今日のトーテミスム



あのレヴィ=ストロースがトーテミズム論を一刀両断!
読もう、読もうと思っているレヴィ・ストロースの『野生の思考』。つまみ食い的に前のほうを読んでみると、…

本が好き! 1級
書評数:201 件
得票数:1212 票
こんにちは。最近は、エネルギー関係の知識をかき集めたり、レヴィ・ストロースの高い視点を模倣してみたり、イザベラ・バードの無垢なまなざしに感動してみたり、そういう読書をしようかな、と思っています。



あのレヴィ=ストロースがトーテミズム論を一刀両断!
読もう、読もうと思っているレヴィ・ストロースの『野生の思考』。つまみ食い的に前のほうを読んでみると、…





人間が非対称の非を悟り、人間と動物との間に対称性を回復していく努力を行うときにだけ、世界にはふたたび交通と流動が取り戻されるだろう。中沢新一のカイエ・ソバージュ最終巻。
ついにカイエ・ソバージュ最終巻まで辿り着いた。1~4巻まで読んできた身としては、こんなにわかりやすい…




スピリットからカミへ、そして唯一神。人間は、どうやって「神」を発明してきたのか。
中沢新一のカイエ・ソバージュ4巻目。「熊から王へ」で、王がどのように誕生してきたのかを明らかにするよ…





柳田國男が人々の激しい競争の歴史を見出したものに、南方熊楠はただのリアス式海岸を見た。
はじめての南方熊楠。鶴見和子の「地球志向の比較学」とも迷ったんだけど、やっぱり細部に拘らず楽しく読む…





地獄というものが、善悪の価値判断とはまったく別のところにあるものだとしたら?
◆旅と地獄 旅といえば地獄。というのが、最近の国内旅行のテーマだ。生と死のコントラストが美しい恐山…





マクルーハンおもしろいよ!とよく言われる。デザインやメディア関係の人は必読とかなんとか。「メディアはメッセージである」とはどういうことか?
とは言っても、いきなり「メディア論」とか読めるわけないじゃないか、というわけでの入門書。これが、大当…





『ツァラトストラ』の解説書とも言われる本。ニーチェの思想もだんだんとわかってきた。例によって、光文社古典新訳文庫である。
ツァラトストラを読んだときと比べ、はるかに読みやすかったが、それが(1)僕がニーチェの思考に馴染んで…




「プロとしていかにあるべきか」ということをどのように読み換えるのか?ご存知「プロ論」の文庫バージョン。
8月に入って、ちょっとモチベーションが下がってるなーと思って手にとった。リスクをとって挑戦したい、と…



![「甘え」の構造 [増補普及版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41oIEGnTs-L._SL160_.jpg)
「甘え」という言葉は日本にしかない?「私にとってさしずめ打出の小槌のごときものであった」と著者に言わしめた「甘え」とは?
前から気になっていた本だったけど、ようやく古本屋で見つけて手にとった。「甘え」という切り口で日本を、…





僕が「ツァラトゥストラはかく語りき」を読んだときに陥ったいくつかの致命的な過ちは、本書によって修正された。
僕のニーチェ読書計画は、ツァラトゥストラはかく語りき→ニーチェ入門→善悪の彼岸→道徳の系譜という順序…




森博嗣の三部作「自由をつくる 自在に生きる」「創るセンス 工作の思考」「小説家という職業」に対する読者の反響へのリプライという位置づけ。
「自分探しというのは今に始まったことではない」「多くの人は答えを求めているのではない」とか、いつもの…





英語を訳しても、意味なんか理解できない。英語は英語のまま理解しなければならない。名著「日本人の英語」の続編。
この本の根底に常に存在する考えが、これだ。 「英語と日本語とは、存在がまったく別々で、互いに何…



日本人は、自らの無宗教という宗教により自覚的であるべきだ。そして、それは決してうしろめたいことではない。
おそらく、著者が想定する一般的な日本人と僕とでは、宗教に対する考え方が少しずれている。著者は繰り返し…





「人格は繰り返す行動の総計である。それゆえに優秀さは単発的な行動にあらず、習慣である」(本書より引用)
タイトルが明確にこの本の内容を主張している。本書では、仕事や家族など具体的な対象ではなく、「原則」の…




今日の宗教というのは誰かが意図的に誰かが設計したものというよりは、「副産物」的に生み出され、それが自然淘汰的なプロセスを経てつくられたのかもしれない。
たぶん、「タイトルは釣り」なんだと思う。本書は「神が存在しない」ことを証明するために書かれてはいない…




日本人として覚えておくべきことは、多神教的なアプローチが世界において貴重であり、時として極めて有効なやり方になり得るということだ。
反宗教本として記憶に新しいものとして、ドーキンスの「神は妄想である」がある。しかし、たぶん「神は妄想…





「人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ」(本文より)
読む前は、どれほど重々しい内容なのかとびくびくしていた。本書は、ホロコーストの犠牲者である著者が、自…





この本は、他の自己啓発本とは、明らかに違う。今はまだ咀嚼しきれていないが、それでも、僕の血となり肉となる本に違いない。
「善意だけで行動することは、社会的に責任あることにはならない。組織が、本来の目的を遂行するための能力…



「成功できると信じよう」「一流を目指そう」「行動する習慣をつけよう」わかっている。わかっているのだ。そういった前向きな思考が必要なことくらい。
そう読み進めて、ふと気づく。あれ、本当に僕は「わかっている」のだろうか?本書は「古典」のようなもので…