生物から見た世界




人間が見ている部屋の様子は、イヌにはどう見えるか。ハエにとってはどうか。ミツバチの、ウニの、ゾウリムシの環世界、等々について。同じ主体であっても、異なる環世界においては異なる客体として認識される。
先日読んだ『暇と退屈の倫理学』 はかなり読み応えがあったのだけど、いろいろと興味深い話があった中の…

本が好き! 1級
書評数:578 件
得票数:4589 票
サービス終了となったブクレコから漂着いたしました。
とりあえずブクレコのレビューをサルベージしてどばどば貼り付けてます。
てことでひとつよろしくお願いしますです。




人間が見ている部屋の様子は、イヌにはどう見えるか。ハエにとってはどうか。ミツバチの、ウニの、ゾウリムシの環世界、等々について。同じ主体であっても、異なる環世界においては異なる客体として認識される。
先日読んだ『暇と退屈の倫理学』 はかなり読み応えがあったのだけど、いろいろと興味深い話があった中の…



群論はあみだくじと関係があるらしい。そういった身近なものを使って、非常にていねいに説明してくれているので、今回はしっかり群論について理解できました! などという、うまい話は世の中には無い。
また群論についての本に手を出してしまった。 すでに一度痛い目にあっている のに。 こういうのは…



代数方程式は常に代数的に解けるのか。それと正六角形の対称性のどこに関係あるのだと疑問に思いつつ方程式の係数をぐりぐり入れ替えたりしているうちに、ひょっとすると関係あるかも、という気持ちになってきた。
大学生の時に、量子化学の授業でベンゼンの電子状態エネルギーを分子軌道法で求める、という演習があった。…

確かにご馳走の話はあれこれ出てくるが、百閒先生の場合、いわゆる美食家というのともちょっと違う気がする。 独自の美学と行動原理に基づいた謎のこだわりは、全体的になかなか癖が強い。
BSEによって米国産牛肉の輸入が禁止された時、それまでオールアメリカンビーフで牛丼を作っていた吉野家…





物理学者の思考というのは11次元の時空間を遊弋しているのだ。4次元に縮退してしまった時空でしか世界を把握できないわたくしには到底手の届かない、はるか二千光年の彼方に煌めく何かを感じ取るしかない。
先日読んだ『言語学バーリ・トゥード』 の何がすごいって、それ自身の面白さもさることながら、派生して…





AIは人間の言葉を理解できるようになるのか?と問う前にそもそも「言葉を理解する」とはどういうことか? 「言葉を理解する」というのはけっこう曖昧で、またそれは絶望的なまでに難しいことなのだとわかる。
今は「第三次人工知能(AI)ブーム」であるらしい。深層学習が実用的になったのと、ビッグデータが効いて…





子供の言い間違い(文法間違い)を掘り下げてみると、実に様々な言語学的インサイトが得られる、というお話。感心いたしました。
「か」に濁点がつくと「が」、「さ」の場合は「ざ」になる。 では「は」に濁点がつくと? 「ば」だろ…




無限について少しでも真剣に考えようとすると、底知れない不安にとらわれる。まともな神経ではできない思考じゃないかと思う。
無限とは何か。限りが無い、ちゅうことですね。当たり前か。 そんなもん小学生でも知ってるわ、と言いた…





時間というのは、単に出来事の間の相対的な順番にすぎず、不可逆的に進んでいくものではないし、唯一絶対の何かがあるわけでもない。なんていうのは我々の直観には合わない。けどその直観そのものを疑うべきなのだ。
ずっと気になりつつもなかなか手を出せていなかった『時間は存在しない』を、 先日の爆買い でやっと入手…




ファクトと数字とロジックをあれこれして仮説を建てる。これぞサイエンスってなわけですね。
元寇、っていうのは、蒙古(元)軍が日本に攻めてきたんだけども、暴風雨(いわゆる神風ですな)にやられて…





著者によれば「理論物理学はこの世界のあらゆる現象を数式で解き明かす学問」なのだから、問題解決のアプローチとして、宇宙も素粒子も牛もギョーザも同じように扱って何の不都合があろうか、というわけだ。
牛を球体とみなす。というのは一般的なジョークだったのか。恥ずかしながらわたくしは、『物理学者のすごい…





凝った料理は出てこないがアプローチはとことん科学的だ。そのほとんど狂気すら感じさせられる探究姿勢にはとにかく感心する。たぶん自分ではやらないと思うけど。
居酒屋などで出てくる料理を家で作ってみても、どうも店で食べたような感じにならない、というのは良くある…





スミルノフ教授の「最終講義」は、『カラマーゾフの兄弟』における「大審問官」のくだりを連想させますな。
このコロナ禍にこそあらためて読んでみよう、ということで『復活の日』を再読。いや3回目だったかな?いず…




決してお気楽ではいられないけども、世の中そんなに悪い事ばかりじゃないってわけですよ。 やっぱり嘘は罪。
日々、聞こえてくるのは、目を覆いたくなるばかりに悲惨で気が滅入るようなニュースばかり。世に心配と憂鬱…





当たり前だと思っていることでも、タイムスケールを思い切り広げたり、客観的に突き放して見たり、極端にマクロに考えてみると、また違った見方が出てくるもんだ、ってなわけですよ。
宗教、科学、資本主義、国家、といったビッグなキーワードで、人類の歴史を振り返る。 認知革命、農業革…





わたくしどもの脳というのはアンバランスにデカくて、そのせいでいろいろやらかしちまったようですよ。
発売当時ずいぶん話題になっていたようだが、けっこうなボリュームにビビってしまい、なかなか手を出せずに…





ヤバい絶対計算。それってこわくない?
このタイトルだけで「おおっ!?」と思ってしまう。で単行本のころから目を付けていたのだが数年前に文庫に…





福岡ハカセ、エピジェネティクスについて語る。 遺伝子は楽譜にすぎない。それを誰がどのように演奏するかによって、違う音楽になる。 さすが福岡ハカセ、うまいこと言いますね。
副題は「生命は自由になれるのか」だ。が、一部はそのテーマとは外れて、ちょっと小ネタ集っぽいような… …





ビッグ・イシューについて語る知の巨人たち
「銃・病原菌・鉄」のジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキーや二重らせんのジェームズ・ワトソンな…