"を中心にたくさんの人物が交錯する。 独特の美学を持つプロフェッショナル…
ゆっくりゆっくりと、静かにしずかにひとつひとつの言葉が心に沁みていく、とても上質な大人の童話のようでした。
『一度出会ったら、人は人をうしなわない』 ああ、そうかも、と思った。 思い出という箱に閉じ込…
長い長いこの物語は、フィクションでありながら、「死とは何か」という命題について、ある意味で、非常に重要なヒントを私に与えてくれました。
非常に長いこの物語、ひとことで言えば「臨死体験」とはいったい何か?を脳内物質の変化等を見て科学的に検…