あの頃、君を追いかけた
「あなたって本当に幼稚」。
台湾作家の自伝のような青春小説。 よくある悪ガキたちの青春ものではなく、普通というより、優等生たち…
本が好き! 1級
書評数:129 件
得票数:2086 票
長野羊。SF、幻想文学好き。
もっと本を読みたいけど、酒酔いと寄る年並みに勝てず、さっさと寝てしまう日々。
「あなたって本当に幼稚」。
台湾作家の自伝のような青春小説。 よくある悪ガキたちの青春ものではなく、普通というより、優等生たち…
異様なマジシャンに橋渡しされる「中華商場」のマジックリアリズム。
「台湾で今もっとも旬な若手による、ノスタルジックな連作短篇集。」との惹句には嘘はない、と思う。 た…
「警察の必死の追及を翻弄するバケモノ VS 名探偵・明智小五郎! 」
明智小五郎もの。とってもギミック。 殺人事件の犯人の暗い心情がとても昭和らしい。 明智の恋人、文…
17世紀オランダの暗く湿ったゴシックワールドが堪能できる変格ミステリ
17世紀オランダを舞台に、商人や医者と画家といった登場人物たちの間でおこる二重密室劇。 本格的なミ…
前衛大衆文学ともいうべき。
ドストエフスキー+夢野久作+チェーホフ+横溝正史+ベリャーエフ+江戸川乱歩+伊藤計劃+円城塔・・・ …
『ドストエフスキーの書いた世界文学の金字塔『カラマーゾフの兄弟』には、書かれていない第二部がある。』
世界文学の最高峰として名高い『カラマーゾフの兄弟』の第二部である。 難解長大な第一部は挫折して、私…
青春小説の傑作でもあり、郷愁を誘うウェスタン小説でもあり、甘酸っぱい恋愛小説でもあり、ハードボイルド小説でもあり、一級の純文学作品としても間違いない。
青春小説の傑作でもあり、郷愁を誘うウェスタン小説でもあり、甘酸っぱい恋愛小説でもあり、ハードボイルド…
荒俣宏が広範な資料調査と関係者への綿密な取材をもとに、平井呈一の全体像を明らかにする。
平井呈一といえば、『ドラキュラ』であり、『カーミラ』。 あるいは、創元推理文庫の『怪奇小説傑作集 …
『活字で美を読む芸術全般をめぐるエッセイ集』
「芸術新潮」で連載のコラムを集めた、著者お約束通りのエッセイ風、掌篇小説風の小編集。 久しぶりに堀…
『壮大な計算史に吹き込まれた生命の本質に迫る、若き独立研究者の画期的論考!』
人類の計算の歴史を凝縮して振り返る。 そんな遠謀な試みを200頁程度の論考に収めてみせる。 すご…
偶然を描く作家、ポール・オースターの自伝的なエッセイ集。
偶然を描く作家、ポール・オースターの自伝的なエッセイを集めた本。 その人生も偶然に彩られていたのだ…
『「ジョイスやプルーストの作品と比較されるべき、二十世紀ヨーロッパ・モダニズムの産物でもあった。』
「賜物」ウラジーミル ナボコフ ロシア語時代のナボコフ最高傑作と呼ばれている「賜物」。 この…
ロシア帝政末期を舞台とした改変歴史冒険小説
前作の「抵抗都市」から時代は下って、ロシア革命が起きる前後を描いた改変歴史小説。 「抵抗都市」より…
「初恋の記憶をめぐる処女作と、大都会に上京した青年の危険な密通を描く長篇第二作」
「マーシェンカ」ナボコフ 1926年、ナボコフがベルリンに亡命していた時代に書かれた処女作。 …
山尾悠子の物語は絵画的な意匠をまとっているのだと思う。
やはり、普段読んでいる小説たちとは時間の流れが違う、と思う。 かなり久しぶりに山尾悠子の物語を…
日露戦争でロシアが勝利した世界を描く「改変歴史SF」
「日露戦争に「負けた」日本。終戦から11年たった大正5年」を舞台にした警察小説。 この作家を読むの…
創元SF文庫最大のヒット作。
SFはよく読むのに、ホーガンは初めて読む。 なんでも創元SF文庫最大のヒット作とうことになってるら…
ノーベル賞作家カズオ・イシグロの第二作。
英国のウィットブレッド賞受賞作。 ホテル・レストランチェーンのウィットブレッド社主催だったというか…
スズメやカラスと電柱の知られざる世界を垣間見る
なぜ、スズメやカラスは電線に止まるのか。 まるで、チコちゃんの問いのように深い謎。 いままで気に…
「荒巻義雄が遺書として書いた超大作」
荒巻義雄が「遺書」と言っていたので、いままで読むのをためらっていた本。 これは荒巻義雄の代表作『白…