天皇陛下〈8・8ビデオメッセージ〉の真実
8月8日の天皇のビデオメッセージから「象徴天皇制」の思想的意義を読み解く。
添田馨『天皇陛下<8・8ビデオメッセージ>の真実』は刺激的な一冊である。「象徴天皇制」についての指…
本が好き! 1級
書評数:107 件
得票数:1184 票
詩集や同人誌に書かれた詩の感想を中心に書いています。
ときどき映画や美術展の感想も。
政治について、書くこともあります。
8月8日の天皇のビデオメッセージから「象徴天皇制」の思想的意義を読み解く。
添田馨『天皇陛下<8・8ビデオメッセージ>の真実』は刺激的な一冊である。「象徴天皇制」についての指…
悲しむことで悲しみを乗り越える
宮城ま咲『よるのはんせいかい』は父親の思い出を書いている。父親の思い出というよりも、死んだ父の思い…
淡々と書かれたことばの奥に「なぜ」と「そういえば」の静かな呼応がある。
岩阪恵子『その路地をぬけて』は奇妙な本である。「詩集」とは書いていないのだが詩集なのだろう。思潮社…
「現代詩手帖」「ユリイカ」の投稿者の第一詩集。透明な青春の輝きにあふれている。
尾久守侑『国境とJK』は何が書いてあるか、わからない。わからないけれど、気になるものがある。 …
読むというよりも、語りを聞きたくなる詩集。
金田久璋『賜物』にはいくつかの種類(?)の詩がある。前半の、「語り口調」の濃厚な作品がおもしろかっ…
中国の現代詩を訳してきた詩人が書いた詩集。「ことば」が「事実」を生み出してゆく。
是永駿『宙の上』に「文学」を感じた。きのう読んだ高橋紀子『蛍火』(以心社)とは違う意味での「文学」…
第一詩集に渡辺玄英のすべてがつまっている。
渡辺玄英『渡辺玄英詩集』(現代詩文庫232 、2016年10月30日発行) 渡辺玄英を私が知…
「狭い村で、生まれて死んで逝く、多くのいきものの「日常」を視たい。生まれることの喜びよりも、死のなげきの方が多い、小さな「村」の人々」を描いている。
谷元益男『滑車』は『水源地』につづく詩集。読みながら、私はとまどってしまう。「あとがき」に、こう書…
2015年の現代詩手帖賞受賞者の第一詩集。名詞を動詞に、動詞を名詞に読み直しながら再読するとき、詩が浮かび上がる。
板垣憲司は第53回現代詩手帖賞(2015年)受賞者。選者は中本道代、中尾太一。 ことばが「詩」…
「実景」が「心象」になり、「心象」が「記憶という現実」になり、その「現実」が「感情」)」になる。そういう「一瞬」という「永遠」が、この詩にはある。この詩集にはある。
鈴木正枝『そこに月があったということに』(書肆子午線、2016年10月31日発行) 鈴木正枝…
東日本大震災から五年。静に生きる意味を問い直し、ととるえる詩集。
和合亮一『昨日ヨリモ優シクナリタイ』は、とても読みやすい詩集である。谷川俊太郎か、ゲーテのように読…
象徴詩が多いのだが、「喉」という一篇は象徴詩を超える強さがある。
柏木勇一『ことづて』にはいくつかの種類の詩がある。柏木自身は四つにわけている。私の印象では最後の四…
『ユリシーズ』を猛烈に再読したくなる。
ケヴィン・バーミンガム『ユリシーズを燃やせ』(小林玲子訳)(柏書房、2016年08月10日発行) …
普通の詩集のようにタイトル、目次、作品という構成ではない。詩人は何をもくろんでこんな形にしたのか。そういうことを考えながら読むと楽しい。
カニエ・ナハ『馬引く男』の感想を書くには、私は不適切な人間である。理由は三つ(あるいは四つ)。 …
日常のことばで書かれた現代詩。
大橋政人『まどさんへの質問』(思潮社、2016年10月15日発行) 大橋政人『まどさんへの質…
「寓話」を突き破って「肉体」が動いていく。
瀬崎祐『片耳の、芒』には奇妙な粘着力がある。そして、それは「詩集」という形になったときに、雑誌で読…
ドイツの気鋭の詩人が詩の発見と詩の実作をしている。
ドゥルス・グリューンバイン『詩と記憶』は「詩文集」。エッセイ(評論?)と詩がある。 「原体験-…
現代詩の流行がわかる。読破すれば、だれでも現代詩が書ける。
阿部嘉昭『石のくずれ』は 200ページを超す詩集。 101ページまで読んだ。音と意味が、引き返すよ…
オリジナルの紙がとても美しい。
昨年秋に出版された『おやすみ神たち』(ナナロク社)は詩と写真と紙がにぎやかに交錯していて、とても楽…
川島小鳥の写真とのコラボレーション。
本のカバーをとったときにあらわれる「秘密の詩」。この詩の感想を書けば、この本を全部読んだことになる…