ジャスミンの残り香 ──「アラブの春」が変えたもの
ジャスミンとはジャスミン革命のこと。2010年末、チュニジアで青年が焼身自殺を図ったことで広がった反政府デモが、独裁政権を崩壊させた革命。これにより反独裁政権運動がアラブ諸国に伝播した。アラブの春だ。
エジプトではチュニジアの革命に触発された青年たちが、2011年1月25日にFacebookでデモを呼…
本が好き! 1級
書評数:1820 件
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本は飲みもの。一日一冊飲む本読みです。朝は珈琲を飲み、昼は本を飲み、夜は芋焼酎を飲む。積ん読山が高くなる一方で悩ましい... 晴耕雨読の暮らしを夢見る四十代。よろしくお願いします。
ジャスミンとはジャスミン革命のこと。2010年末、チュニジアで青年が焼身自殺を図ったことで広がった反政府デモが、独裁政権を崩壊させた革命。これにより反独裁政権運動がアラブ諸国に伝播した。アラブの春だ。
エジプトではチュニジアの革命に触発された青年たちが、2011年1月25日にFacebookでデモを呼…
アグリビジネスで世界征服を目指す帝国、モンサントの実態を克明に追うドキュメンタリー。シスのごとく帝国モンサントに、鉄槌をくだすジェダイの一撃となる一冊。
モンサント、世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業。アメリカに帝国を築き上げた後、メキシコ、アルゼン…
飛行機バカが徹底的に分析した日航ジャンボ機墜落の真実。バカはもちろん褒め言葉。バカだからこそ、ここまで徹底して追い掛けることができたのだと思う。あの夏から30年が経過したいま、是非読んでおきたい一冊。
1985年8月12日、日本航空123便が群馬県の御巣鷹山に墜落。乗員乗客524名のうち520名が死亡…
『カリスマ同時通訳者が教える ビジネスパーソンの英単語帳』の関谷英里子さんがビジネスパーソンに送る英文メール術。これはありがたい一冊です。
仕事で海外とメールのやり取りをすることは皆無ではありません。その必要に迫られた時に何が起こるかという…
働くお母さんを応援する一冊。1050人もの働くお母さんたちへのアンケートをもとにリアルな声を集めて作られた本です。夫、パパ、お父さんという肩書きを持つ男性諸氏にも読んでいただきたい一冊です。
私の妻は専業主婦が基本とはいえ忙しく動き回っています。週末は間違いなく妻の方が忙しい。息子の夏が終わ…
東京ではなかなか出逢えない個性派書店を求めて山村や島や時には海外に足を伸ばす。本当に読みたい本だけを全力で追い続けた、本を巡る刺激的な出逢いが詰まった記録の数々。まだまだ狭いなぁと感じさせられた一冊。
著者の都築響一さんは「ポパイ」や「ブルータス」の編集部を経て、現代美術や居住空間に関する書籍を手掛け…
拷問の世界史です。紀元前から二十世紀まで世界で行われてきた拷問の数々が紹介されています。ありとあらゆる拷問を紹介した後に、最後の章で「拷問はなくないのか」ということを検証しています。拷問はなくなるか?
昨日紹介したスティーブン・ピンカーの『人間の本性を考える』を思い出させる記述がありました。人間は祖先…
様々な言葉の由来を解説してくれている雑学本です。知っていることは復習に、知らないことは新しい発見を、さらっと読める楽しい本です。日本語って面白い。バラ肉のバラの意味がわかる人はどれくらいいるでしょう?
