中動態の世界 意志と責任の考古学
銃で脅迫されて、ポケットから財布を取り出す行為は能動か受動か?ハンナ・アレントによるとアリストテレスの哲学なら能動になるのだという。「なんでそうなるの?」とまるで欽ちゃんみたいな声が出そうになった。
この本は、ハイデッガーやアレントはもとより、デリダにラカン、フーコーにドゥルーズ、と有名どころを次々…
投票(15)コメント(4)2017-06-03
本が好き! 1級
書評数:317 件
得票数:6342 票
散歩と読書の毎日。心に残った本について、心覚えに書評らしきものを書いています。
外国文学が好きで、よく読みます。
銃で脅迫されて、ポケットから財布を取り出す行為は能動か受動か?ハンナ・アレントによるとアリストテレスの哲学なら能動になるのだという。「なんでそうなるの?」とまるで欽ちゃんみたいな声が出そうになった。
この本は、ハイデッガーやアレントはもとより、デリダにラカン、フーコーにドゥルーズ、と有名どころを次々…
なにかと心惑うことの多い今日この頃、遠い異国の賢人に思いを馳せ、その言葉に耳を傾ける。時移り、人は変われど、日の下に新しきものなど何ひとつないことを知る。
『エセー』の最終巻。晩年のモンテーニュが、肉体的にも精神的にも、意気盛んであったことがよく分かる。国…