白と黒



細細とつづけている『ひとり横溝正史フェア』。最近読む作品読む作品ことごとく物足りなく、このままいくと『ひとり横溝正史フェア』存続の危機。大袈裟に書いていますが、わたしにとっては大問題です。
久しぶりの『ひとり横溝正史フェア』。 今回は長編。高まる期待。 金田一耕助は昔馴染みの女、順…

本が好き! 1級
書評数:136 件
得票数:2118 票
本に限らず活字を読んでいたい人間です。
不特定多数のひとが触った本が触れないので、図書館には残念ですが行きません。
本屋さんで新しい本の香りをくんかくんかするのが大好きな不審者です。
こちらで自分では選ばない本を知る機会になればと願っています。



細細とつづけている『ひとり横溝正史フェア』。最近読む作品読む作品ことごとく物足りなく、このままいくと『ひとり横溝正史フェア』存続の危機。大袈裟に書いていますが、わたしにとっては大問題です。
久しぶりの『ひとり横溝正史フェア』。 今回は長編。高まる期待。 金田一耕助は昔馴染みの女、順…




先日NHKで東京裁判を扱ったドラマを放映していた。普段余りNHKは観ないけれど、当時の映像と上手く組み合わせてあり見応えがあった。
東京裁判で死刑判決を受けた七名のA級戦犯の中、唯一の文官だった広田弘毅について綴られた一冊。 …





戦争はもう二度としてはならない。これはみんなが知っている。ひとを生まれや外見で差別してはいけない。これもみんなが知っている。でも本当にそうだろうか。
心理学者自身のユダヤ人強制収容所での生活を綴った本。 第二次世界大戦、ナチス、ユダヤ人などを語ると…




古典ミステリーで良作を遺しているのに、日本では余り有名とは言えない作家のひとりはアイリッシュだろう。わたしもそうだった。「幻の女」でアイリッシュ作品の魅力を知ったため読んでみた。
「幻の女」が面白かったため、急遽アイリッシュ作品を購入。 都会の片隅で孤独な生活を送るダンサー…



イヤミスの女王と呼ばれて久しい真梨幸子さん。いやな気分になるのをわかっていながら読みたいわたしだが、そろそろ新境地を期待したい。
「5人のジュンコ」というタイトルの通り、字の違うジュンコとその周囲で起きる事件を描く。 ベースには…



親元を離れて女子寮での生活をはじめた少女ナタリー。不安定な少女の姿を、幻想的な文章で描いている。
独善的な父親と人生への希望を失った母親の元に生まれた空想好きな少女ナタリー。 ナタリーは両親との暮…




寡作の作家アリステア・マクラウドの描く、静かで色の褪せたような世界。知らない作家を知ることが出来、その作品が素晴らしいととても嬉しくなる。
わたし自身は知らない作家であったが、読書家の中では大変評判のいい作家だということを知り、是非一度読ん…




キングが有名になるきっかけになった作品。少女の秘めた力は、ある日心無い仕打ちによって発現される。怖いというより哀しいホラー。
キングの名前を有名にした作品であり、何度も映像化された有名なこの本を、今まで読んだことがなかった。キ…




ミステリーは時代が変わると古臭いつまらないものになってしまうものと、古くてもううんと唸らせる珠玉の作品とがハッキリしやすいと思う。「幻の女」は後者で今でも光っている。
ミステリーの古典とも言える「幻の女」。 今回、新訳が出たということで読んでみようと思った。 …



兄の結婚式の日に家出を決意する少女フランキー。12歳の少女の揺れる気持ちが描かれている。
12歳の少女フランキーが、兄の結婚式のときに家を出ると決める。 こちらは新潮文庫の村上柴田翻訳…




ネレ・ノイハウスさんのオリヴァーとピアシリーズ第二作目。動物園で発見された死体についての事件を解明する。
ネレ・ノイハウスさんのオリヴァーとピアシリーズ第二作。 出版の順が作品の出来た順とは異なるため、こち…



浴室で死体を溶かし流した痕跡が見つかる。死体なき殺人事件の真相はどこにあるのか。
ある家の浴室で死体を溶かして流した痕跡があることが、匿名の手紙を発端に明かされる。 その家の住人であ…




この短い作品は、殆どが会話文で出来ており心理描写は余りされていない。それでも登場人物それぞれの思いが読者にしっかり伝わってくる。心に染みる一冊。
はじめてスタインベックを読んだ。 スタインベックといえば、知っていたのは「エデンの東」と「怒りの葡…


『ひとり横溝正史フェア』、このところ横溝正史作品に当たりがないため、なかなか辛いですが頑張って読んでおります。
『ひとり横溝正史フェア』、今回はこちら「悪魔の百唇譜」。いかにも横溝正史がつけそうなタイトル。 …



ネレ・ノイハウスさんのオリヴァーとピアシリーズ第一作目。美しいけれど周囲から憎まれた女性は、誰に殺されたのか。
ネレ・ノイハウスさんのオリヴァーとピアシリーズ第一弾。 飛び降り自殺と思われる女性の遺体が発見…




猫目線で描かれる猫ちゃん小説は数あるが、この「あたしの一生」は本当に猫の目線で描かれていると思わせる。猫好き必読の一冊。
猫目線で描かれる猫ちゃん小説。 ダルシーという名の猫が飼い主である“あたしの人間”と出会い、暮…




若いアラン・ドロンの美しさとイタリアの町の美しさが印象的な「太陽がいっぱい」。原作と映画は少し違っているが、どちらも面白い。
以前、アラン・ドロン主演の映画「太陽がいっぱい」を観て面白かったので、いつか原作を読んでみたいと思っ…




谷崎潤一郎の描く美しい四姉妹の物語、最終巻。戦中、軍部の圧力に接しても筆を置かず、自らの文学を貫いた作家谷崎潤一郎の意地と矜恃を平和な現代だからこそ読んでおきたい。
雪子の縁談はまとまるのか、妙子は多くの問題を引き起こしながらどうなるのか。 船場、蘆屋、京都と…




美しい四姉妹の華やかな物語。谷崎潤一郎の美の世界を堪能できる「細雪」。物語の展開も面白い中編。
四姉妹の物語であると、それぞれの女性の性格の違いによって読者が肩入れしたり気に入らないと思ったりしな…




死ぬまでに読んでおきたいと思う作品のひとつだった「細雪」。読んでみたら読みやすく面白い。谷崎潤一郎の描く華やかさの中にある没落の美の世界に引き込まれる。
わたしが読んだことがなく、生きているうちに必ず読もうと思っている作品は三つある。「レ・ミゼラブル」「…