雑学ですねぇ。普段から使っている言葉の意味や由来は驚くほど知らないものですよね。タイトルにやられてつ…
胡椒に次ぎ対象をしぼって歴史をぐっと面白くするシリーズ。時間的空間的な広がりを持つ鉄道を介し日本の近現代を俯瞰する試み。西田幾太郎の名著『哲学概論』の向こうを張るもうひとつの「テツ学」を堪能しました。
タイトルでつかまされた一冊です。著者は鉄道と天皇に関する著作が多い原武史さん。面白くないわけがない。…
いまいちしっくりきませんでした。彼我の生き方の違いからくるものなのか、それとも彼らの生き方をやっかんでいるのか。いずれにしても、ナリワイ的な生き方も一つ、それとは正反対の生き方もまた一つではないかと。
先日紹介した『持たない幸福論』に出てきた本です。本棚に埋まっているのを思い出して引っ張り出してきまし…
日本一有名なニートの持たない生き方論。持つことが「当たり前」とされているものを持たない生き方もある。持つものから何を得ようとするのか。その本質を見れば、当たり前のこと以外にも目を向けられるようになる。
少し脱線。ニートとは何だろうか。英語ではNot in Education Employment or…
日経ビジネスオンラインの連載コラム「生きるための古典」を書籍化したもの。なぜ日経プレミアシリーズではなく集英社新書なんだろう? と、しょうもない疑問を持ってしまった。これって「できそこない」の発想かな?
けれども、「できそこない」のぼくに必要なのは、そんな読み方なのである。 正しい理解を目指すので…
日本に暮らしていると民族を意識する機会がなかなかない。民族を考えることは、世界を、世界の人々を、世界のつながりを考えることだ。民族を、世界を見る視点を与えてくれる一冊だった。
1993年に刊行された単行本に加筆して文庫化したもの。文庫の発行は1997年、最新版もあるが2004…
ハンバーガー業界の実態を伝える一冊。著者の『Fast Food Nation(邦訳は『ファストフードが世界を食いつくす』)』をティーンエイジャー向けに書き直したもの。それでもたまには食べたくなります(笑)
ある日、息子に松岡修造の本を「読んでみたら?」と渡しました。確か、テレビ番組を見て修造熱が伝播してい…
ニトリの似鳥社長の師匠である渥美俊一氏の書籍。氏が設立したチェーンストア経営研究団体「ペガサスクラブ」での経験法則が凝縮されています。税抜2,000円は安過ぎる。値段以上の価値が十二分にある一冊です。
日本経済新聞の連載コラム「私の履歴書」を読んでいる人は多いのではないでしょうか。最近のヒットはニトリ…
自分、芸がないものですから、ちょいと小ネタを仕込んでおこうと思いまして... 簡単なようでなかなか難しい。練習が必要です^_^;
ブックオフで見つけた一冊。こういう本は狙って拾いにいけるものではありません。なかなか面白い本に出逢い…
たまには「あの頃」の自分に目を向けてみるのも悪くない。小学校時代の「僕」は、いまの「私」に何をもたらしたのだろうか。あの頃の僕に目を向けさせてくれるドキュメンタリー。
ふと、某古書店で目に付いた一冊。なかなかユニークな装丁。著者は鉄道マニアの(認識が間違えているかな?…
日常の報道が綺麗事を並べたものに見える。それは実態にそぐわない、意図的に見せようとしているものかもしれない。何かを隠そうとしているのかもしれない。3.11後の福島で起きている一端の実態が記されている。
原発事故によって警戒区域に残された牛たち。安楽死か、餓死か。それ以外の生き方はなかったのか。命あるも…
久し振りに再読しました。いかにも神田昌典さんらしい監訳書です。「性(セックス)」「年齢」「社会階層(カースト)」の三つの原理で、過去から未来までの人類史を解説するモデルを提示するユニークな一冊です。
著者が提示するカースト・モデルによると、現在は「労働者の時代」であり、既に一部地域では最終段階となる…
暴力は右肩下がりの傾向で減少していく。人類史における暴力の有り様を眺める歴史が中心の上巻に対して、この下巻は心理的な分析が中心になっています。なぜか下巻から読み始めることに。諸事情がございまして...
読みたい! けれども高い... 外したら悲惨の極みだ。というような本は図書館で借りれば良い。そんな当…