天平の甍
鑑真大和上様様!そして鑑真を日本に連れてきた日本人様様!
最初にパラパラとページをめくった瞬間、ルビだらけの文章に『苦戦するな・・・』と思いましたが意外とすん…
本が好き! 1級
書評数:58 件
得票数:484 票
年間150冊程度の本を読みます。
読むのは主に小説(文学寄り)。あとは気になる新書をノンジャンルで読んでます。
鑑真大和上様様!そして鑑真を日本に連れてきた日本人様様!
最初にパラパラとページをめくった瞬間、ルビだらけの文章に『苦戦するな・・・』と思いましたが意外とすん…
断食芸とはいったい何だったのか?
やはり有名なだけあってカフカの書く話は凄いんだと実感出来ました。 内容は断食する事を見世物とし一世…
何重にも囲われた虚実の円環
公園で老人が語ってくれた話。 それは疑う事を知らない一人の少女に襲いかかる悲劇の話だった。 何が…
夜に闇に含まれているもの
凄く繊細な描き方で、僕達が日々生活する中で上手く言い表せない感情を表現するのが巧い。 それはふとし…
妄想が現実となる狂った話
実際に起きた金閣寺放火事件を題材にし、なぜ学僧が金閣寺を燃やそうとしたのか?その心理を描きあげる作品…
無機質だった辞書という存在に血を通わせてくれた作品
辞書は必要に迫られて引くもので、それ自体を味わう事なんて無かったかもしれない。 そこに書いてある事…
清廉潔白さを否定しなければ自分の人生を肯定出来ない男の哀しさ
遠藤周作さんの芥川賞受賞作品。 舞台は第二次世界大戦時のフランス。 ドイツに占領され秘密警察が市…
削られ小さくなる程に自分の居場所が定まっていくような不思議な話。
心から色々なものが消え去っていく話で、読んでいると自分の存在すらゆっくりと削られていくような怖い話で…
生きる事は刹那的な喜びや悲しみを感じ続ける事。
その瞬間にしかない美しさや輝きを閉じ込めてしまうような作品だと思う。 恋愛でも何でも僕達が人生を生…
何を失くし何を得たのか。
主人公・田村久雄の10代後半~20代後半にかけての成長の話です。 これは主人公が作家を目指す展開に…
プロレタリアートの現実を見せつけられるのに、この話には同情は無い!
金が無くなれば日雇労働を行い食いつなぐその日暮し。 そんな生活がしみ付いてしまい這い上がるにも這い…
新時代に乗れない悲しいマイノリティの話。
己の家をゴミ屋敷としてしまった独居老人・下山忠市の話。 忠市は何故ゴミを集めてくるのか? 彼は戦…
生きていくためには痛みに慣れるしかない。ただその痛みが深いものであれば誰かに共感してもらわなければ先に進めないのかもしれない。
なんでしょう?この感じ。 トゲが刺さっていて、でもその痛みに慣れてしまったような。 心の奥にその…
ここまでくると執念。節子の思考には薄ら寒いものを感じてしまいます。
美徳のよろめき。 タイトルから想像すると美徳という一本道があったとしてそこを踏み外した一瞬を描いた…
あるがままではなく無いがまま。その肩肘張らない生き方に救いがあるのかもしれません。
面白い。著者が坊さんという事だけあって観念的なものの伝え方が巧いんでしょうね。 今作は人間の精神世…
それぞれの立場の苦しみが解らなくなった新時代は生き難いのでしょう。
戦後に華族制度が崩壊し没落していく貴族の一家を描いた作品。 過渡期にその時代の変化についてゆく事が…
悩み苦しみ、その分だけ得難い幸福を味わうのが人生なのでしょう。
南木さんの医者という職業、そして自身が参加した難民医療団、その体験が作品には色濃く反映されていてとて…
何故太宰は『子供より親が大事』だと言ったのか?
『子供より親が大事』で始まる話。 それは結論から言うと親が子供より弱いからという事なんです。 こ…