季節のない街



井戸端、長屋、貧しい人達…。この街で起こるあれやこれやに、びっくりすること多し。きれいごとじゃない丸裸の心が描かれた人間ドラマは、おかしくもあり切なくもあり、ひとくくりにはできない。
貧しい人達が暮らしている「ある街」の日々が描かれている。 水道端でたむろし、噂話に興じる長屋のおか…

本が好き! 1級
書評数:643 件
得票数:10165 票
本とパンが大好きな京都人です。大人が読んでも面白い児童書を見つけるが大好きです。
ミステリやおいしい食べ物が出てくる物語なども好き。
心温まる素敵な本に出合えると嬉しくなります。



井戸端、長屋、貧しい人達…。この街で起こるあれやこれやに、びっくりすること多し。きれいごとじゃない丸裸の心が描かれた人間ドラマは、おかしくもあり切なくもあり、ひとくくりにはできない。
貧しい人達が暮らしている「ある街」の日々が描かれている。 水道端でたむろし、噂話に興じる長屋のおか…





離婚して実家に戻った38歳の香子。遅まきながらフードコーディネーターとして奮闘する日々。そして家では、あろうことか母が…。困難に立ち向かう香子にエールをおくりたくなる物語です。
38歳出戻り娘の香子(こうこ)が主人公。 実家に戻り両親と暮らす香子の仕事はフードコーディネーター…





3人のジイサンが出てくる3編の物語集。どのジイサンにもドラマがあって、人生の何たるかを教えてくれます。少年から48歳の大人の女性までの若い世代へ、ジイサンが伝える想いとは…。
「海」と「ジイサン」がモチーフとなった3編がおさめられている本書。 3人のじいさんが出てくる。…





こんなに優しくて勇敢な死神がいるなんて…。しかもこんな姿をしているとは…。未練を持ったまま死に向かっている人達を救う死神。ハートフルなミステリは、面白くて一気読みでした。
初めて知念実希人さんの本を読みました。 表紙絵のほのぼのとした感じ、裏表紙の言葉にあった心温まる感…





見えない、聞こえない、しゃべれない、三重苦の少女れん。彼女の教育係として奮闘する安(あん)。明治時代の青森を舞台にした、これは日本の奇跡の人の物語です。
明治時代、アメリカ留学から帰ってきた去場安(さりば・あん)。 アメリカで身につけた自由な気質と先進…





これは昭和のホームドラマだ! 古書店「東京バンドワゴン」の人達、ご近所の方達、あなたがた面白すぎます。
小路幸也さんの著作は何作か読んだことがあるのですが、なぜか今まで手を出していなかった人気シリーズ「東…




こんなふうに生きてみたい。まさに理想とする生き方のヒントがつまっています。モタさんの言葉は心の処方箋のよう。
精神科医で随筆家でもある斉藤茂太、愛称モタさん。 この愛称がぴったりのなんとも包みこむような優しさの…




天涯孤独な二人の少女、美月(みつき)と月明(あかり) 二人が出会った湖のほとりの別荘で起こった出来事とは?! 月をモチーフとしたミステリは神秘的でスリリング。
14歳の二人の少女が主人公のミステリアスな物語です。 一人は、美月(みつき) 美しく聡明だが…





男前で仕事ができる「栄二」 正直だけどのろまで、さえない「さぶ」 二人の職人の運命はいかに…。人間の苦悩と再生、友情と愛を描いた作品。面白かったです。
江戸の下町で表具店「芳古堂」の職人として働く「さぶ」と「栄二」 栄二は男前で器用、仕事ができる…




走るのが速い少年ゴースト。スラム育ちの彼がとある陸上のチームに出合ったことから始まる物語。深刻さを秘めながらもユーモアもあり、シンプルで飾らない表現がいい児童文学です。
ギネス世界記録の本をめくりながら、ヒマワリの種を食べるのが好き。 そんなお気楽な少年キャッスルは中…




日本最西端の島で出会った美しい少女花。彼女を見た瞬間、周二は亡くした従妹を思い出した。神秘的でスピリチャルな心の旅物語です。
恋人の夏美と与那国島へ旅行に来た周二は、美しい少女花と出会う。 花を見た瞬間、亡くした従妹を思…



熊と熊おじさん。友情以上に固い絆で結ばれていた彼らの日々。そして、それからの熊がたどる運命。モノクロの線画が、独特の雰囲気で物語を盛りたてています。
踊る熊を連れて芸を見せながら旅をしている男「熊おじさん」 熊と熊おじさんは信頼し合っていて、とても…




こんな京都、あったらどうしよう?! 不思議な京都の町に迷い込んだ少女ありす。彼女と一緒にしばし謎の京都をのぞいてみませんか。
両親と京都で幸せに暮らしていた「ありす」は、事故で両親を亡くす。 まだ小学校二年生だった。 …





ガチガチではなく、ゆるやかに自己主張し続けていた向田さんの生き方がいい。映像はおろか匂いまで漂ってきそうな名エッセイ。
先日より読み始め、ファンになってしまった向田邦子さんのエッセイ。 手に取った3冊目も面白かった! …





タフで優しい私立探偵コール&パイク。逃亡中の少年を確保するために奔走するが…。ドキドキハラハラ、クールでハートフルなハードボイルドミステリ。面白くて一気読みでした。
素人探偵ではなく、私立探偵が活躍する本格ミステリ。 しかも500ページ近くもある分厚い文庫本。 読む…




「中野のライオン」って何?!って思われたあなた、読んでみて下さい。向田さんのエッセイには驚きのオチがあります。
「荒城の月」の歌詞、「めぐる盃かげさして」を「眠る盃」と勘違いしていた少女時代。 向田さん、子供の…





誰かを傷つける嘘、誰かを守る嘘。嘘には色々ある。主人公は11歳の少女アナベル。切なくて劇的な物語に心打たれた。
なんて切なくて劇的な物語なんだろう。 結末が気になり、300ページを超える長編の単行本を一気に読ん…


赤い館で発見された男の死体。偶然居合わせた青年ギリンガムは、友人のベヴァリーと探偵家業にのりだす。事件の捜査を楽しんでしまう二人の青年のホームズ&ワトソンぶりが面白い。
A・A・ミルンといえば、あの「クマのプーさん」を書いた童話作家。 そのミルンが探偵小説を書いていた…





初めて読んだ向田邦子さんのエッセイ。なんともいえないユーモア感覚、面白い。ファンになってしまいました。
読んだことがなかった向田邦子さんの本。 初読み一作目にしてファンになりました。 品があるけど…




しばし「夢の国」を旅してみませんか?! 久々に読んでみた星ワールド、独特の世界観に酔いしれました。
ある日、学校からの帰り道に出会ったもうひとりのぼく。 その子のあとをついて行ったら…。 気付…