自殺予定日
自殺は自己完結できる…わけではない。
渡辺瑠璃は名所にやってきた。名所は名所でも、自殺の名所。 母が死に、父が死に、今となっては父の再婚…
本が好き! 1級
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ジャンルを問わず読めるようになりたい20代です。
自殺は自己完結できる…わけではない。
渡辺瑠璃は名所にやってきた。名所は名所でも、自殺の名所。 母が死に、父が死に、今となっては父の再婚…
彼女と自分が重なる。
主人公の里沙子は専業主婦。出産を機に会社は辞めた。子どもはもうすぐ3歳。絶賛イヤイヤ期到来中で手を焼…
10人産む。1人殺す。
今からおよそ100年後が舞台。科学は進み、人々の価値観も変わった。その代表的な制度が殺人出産制度。1…
戦争というものの存在を感じる。
戦争。日本人にとって、それはテレビの向こう側の世界の話であり、チャンネルを変えてしまえば見なくてすむ…
ちょっと変わった仕事をする人たち。
アメリカという国は大きく、そこで働く人も大勢いる。そして様々な職種の人々がいて、なかなか遭遇できない…
目の前に広がる世界に光はあるか。
高梨修一郎。徳本産業、という建築資材の会社の社長。もう10年も社を引っ張っている。 ある日名刺の整…
くじらは光に照らされて。
芦沢理帆子。有名な写真家を父に持つ。 理帆子は幼い頃からよく本を読んだ。例えば、藤子・F・不二雄の…
治療とは、一体なんだろうか。
何故、彼女の血は溶けていったのかー。 フリーライターの桑原銀次郎は、とある医療訴訟の記事を書く…
カネ。いのち。2億。未来…。 これらをのせた天秤はどこにふれる?
主人公の父の葬式会場で物語は幕を開ける。 亡くなったのは田村俊司。田村工務店の三代目社長でまだ63…
日本語とはこんなにもおもしろい。
宮沢賢治、太宰治、福沢諭吉…。 彼らが書いた所謂"名作"と呼ばれるものに手を伸ばすのに抵抗がある人…
人生は一度きり。貴方は普通をお望みですか?
コペルは叔父とブラキ氏と共に、ユージンを訪れた。 コペルの叔父、ノボちゃんは草木染めの職人で、…
溶けていく。消えていく。 自我、認識の境界線はどこへいく。
夜。工場で動くシロクマを見てしまった。 そして、工場長にシロクマの調査、並びに始末を命じられてしま…
法の隙間に落ちてしまった人の声を聞いて。私は存在しています。
民法772条が壁となって立ちはだかる。 「子どもの父親は、国が決めます」 民法772条は嫡出…
見える、ってどういうことでしょう?
目を閉じ、視覚を遮断することで見えない人の世界を体感できるーわけではない、と生物学者を目指した著者の…
膨らみ始めた猜疑心は止まらない。
7年の交際。2年の同棲。 二人の間で隠し事はなし、ということで今までやってきたはずだった。 …
アマゾン奥地で何が起きている? かつての恩師のもとへ、いざ参らん。
雪の降る日、同僚の死を知らせる書簡が届いた。薬理学研究員マリーナ・シンはアマゾン奥地へ行くことになっ…
日本語というビッグデータにアクセスしたいとは思いませんか?
日本語について考える事を生業としている金田一秀穂が、様々の分野のことばのプロと対談する。 英文学者…
囚われていると、わかっていますか。逃れる道は見えていますか。
子どもを通じて彼女たちは出会った。 "子どものため" 光とどかぬ真っ暗な森で、彼女たちは囚われた…
歪みなき世界は美しいのでしょうか。
包帯にじわじわと滲み広がる赤いもの。この悦びは何と表現したらよいのでしょう。 ああ、櫻の木の樹液と…
人を傷つけない盗人。傷は目に見えないものだってあるんです。シリーズ第三弾。
皆塵堂シリーズ第三弾。 ー幽霊にあってもあまり気にするなー 釣り好き古道具屋店主は言う。ここでは…