真実の10メートル手前
滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執ーー己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。
けっこう前だけどネットで、遊園地の絶叫マシンから少年が落ちた、というニュースの第一報を見たときのこ…
本が好き! 1級
書評数:52 件
得票数:710 票
普段は『読書メーター』を利用しています。長文でレビューを(だらだらと)書きたい、というときにこちらを利用させていただいてます。
★★★★★ 読んでよかった~、凄く好きっ。
(ただし、滅多につけません)
★★★★ とってもおもしろかった。
機会があれば再読したい。
★★★ そこそこ満足。
楽しい読書時間をありがとう。
★★~★ レビュー書く必要性ないっしょ?
滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執ーー己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。
けっこう前だけどネットで、遊園地の絶叫マシンから少年が落ちた、というニュースの第一報を見たときのこ…
読後、寂寥感が胸をよぎる、あまりにも苦い『ボーイ・ミーツ・ガール』
『真実の10メートル手前』を読むために再読。 初読は10数年前…なのだが、ほぼ、内容をおぼえてい…
閑静な住宅街のなかにある小さなカフェ・ルーズ。いっぷう変わったメニューを出すその店のコンセプトは、『旅に出られるカフェ』
奈良瑛子は37歳で独り暮らし、会社と自宅マンションを往復する日々。 そんな瑛子が地元で見つけたカ…
ヒュッゲ、それは北欧デンマークに古くから伝わる概念。でもいったいぜんたい、どんなもの?
寡聞にして、『ヒュッゲ』という言葉を知らなかった。 ヒュッゲ、何それ、小さなバイキング?…いやそれ…
謎と解明の物語を中心にまとめられた短編集。北村薫の世界を、どっぷりと、ご堪能あれ。
北村作品は上品というイメージ(あくまで個人の意見です)なのだが、本作はその上品さを存分に味わえる短…
長野県ご当地スイーツてんこもりのミステリ短編集。長野県観光課ご当地スイーツ販売促進部お墨付きの一冊!!(大嘘)
2017年最大の収穫は、若竹七海の『葉村晶シリーズ』を知ったことだった。 てか、なんで今まで知ら…
愛は取扱注意。愛に乱暴しちゃいけない。でも愛に振り回されちゃいけない。愛に頑張っちゃいけない、のだ。
ネットで他人様のブログを流し見していると、時々、不倫されている妻の日記にぶちあたることがある。 …
祖国とは、愛国心とは、民族とはなんなのか。日露混血のため自分のアイデンティティに悩んでいた主人公が、美しい桜が咲く国の日本人であることを誇らしく宣言するまで。
欧州、ポーランドについて知っていること。首都はワルシャワ、その他の地名はよくわからない。 たしか…
小惑星マイアが地球に衝突するまであと七日、元刑事パレスは自分の『死ぬ前にやりたいこと』を実行すべく動き出す。それは…妹ニコを探し出すこと。
小惑星が地球に衝突し、人類滅亡が運命づけられている世界。衝突の日は七日後にせまっている。 元刑事…
『地上最後の刑事』につづく、全三部作の二作目。小惑星マイアの衝突を77日後にひかえ、荒廃していく世界。妹萌えの元刑事パレスは、失踪者の捜索を依頼されるが…。
2018年読了一冊目。 記念すべき新年一冊目がこれかい!?とセルフ突っ込みしたくなるが、暮れに前…
特別な何かになりたくてあがいたり、何にもなれそうになくてあきらめたり。さまざまな女性を描いた短編集。
電車で出かけるため時間つぶしにと手に取ったのだが、意外と掘り出し物だった一冊。 (超失礼な言い方…
小惑星が地球に衝突、人類が滅亡するまであと半年。君は生き延びることができるか!?(おい) そんな無秩序化した街で、淡々と殺人事件を捜査する、ひとりの刑事がいた…。
小惑星だの隕石だのが地球に衝突し、人類が滅亡するパニックものって、昔っからSFネタではおなじみだと…
莫大な遺産を継ぎながらも安ホテルで引きこもり生活をするヘレン。彼女にかかってくる嫌がらせ電話の相手はいったい…? サイコスリラーの古典的名作。
好きな海外ミステリ作家をあげろ、と言われたら、絶対にあげるのがマーガレット・ミラー。 若い頃、海…
継母にこき使われても、義姉たちに虐められても、ポジティブさを失わない美少女エラ。ミュージカルのように軽やかに綴られる、ファージョン版シンデレラ。
書店で見つけた可愛らしい装丁。作者はエリナー・ファージョンと、これまた懐かしい名前。 小学生の時…
クレイヴァルヴァトゥン湖(名前長っ)で見つかったソ連製の盗聴器をつけた白骨遺体。1950年代、理想の社会主義国家を夢見て東独へ留学した男。トラウマかかえた刑事エーレンデュルは真相にたどりつくのか。
アイスランドのトラウマ刑事エーレンデュル・シリーズ第四弾。 今回は干上がった湖で発見された、旧ソ…
歴史的事件となったあの時あの夜、あの国にいた日本人留学生シュウジは何を見、何を感じたのか。
東西冷戦時、東ドイツから西ドイツへベルリンの壁を超えるのは命がけ~~という知識をわたしが得たのは『…
あの夜、流れ星は見えたのか? 見えなかったのか?
生まれつき病弱だったちひろだが、父親の同僚から勧められた『金星のめぐみ』で健康体になる。 感激し…
気がつけばいつもそばに、ラジオがあった。
一時期、ラジオを聞きつつ家事してたことがある。 その頃、仕事から帰宅して夕食の準備をしている時、…
設定が突飛だったり展開がびっくりだったり現実味を欠いていたり、でもそれすらも桜庭一樹、な短編集。
読みながらいつもかすかな違和感をおぼえ、それでも何故だか読んじゃう、桜庭一樹。 そもそもこのヒト…
一九八四年。わたしたちは十三歳だった。あの年、阿剛の家の榕樹がやたらと茂っていたのを、いまでもよく憶えている。
2015年秋、アメリカ。少年を標的とする連続殺人犯・サックマンが逮捕される。 2016年冬。国…