回復する人間 (エクス・リブリス)





回復することは並大抵なことではない。
人間が傷を負うことで受ける喪失感。 その絶望の底へ手放しで落ちていくのも勇気かもしれない。 何か…

本が好き! 4級
書評数:21 件
得票数:151 票
本を途切れず読み続けて年を取りました。
1週間に2冊脳みそに本を読ませたいと思っています。





回復することは並大抵なことではない。
人間が傷を負うことで受ける喪失感。 その絶望の底へ手放しで落ちていくのも勇気かもしれない。 何か…




人間の主観の恐ろしさ
人間がそれぞれに自分の目を持っていて、その目でどう見るかはそのひとしだい。 事実よりも見えたものが…





今のままではいけないと気づいた時、人はどうするか?
短編集のいずれの話も、慣習のままではいけないと気づく出来事に遭遇してから人間はどうしていくかが描かれ…




頭のなかにある小さな雑音。
生活の中で感じる心配事や不安事を、くまなく言葉にして小説になったというような、形というものに定まらな…





弱さをさらけだす人間と弱さを隠す人間が交わる物語
生い立ちや環境で形成される人格。 自分の意志ではなく出来ていた自分の性格。 その自分を大人になっ…





女の子への幻想を粉砕されていく快楽
王谷晶という作家は現実をつきつける。 生きることは過酷である。 それでもたくましく滑稽にでも生き…




富良野塾に参加した一人の若者の日記のような小説
自給自足しながら俳優の勉強をする。 何も持たずに集まった若者達は畑仕事やお掃除などにせいを出す。 …





映画をみてるような気分にもなる
思春期の胸の痛み。純粋であることの悲しさが美しい君の六月は凍る。1ページ読んで個人的好みのつぼに直撃…





人間の営みのなんと滑稽なことか
だれも触れないけれど、人は人生からこぼれないように、その不思議に気づかないように努めて生きている。そ…





おばあちゃんの抱え続けた思念がはじける。
高校を出て進学も就職もしていない茜は、孤独な老婦人ソヨミと添い寝するアルバイトを始める。 劣等感を…





なめんじゃねえぞコラと胸ぐらを掴まれました。
作者の身体の感覚が文章にほとばしるように伝わってくる。とても痛い。全身が覚醒する。 自由に動けない…





歪められた真実と、真実を正そうともがく片隅の人達。
実在の冤罪事件を元にして書かれた小説です。 作者はこう言っています。『こんな事件を調べていると、こ…





1919年から1947年のアメリカで生まれたアンソロジー
柴田元幸さんによる翻訳編集のアンソロジー。期待した通りどの作品も斬新で楽しんで読めました。 作家の…





男と女のどうしようもない魂の暴走
女が心底まで愛した世間のはみ出し物のカズ。 ネクタイをしめて世の中に交わることなど出来ないカズを女…





ひとりの作家の背景にあるものが細やかに細やかに描かれている
作者の子供の頃のこと、家族との小さなエピソードが日記のように綴られている。 とてもささいな出来事の…





やさしいなんて簡単には言えなくなった。
どんな人間も誰も傷つけずに生きるのは難しい。 あなたはそのままでいいという言葉も、あなたは良くない…





語り手と作者を重ねて…
登場人物の目線や感覚が自分の肌の間近に伝わってくるような表現がとても好きでした。 温度や匂いがずっ…





素晴らしい日本のホラー小説
作者の物語る才能が炸裂している。 あれの正体を知りたくて読み続けてしまいました。 あれは男性優位…




宇宙人の視点から書かれたような小説
すべての人はなにかの信仰者であり、なにかしらの洗脳をうけて生きている。 読者自身も何かしらの信者で…





現実を列にみせる中村文則的社会風刺
しがらみから抜け出せない人間達。 何のためのしがらみかわからないが、むしろしがらみがなければ生きら…