トーマの心臓





「ポーの一族」再開記念、ポーと双璧をなす傑作「トーマの心臓」をレビュー。やっぱりモー様はすごく、この作品は別格(萩洗会自画自賛)
萩尾望都 先生の代表作「 ポーの一族 」の新連載が 月刊フラワーズ で再開されました。というこ…

本が好き! 1級
書評数:513 件
得票数:14003 票
馬鹿馬鹿しくなったので退会しました。2021/10/8





「ポーの一族」再開記念、ポーと双璧をなす傑作「トーマの心臓」をレビュー。やっぱりモー様はすごく、この作品は別格(萩洗会自画自賛)
萩尾望都 先生の代表作「 ポーの一族 」の新連載が 月刊フラワーズ で再開されました。というこ…





母娘のねなしぐさ生活を淡々と描きながら終盤に向けて静かに狂気が加速する。江國香織の表現形式の極北を示す傑作。
もう一つだけ、江國作品をレビューしたいと思います。「 落下する夕方 」は読むことを躊躇っていた作…



由井正雪の乱と国姓爺合戦が合体した幻想歴史小説。やや中途半端な終わり方だがそこは司馬作品だけあって面白いことは間違いなし。
もう少し司馬作品をみていきます。これは司馬遼太郎先生の作品の中でも、あまり知られていない、いわば…




江國香織の感性は鋭く、そして文章は天才的。すれ違う魂の一瞬の物語は、さすがの(←ここ重要)原田知世と菅野美穂でも具現化することはできなかった。
久々の江國香織、 原田知世 と 菅野美穂 の共演で映画化された作品「 落下する夕方 」です。…




司馬遼太郎の筆になる剣豪たちの真実の姿。宮本武蔵は、相手が自分より弱い、という「見切り」の達人であったのだった。
先日からレビューを拝見していて 宮本武蔵 関係の小説がチラホラ見受けられます。で、思い出したのが…




ロシア出身で現在は日本在住の名ピアニスト、メジューエワさんのピアノ曲解説本。ピアニストの視点からの解説はさすがに鋭い。
PIOさんのレビューで読みたいと思っていた本です。ロシア出身で現在は日本在住の名ピアニスト、 …




司馬遼太郎の初長編作品にしてこの完成度。非情を旨とする忍者の世界を活写し最後にあっと言わせる、見事なお手並み。
突然ですが、 司馬遼太郎 先生の初長編小説にして直木賞受賞作、山田風太郎等とともに忍者小説ブーム…



AIをテーマとしたSFショートショート集。どんなに最先端のテーマを俎上にのせても、結局星新一の軛から逃れられない。AI創作以前に人間作家の課題であるようだ。
efさんの レビュー を拝見し、興味を惹かれて読んでみました。 人工知能学会 の学会誌である『人…





佐藤亜紀流様式美の極致。限りなく陰鬱で限りなく寒々として限りなく残酷で限りなく狡猾で、そして限りなく美しい至高の世界。
佐藤亜紀を読むシリーズもこの作品でついに終了です。2016年の「 吸血鬼 」。一言、参りました。…



佐藤亜紀の短編集、諧謔と皮肉のキレは相変わらず、マルキ・ド・サドもタレイランもメッテルニヒもトルストイも彼女にかかっては形無し。
佐藤亜紀を読むシリーズ、いよいよラス前です。作品は「 激しく、速やかな死 」、今のところ、「天使…




元祖バブル、18世紀フランスの「ル・システム」という金融実験に踊り踊らされる人々を面白おかしく描いた群像劇。キャラも立っていて鮮やかな始末のつけ方の、佐藤亜紀流オペレッタ。
佐藤亜紀を読むシリーズもいよいよ残り少なくなってきました。今回は2012 年の作品「 金の仔牛…



一見軽い小品に見えてまぎれもなく佐藤亜紀。ディドロのパスティーシュ風「おフランスざんす」的雰囲気を楽しまない手はないだろう。
佐藤亜紀を読むシリーズ、今回は2010年発表の「 醜聞の作法 」です。革命前のおフランスはパリで…




Anthony Doerrの二番目の短編集。表題作はやや雑で、前半エンジンのかかりが遅いが、後半三作には圧倒された。やはりDoerrは短編の名手だ。
2002年に短編集「 The Shell Collector 」でデビューし、最新作でピュリ…




これが本家本元田中芳樹の小説版銀英伝!15冊まとめての一気レビュー、さああなたも大人買いだ。
ええ~、佐藤亜紀のレビュー手直し、意外に手間取っておりまして、ちょうどセミンゴの会怪鳥 塩味ビッ…





アナーキー・イン・ウクライナ、神性と人間性について旧来の道徳観を叩き潰し、佐藤亜紀が全力で描ききった荒涼たる世界。彼女の一つの到達点。
佐藤亜紀を読むシリーズ、昨日の「 1809 」から、レビュー済の「 天使 」「 雲雀 」を経て…




ナポレオンのオーストリア侵攻の舞台裏と暗殺計画を一切の解説抜きで描き尽くす。これぞ佐藤亜紀の醍醐味。
いよいよ佐藤亜紀の代表作の一つ、長編第五作「 1809 ナポレオン暗殺 (1997)」です。前…



傑作群に挟まれてやや影が薄いが、佐藤亜紀らしいシニカルなユーモアと巧妙な伏線で語り尽くすルー・ガルー変身譚。
佐藤亜紀を読むシリーズ、再び年代順に戻ります。「 鏡の影 」の次は、1995年の作品「 モ…



「馬鹿の帝国」対「スイングユーゲント」。ハンブルグの上流階級の息子たちのナチへの反抗と悲劇をスイングジャズに乗せてコミカルにシニカルに描き尽くしているが、文章が平易すぎて佐藤亜紀とは思えない。
佐藤亜紀を読むシリーズ、年代順に読んできましたが、今の佐藤亜紀を知っておくのもよいかと思って、2…



「日蝕」が佐藤亜紀のパクリかどうかという点に絞ってのレビューです。書く前に読んでいたかどうかは平野氏自身しか知り得ないことながら、少なくとも「盗作」ではない、と思いました。
昨日レビューした佐藤亜紀の「 鏡の影 」にも書きましたが、この「 日蝕 」はパクリであると佐藤亜…




佐藤亜紀第三作。舞台は再び欧州、時代はバルタザールよりはるかに遡り16世紀。異端の学僧ヨハネスの見る中世キリスト教社会の諸相。後に天野啓一郎パクリ疑惑をも引き起こした難解な書。
久々の投稿になります。最近efさんが佐藤亜紀にはまっておられるので楽しく読ませていただいています…